今日も朝から松井小学校さんでの体育授業でした!!

今日はなかなかハードな日程で1,2,3,5時間目という流れでした。4時間目は空いてしまうのでその時間はメニューを振り返ろうと思っていました。しかも学年は1,2,3,4年生という事で学年が下のほうになってくるので、潰れかかっている喉もいよいよ撃沈しそうな予感でした(笑) ただ、自分らしくやる為にはどうしても元気いっぱいに声を出していくしかありません。。。

自分はずっと京都サンガの池上さんを目標にしてやってきました。もちろん今でも気持ちは同じです!でも、マネはマネで終わってしまう。。。『ゆおコーチらしさ』というものが自分で出せない限りは子供にとって本当に伝わらないという事が分かってきました。池上さんは声を大きく出す事もなく子供達に寄り添い、空気を感じ、雰囲気を変えられる素晴らしい方です。でも、いきなりマネをしたいからと言ってそこまで出来るはずがなく、自分は自分のタイミングで進化させていこうと思っています。ちょっとずつ大声を減らし、空気を感じて変化させていく事も見えつつあるので、年々自分が成長していく事を実感出来ています。子供達も授業を喜んでくれているようで、体育が苦手、サッカーが嫌いって子が多い中でも楽しんでくれる事が何よりもうれしい事です。

自分は自分にしか出来ないやり方を確立させていこうと思っています!良い部分は取り入れ、そこから自分独自の進化を加えていけるようにがんばりたいと思います!

今日は最初は4年生でした!

寒くて空気が冷たい中でやったので、体を温めながら心も温めたいなと思っていました♪うまく流れを掴む方法が分かってきた自分はアップの時の雰囲気作りがわりと思うように出来るようになってきました。真剣にさせたい所、楽しませたい所のメリハリを持たせる事で子供が食いつく状況を生み出せるようになってきました。

以前の自分は単に子供に『嫌われないように気を遣うだけ』だったので、それがかえって不満を出させる形になっていました。子供は大人の『背景』を読み取ります。子供の為を思っているのか?自分自身の為なのか?をすぐに察知します。だから、当然自分が嫌われたくないという感情を持って接している時はそれを読み取って嫌ってきます(笑) その経験を何度もしてきました。好かれたいと嫌われる。この矛盾の結果によって自分がどうすべきか?を見直す良い機会となりました。子供同様に大人になった自分が経験から色々学ぶ事が多いので、この年代の子供達にももっともっと色々な経験をしてほしいと思う。しかもそれは楽しい事ばかりではないって事。うまくいかない事も、心を痛める事も、思いっきりやってほしいのです!その上で『どうすれば良いか?』を本気で考えてほしいのです。

心ごと動く経験。この体育授業ではそんな場面に多く出会える事で子供が一人の人間として本当に成長していく姿に立ち会えるのがうれしいです♪

今日は低学年であろうと、『ルールを守る事』『自分達で決める事』をテーマにやりました。

大人が全部決めて提示してしまうから子供は意味も分からずそれをやり、自我が芽生えた頃には『何でせなあかんねん!』となってくるのです。だから、もっと小さい時から『こうだからこういうルールが必要なんだ』という意味から教える必要があります。大人の基準で、大人のものさしで考えを押し付ける形は最初通用したように思えても、必ず先の人生で自分にしっぺ返しがくるし、それを『反抗期』なんて言葉で片付けようとする大人が多いのです。

誰だって押し付けられるのはうれしい、楽しい事ではないという事。大人が嫌な事は子供だって嫌なのです。その気持ちに寄り添って、一緒にルールを決めたり、ルールを考える経験が子供を良識ある大人にしていく方法だと思います。1年生はなかなか話を聞く事が出来ません。前回の1回目はほとんど聞いてくれませんでした。ですが、聞かなければやりたい事も出来ない・・・そういう経験をさせなければやっぱりいつまでも聞きません。自分がやりたい事をやっているほうが楽しいに決まっている。でも、それでは社会は成り立たないって事、集団生活が機能しない事、友達に迷惑を掛けて困らせるという事は後で自分が困る事になるって事を教える必要があります。ただし、それを話だけで教えるのは不可能だから、経験で、体験で、知っていくんだと思います。

だから最初は『何もうまくいっていない』ように見える光景が、2回目、3回目になると話を聞いてくれる関係性になっていく・・・。ただし、それは『最初に思いっきり困っているから』なんだという裏付け。子供に甘く、子供にちょっとの我慢、辛抱、嫌だと思う経験を最初からさせないように守ろうとする大人が増えているから子供は自分のしたい事しかしなくなる。そういう事を本気で大人が理解をした上で、『あの子は勝手ですから・・・』という偏見ではなく、本質と向き合って改善していかなければなりません。

今日もそんな場面にたくさん出会い、子供の様子、表情、雰囲気、考えを『見て・聞いて・感じる』事でかなり変化が見えました。

何も聞かなかった1年生が良い姿勢で話を聞くようになり、自分勝手に『や〜めた』なんて言ってる子が自分から仲間を見つけて一緒にしたり、友達の事を見えるようになったり・・・もちろん全員ではありませんが、確かな変化が出てきています。それは全学年に言える事で今日担当した4学年全部がそういう成長を見せてくれました。日頃の先生方、保護者の方々のサポートがあってこそだし、自分はそんなサポートされた力にちょっと背中を押す場面を与える感じです。

授業がない4時間目には校長先生が直々に話をしに来てくださいました。『ゆおさんのちょっと良い話を聞かせてほしい』と。校長先生という立場の、学校のトップの方がこうして謙虚に人に話を聞ける学校の素晴らしさ。だから、自分なんかをこうして講師として招いてくださるんだと思う。自分の話に真剣に耳を傾け、そして『ありがとう!』と一言いただきました。深い人の言葉は重い。校長先生の話も少し聞かせてもらう中で、本当に先生から湧き出ている人間性というものがとても魅力的でした。自分もそういう人間になりたいな〜って改めて強く思えたし、子供と接する中にその為のヒントは詰まっていると思います。

子供が集まる→問題が起きる→向き合う→相談する→やってみる→解決する(もしくは再度考える)→喜びを実感するという流れを自分は用意しようと狙いを持っています。

大人の、先生方の力を借りずに子供達でやる事の重要性を知っているからです。自分は見守るのが上手になったと思えます。最初はすぐに手を貸したがり、自分の力で解決して『あげた』と上からの立場で満足していたのです。でも、今は自分が何もしなくても子供から正解を引き出せるようになってきました。正しい形とは主役の子供達が輝いている事です。大人の思う通りに動かせる事ではありません。

今日、4人組でやろうとしたメニューの時に、一人ポツンと残ってしまい泣いている女の子がいました。外部から見ているとこの時点で『手を貸したくなる状況』ですが周りの様子を見ながら我慢しました。すると男女入り混じった3人のグループが歩み寄っていったのです。ですが、最初の『一緒にやろ?』という誘いに首を縦には振りませんでした。。。誘った側の3人も困った様子でこちらをチラっと見たのですが、自分は『間違ってないよ!』という思いを込めてうなづいてその3人をもう一度見守りました。すると、その3人はもう一度歩み寄り『私達とやるのは嫌?』『一緒にやってくれへん?』って言ったのです!!

感動しました。。。困っている子に上からどころか、最後は下から『組んでくれませんか?』ってスタンスで言葉を掛けた素晴らしさ!!ジ〜ンときましたね♪ 大人になった今、自分がそういう言い方出来るだろうか?困っている人がいたら自分のほうが上だと錯覚していないだろうか?選手に、そうやって偉そうにしていないだろうか?本当に考えさせられました。

素敵な場面を見た自分は喉を潰した事など忘れる気持ちでいっぱいでした!

子供っていいな〜〜〜〜〜♪♪♪

そう思える一日でした!!まだ終わっていませんが(笑)、この気持ちを持って夜は中学生とまた本気の気持ちで向き合ってきたいと思います!!