昨日は早朝から滝野中学校さんでのリーガ北播磨がありました。
前夜からの寒さがあったのですが、そのままの継続で本当に顔が痛いぐらいの寒さでした。こういう時期の朝の時間のキックオフは身にこたえます・・・。とは言っても、その時間よりも先に準備等をしてくれる人達もいる事を自分達は忘れたりする事のないようにサッカーが出来る喜びを感じてほしいと思います。
この日の試合は滝野中さんと旭丘中さんとの2試合でした。昨日の試合でもまだまだ気持ちが幼いので、自分のタイミングとか、自分の都合でないとがんばれない状況が見受けられていたので当然この日も出るのは仕方がないとは覚悟して見ていました。子供の成長は一朝一夕ではありません。様々な経験の中から本当の価値を自分で見つけるしかありません。その為に、嫌な事だったり、苦しい事、楽しくない経験も必要になってきます。この年代でそれを『教える』ってなると、わざとしんどい事をさせる、なんて事になるので教えるという事は絶対にやりませんが、『気付かせる』事の環境設定は絶対にいると思います。ここの違いを大人としてしっかりと受け止めないとその場だけの『局面』『現象』に目を奪われて大事な成果を見失うと思います。
試合に合わせて自分達でミーティングをしてからアップを開始しました。
この日は自分と代表だったので、色々と話をしながら選手がやっている事を見守っている中で『こういう事を考えているんだね』という事を理解しながらその時にやっている事、考えている事が自分達の指導の結果と受け止めて考えるようにしていきました。
この年代の面白く、難しいのは『昨日良かった子が今日も良いとは限らない』という事です。なかなか『安定』しないのが当然であり、それは『日々成長しているから』だと思うのです。この年代にする経験は全てが大切なものであり、うまくいかなかったら成長していないと思ってしまう価値観の人もいるだろうけど、そうではなくうまくいかない時間ですら成長の時間です。そことどう向き合うか?正しく向き合えるか?の差だと思うのです。経験をした『だけ』では変化はしませんが、向き合い方によってはうまくいかない時のほうが学べる事も成長する事も多いはずです。
寒さはありましたが、良い天気の中でゲームを行う事が出来ました。
まだアップの仕上げ方は良くなかったかな?って思います。アップ完了しているにも関わらず寒さを感じている子が多かったからです。特にこの時期(寒い時期)の朝一番の試合というのは、準備が難しいものです。それも学びの一つになればと思います。
案の定、試合の入り方も良くなかった上に体も動いていない選手が多かったです。選手本人が実感していない部分もあるだろうけど、土曜日もゲームをしていたし、その時の動き出しとか準備に比べて遥かに遅かったと思います。そういった時にどういう『割り切り』をするか?も今後はチームとしての成長する為のきっかけになるかな?って思っています。ゲームという形で自分達も相手も真剣になれば多くの成果と課題が見えるものです。一番良いもの、というのは環境、条件、タイミング、個々の気持ちなどが全て合致しないといけないので、そうそう起きる事はありません。でも、だからこそ価値がある事だと受け止めてがんばっていきたいと思います!
その時に起きるちょっとした事でまだまだ気持ちがブレてしまう弱さがモロに出た一日になったと思います。
やる気はあります。勝ちたいです。うまくなりたいです。強くなりたいです。本当です!
それは十分分かります。そして、嘘ではない事も知っています。
ただ、そうは思っていても『人間の本音』というものが出るのは『自身の状況が良くない時』に出るものです。例えばオリンピックに出たい!という野心を持っている人がいれば、一番苦しい状況の時に『それでも出たいからがんばるんだ!』って乗り切れるか?一番苦しい時に『こんなに苦しいならダメだ』と思うか?の違い。みんなのビジョンへの努力はまだまだ甘いし、自分自身がそこまでに到達していないという事を気付かせてもらえたんじゃないかと思う。誰が悪い、ではなく『目標到達への覚悟』が足りないだけだと思う。だから、『ちょっとした事でブレる』訳です。
試合の合間に選手と対話をしていても、やっぱり思いが伝わらない。
『ない』とは言わない。がんばっていない選手なんて一人もいない。それぐらいは指導者ろして理解をしている。ただ、『目標をクリアする為のがんばりには到達していない』という現実を知るしかない。それを知った上で『それでもクリアしたい』のか『目標自体を下げる』のか?だ。何も経験していない時点で立てる目標には真実味がない。学校のスローガンなども同じ。やる前に『こうしたい』と言うのは単純で簡単。でも、やっている最中に確認だったり、本当にいけるのか?という事を問う時間は必要。
選手には今そういう向き合いをしてほしいと願う。例え『現象』はうまくいっていなくても、それが目標へ繋がる経験の一つとしてきちんと向き合えば無駄にはならない。結果だけに一喜一憂してしまうと何も見えなくなる。その価値観を選手と共有するのはなかなか難しいのは知っている。だって選手は経験値がないからその価値に気付く事が分からないから。昨日は高校3年生のファルコ卒業生と一緒にサッカーをする機会があったけど、やっぱりその子と話をしていれば卒業してから分かった価値がある事を気付かされる。いくら良い話であっても、良い事をしたとしても、『その時は分からない事』がたくさんある。だから未来の為の今、という認識で指導者は関わっていくしかない事も代表と再確認した。
大人まで一喜一憂したら子供は絶対に育たない。育成年代という時期の『在り方』はここ最近、あらゆる場面で考えさせられる。ありがたいと思う。成長したいと思うのは子供だけではなく、指導者も同じだから。
また改めて大切な事に気付かされた自分は明日からの指導もやり甲斐がある。
楽しみです!また選手と一緒にがんばろうと思う!