体育だからこその学び!松井小学校体育授業♪

今日はまた朝から松井小学校さんでの体育授業がありました♪

今日は2時間目と4時間目という事でまた少し変則でしたが時間を有効利用して合間の3時間目の時間もメニューの振り返りや今日の授業の様子を感じた上で次の時間のメニューを考えるようにしました。

2時間目は4年生で4時間目は2年生でした。良い天気に恵まれたので朝のうちは寒かったですが、4時間目にはもうポカポカでしたね♪今日は友達、仲間と協力する事の大切さを伝えたいのがメインのテーマでした。学校という場所は集団生活です。集団生活とは人が入り混じって生活をするので、お互いの事を気遣う姿勢が大事になってきます。自分の事しか考えていないままでは社会の一員としての責任は果たせませんので、その事を経験の中から学ばせるようにしたいと思っています!

自分は体育の授業を通して子供達に伝えたい事がいくつかあって、一番は『自分自身の環境は自分次第で楽しく出来る』という事なんです。

誰かの力を借りる事を期待したり、それを前提で物事を考えるとどうしても不満ばかりが先に出てきます。子供の中でもやっぱり文句や人のせいにする発言はとにかく多いです。ですが、それは幼少期にきちんとそういった大切な事を経験していないって事だと思うのです。だから、誰かが悪いとかではなく『経験をさせてあげよう!』という考え方です。体育という場を通して教室では起きない事を体と心と、頭を使って解決していくのです。全部使えた時の達成感はとても大きいし、良い表情をしてくれます。子供は素直ですから、そういう事が表情や態度ですぐに出てくるので、たくさんの経験をしてもらいながら考えてもらいたいと思います。

隣を感じるという事はとても大事です!

『向こう三軒両隣』という言葉は昔からの日本の良さを表しています。近所がみんな仲間意識を持って助け合うという意味ですが最近は携帯等の機械の発展により、人が顔を合わせる場面が圧倒的に減っているのです。だから、その弊害として顔を合わせて話すのが苦手だとか出来るだけ合わないようになって考え方を持ってしまう人が増えています。

でも、人というのは人から嫌な思いをさせられる事が多いけど、反対に温かさや感動、素晴らしさも人からしか生まれないのです。そんな人の良い部分を子供にはたくさん学んでほしいのです。もちろんうまくいかなくて喧嘩したり、傷つく事もあるだろうけど、そういう時に支えてくれたり助けてくれるのも人なんだって事。そうなるように、自分が人の事を大切に考える事が大事で、『たかが体育』でそういう事をより多く経験してもらえたら、と思います!

今日はメニューを通してみんなで一緒に達成するという事でやってもらいました。

男子と女子に分かれて全員で一緒になってドリブルをする。スピードはどれだけゆっくりでも構わないという事ですが、ゴールする時は必ず横一線に、という条件でやってもらいました。最初は自分勝手な子が一人でもいると一気に崩壊し(笑)、お互い文句のオンパレード!!でも、『文句じゃなくて提案をしてみようよ!』と考え方を変えるアドバイスを少しだけ入れてみると賢い子供達は発想を出し合います。サッカーが苦手な子にペースを合わせようよ、とかもうちょっと横に広がったほうがやりやすいとか、アイデアを出し合うようになると必然的にうまくなっていきました!

本番の男子対女子という対決では2年生も、4年生も本当にうまくやれていたし自分達の中の表情も変わってきていました。誰かのせいにしている曇った表情から、みんなで協力出来た達成感への変化。特に女子ってこういう部分に敏感だからみんなでやれた喜びの経験をものすごく心に残していきます!男子はほとんどが『どっちの勝ち???』という結果しか興味を持ちません(笑) いくつになっても男子っていうのは浅はかだなぁ〜って同じ男子として思います(笑)

隣を感じる事と同時に、自分で決めるという事も体育のテーマにしています!

低学年は自分という『我』の目覚める時なので、男子は特にそこが強調されます。自分の考えが通らないとスネたり、怒ったり・・・って。ただ、それは『みんなとやるのが楽しいという経験をしていないから』という事でもあります。だから経験がない分、感性はめちゃくちゃ豊かですから、その特性を活かして様々な経験をさせるのが良いのです。固定概念で何かを伝えるのではなく、幅広い考え方に出会わせる事によって自ら大切なものを選べるように出来れば一番良いと思うのです。もちろん社会を成り立たせる為に『絶対にしないといけない事』はありますが、それよりも選択出来る自由も必要になってくると思います。ただし、選んだ自分の責任をどのように果たしていくか?学年が上がるにつれてそういった事への考え方も教えていく事が必要になってきます。

だから自分の授業はメニューはさほど低学年も、高学年も変えません。ですが、中身とか考えるという事では全然違ってきます。子供が自分で主役になっていく為の方法を示唆していくので任せる部分と介入していく部分を考えています。

今日も子供から多くの考える力を出す事が出来たから非常に見応えのある時間となりました♪来週が最後になりますが、またフル活動でしっかりと子供達の良さを引き出せるようにがんばりたいと思います!!