今日は朝から八千代グランドでの練習試合を行ないました!!

今中代表と二人で帯同して八千代中さんとの練習試合をさせていただきました。昨日の練習後に主将と副主将の二人と今日の試合をどのように行うか?を決めておきました。そしてそのテーマを最初に再確認という事でチーム全体に伝えてもらった上で試合を行ないました。今日最初にスタメンを外れた2年生メンバーとまずは話をたくさんしました。何が悪いとかではなく、何をすればチームの力になるのか?という考え方が足りないという事。悪い部分とか人が言い出したらいくらでもあるのですが、それよりも『何がチームの武器なのか?』を明確にしているほうが大事なのです。その上でチーム全体にそれを把握してもらえるかどうか?も大事。そんな話をしました。メンバーに入れない悔しさは誰だってあると思う。ですが、11人と決められたサッカーの中ではずれるメンバーがいるのは当たり前の事。それをどう受け止め、何を変えていくか?をとことんこだわってやっていってほしいと思います。

勝つ為ではなく、みんながチームの為に出来る事をやっていけばメンバーを決めるミーティングにしてももっと内容が濃くなっていくと思います!

試合はA戦から開始し、続いてB戦という流れでした。

A戦は出来るだけダイレクトプレーを意識して、という事をやってくれていました。ただ、『ダイレクトが目的ではない』事を細かく確認しました。子供達が陥ってしまう典型的な形です。ダイレクトをする為に動くという発想になると、すごくぎこちなくなります。とりあえず動くというような形になります。

でも、そうではなく『ダイレクトが何の為か?』をもっと考えて決めてほしいのです。選手も気付いてくれている子もいるけど、『ダイレクトは人の動きが多くないと成り立たない。だからこそ、仲間を助ける事を目的にした時の手段』という考え方かどうか?です。今日のA戦のメンバーはそこへの意識が強く、しっかりと出来ていたのもあって試合の主導権を握りながら各自の関わる距離、意識が非常に良くなっていました。完璧な崩しからの得点があり、また後ろからの関わりも多く守備ラインの4人が全員シュートを打つなど、積極性もありました。勝利という結果以上にみんなのテーマに対する考え方と意識が非常に成果のあるものだったと思います!

B戦の試合のほうも最初はダイレクトでやろうというテーマで入っていたのですが、そのテーマについて主将、副主将と確認をしました。本当に正しい決め方をしているのか?A戦を見て出来ると思ったのか?やるべき課題はそこなのか?という事を一緒に考えてもらってからハーフタイムに二人が話の中心となって後半のテーマを改めて決めてもらいました。

背伸びをしても、外見を整えても中身がなければ何をやっても意味がないのです。パッと見た評価ではなく、ジックリ見ないと分からないような評価を上げていく必要があるのです。後半は切り替えてダイレクトを成立させる為に各自がしっかりと動き、提示をして各自が要求する事をやっていきました。

相手はとてもじゃないけど真摯に相手をしてくれたとは言い難いB戦でしたが、自分達のやろうとする事にはしっかりとやってくれたと思います。

テーマの意味、目的、その為の手段という事がようやく考えられるようになってきました!

それが分かるという事で非常に中身のある試合になったと思います。『見た目だけ』という言葉が今日の相手からはよく考える材料になったと思います。大きな声であいさつをしていれば良い人間なのか?って事。中でやっている事は仲間の批判だったり、相手の批判をしているような状況で選手が一人の人間として育つはずがありません。今週やってきた事が試合という中でよく考えながらやれるようになってきた選手が増えた事は今日の大きな成果です!!

みんなでやる事の意味、一員という意味、責任を持つという意味、向き合うという意味、色々な事が考えられる為の良い環境がありました。選手が悩みながら、それでも前向きにやろうとしてくれる選手の気持ちは伝わってきました。後は『全員』がそうなるようにしていくのが今後の目指す所!絶対に出来ると思うし、そういう為の話が出来ました。

何度も言いますが、サッカーとは『人生をうまく生きる為の手段』である事。目先の勝利や良いプレーとかではなく、もっと広い目で勝つ為にすべき事、我慢する事、やりきる事、やり続ける事などの価値に目を向けられるようにがんばっていきましょう!!