主役の為に!松井小学校体育授業♪

見事な雪です!!(笑)

今日は朝から本当に冷え込んでいたし、家の前の道も少し凍っていました。。。怖かったので、少し早めに家を出てさらに北部となる加美の松井小学校さんへ行きました!!今日は3時間授業で、5年生、1年生、6年生という流れでした。昨日みたいに4時間やると3時間が楽に思えてしまうのですが、やっぱり連続になると頭を整理したりする前に次の授業になるので切り替えが大変だな〜なんて思いながらも、それを獲得する為に良い環境でもあるとプラスのほうで考えるようにしました!!

寒い中でしたが、今日も体育館で元気にみんなで体育を行いました♪また先生方とも『学級経営』についての話までさせてもらう事が出来たし、いよいよ学校への関わりも『ただ授業を楽しませる』から変化してきました。最初は子供を楽しませる為に呼ばれました。普段とは違う講師が入る事で子供が食いつきやすいという理由もあったと思います。でも、そこからやっている事をちょっとずつ理解してもらったり、自分の考え方も変化していく中で、楽しませるから『楽しくなくても大切な事を伝えるのが先』という考え方になり、さらに今では『全ての経験の後』という部分をフォーカスして見ているようになりました。

今日も先生方と話になったのは、1年生の授業の後でした。

1年生はちょっと落ち着きのない子が多く、なかなかジックリと出来ません。その事もあり、普段からずっと関わっている先生方にすると心の余裕が失われ、『現象』に対して怒ってしまいます。。。でも、子供は現象への注意を受けるだけだと毎回そうするだけでいつまでもその注意される事がなくなりません・・・。大事なのは、『どうしてその現象が起きるのか?』という一歩手前の部分から関われるか?です。話を聞けない子に対して、『きちんと聞きなさい!!』と注意して姿勢を正させても、その場だけの改善でまた次も同じようにします。そして、また次も、その次も、って注意をするだけだと『この先生うるさいから言う事聞いとかないと・・・』って感情になります。そして、もう少し成長すれば『うっせ〜!!』などという言葉や態度で反抗するだけ。結局は何の改善にもなっていないという事です。

ですから、話を聞けない子には『どうして聞かないのか?』から探らなければなりません。聞けない理由があるかも知れないし、『聞かなくても甘やかせてきた背景』があるかも知れません。子供は環境によって育ちますから原因はもうちょっと前にあるはずだって事を考えないといけない話を先生としました。

だから自分は必ず経験をさせてから、その感想なりを本人に聞いて『責任を持たせる』事から始めます。経験をする前から話をしても分からないし、経験した事を大人のものさしで注意をしても分かりません。大事なのは、子供自身が気付く事ですからそこへの問いかけやアプローチが必要なんだと先生方と職員室で話をさせてもらいました!非常にありがたい時間です。

子供のほうも、自分が関わりを続けていく中でたった45分間の授業の中でも変化していきます。こちらが子供の特性を早く理解して、関わればやっぱり自然に変化をします。無理にしゃべらない子、おとなしい子に大声を出せ、って言っても変わるのは困難ですが、そういう子には大声じゃなくてもアドバイスをさせてあげるとか表情で伝えるとか、そういう『その子に出来る事』を要求したりしていけば子供は自然とそれを取り入れていくという事です。

大人の価値観にならない事!注意していきたい要素です!!

今日は人数の多い5年生からでしたが、3グループに分けて勝負をしてもらいました。そんな中でもチームの一員としてがんばる子と『僕は別にいいねん・・・』と身勝手に自分だけやらない子はやっぱり出てきます。男の子っていうのは(自分の男ですので)、本当に身勝手になりやすい。自分さえ良ければという考え方が強く、仲間の事をなかなか考える事が出来ません。全員ではありませんが、そのパワーをどの方向へ向けさせるか?がいつも授業では挑戦となってきます♪自分がそこをうまく促せばやっぱりクラスは良い方向へ向かうし、そういう大切さを学ばせていきたいと思います。

体育館ならではの手繋ぎサッカーは非常に盛り上がります♪

昨日も先生方と話になった事の一つですが、人間って『手』に温もりがあります。人の手ってその人の人格が分かるぐらいに伝わってくるものです。繋げば安心したり、うれしくなるものです。だからこの手繋ぎサッカーをやると間違いなく全員が『笑顔』になります。例えボールが当たったりして泣いたりしたとしても、その手を離さなければあっという間にまた笑顔に戻っている・・・そんな力があるのです。子供は素直にその力を引き出してきますから、自然とみんなが笑顔になり、笑顔になれば楽しいから活気が生まれ、授業が盛り上がってくるのです。

3学年共にやってもらいました。1年生には難しいので二人だけでやってもらいましたが、高学年は4人や5人でやってもらいます!それでも相手を感じたり、思いやる事でストレスなく動けるようになっていくのです。1年生は今日は初回だったし、やっぱり『文句』が多いですが、それだけ『集団=周りの事を考える』というのがまだ定着していないという事。子供が悪いのではなく、その環境作りに課題が見えているという事です。

主役はいつも子供です!!

大人(先生)が主役で仕切っているクラスではなく、生徒が自分達で動かせるのが理想です。まだ○年生やから無理・・・みたいな考え方をしている先生や大人の方もいると思いますが、『そうなるように一歩踏み出しているか?』です。無理だから何もしないのではなく、今話し合いをして解決出来る所までいかなくても、『話し合う』事へ繋げていく努力はしないといけない。そうなれば『話を聞く』事が大事になり、『意見を持つ・言う』事が大事になるって事。そう考えれば今何をすべきか?は分かってくると思います。

いきなり話し合え!と言っても出来ないのは当然で、だからと言って待っていればいつか出来るものでもありません。大事な時期に、大事な事を伝える、やらせる、という事が必要です。体育ではその事がどれだけ良いタイミングでやっていけるか?が自分の大きなテーマ!授業に呼んでもらっている立場ではありますが、結局は自分自身が良い指導者になる為に勉強させてもらっている場という考え方。自分が良い指導者になれば、必然的に子供は良い選手になっていくという事。子供が良くても大人がダメなら間違った価値観を押し付けて子供も曲がっていく。やっぱり手本になる為の努力は大人もしなければいけない。

そういう目で見れば現場の子供から学べる事は多くあります!その事を喜びと受け止めて今週も残りがんばっていきたいと思います♪