がんばれない考え方!ファルコ・モルタカップ!

今日はまた早朝からみきぼうパークでファルコ・モルタカップがありました!!

昨日と同じ要領で会場設営などをやった事もあり、作業はとても早くスムーズでした。ですが、その風景を遠くから『しっかりと』観察していた自分は、きっと気付いていないでしょうが各自が持っている『本音』を出していました。やりたくもない準備、やらされている態度、そういったものは自分から湧き出るものです。それが相手に伝わるぐらいですからよっぽどなのです。その事をまだ気付いていないみんなには今日ももうちょっときついお灸を据えないといけないな、と改めて痛感しました。

みんなはこのファルコでの活動を一年、もしくは二年迎えました。試合も、練習も、コーチの言っている事も、多くを経験してきました。だからこそ最初言われている意味が分からなかった事も分かるようになってきていると思います。そんなみんなに今日は今日で改めて考えさせられた事がありました。

この大会だけでも自分達よりもはるかに努力している、がんばっている、そんな迫力を持ったチームばかりが参加をしてくれています。試合の合間でも各自で階段をダッシュしたり、試合に出ていない選手は外から体幹トレーニングをしたり・・・。自分達にも確実に見えている場所で努力をしている隣で、ウダウダと話をしているだけ、うまくいかないからと勝手に自分で落ち込んでいるだけ、という姿ばかりです。自分は疑問に思いました。

どうしてがんばれないんだろうか????と。。。。

その答えが一日一緒にいて、多くの選手と対話する中で見えてきました。がんばれない子というのは、共通して『①間違いなく自分に甘い事②人の為に心を痛めた経験のない(少ない)子』だというのが分かりました。要するに、いつも自分の事しか、自分の利益になる事でしかアクションを起こしていない事が多いという事。親から、先生から『懲罰』で動かされ(勝ったらご褒美、一等ならご褒美、出来なければ晩ご飯抜き、好きな事をやらせないなど)、人の為どころかやる意味すら分からずにがんばらされてきた事が多い子。そして、自分がやらない理由を『出来ない理由にすり替える』という事。

例えばがんばると決めた日に外は雨・・・『仕方がない。雨だし明日からがんばろう』って言ってる子。そういう事。自分がやらない事を出来ない事のように正当化する人間。それこそががんばれない典型的な人間の形。

つまり、反対にがんばっている子というのは『無我夢中でやっている子』なのです。

イチイチ他人の評価や、結果、自分への見返りを考えたりしないという事。今日一番よく分かった事は『チームの為にアクションをしない子は何も考えていない証拠』だと思っていたけど、そうではなく『自分が嫌われたくない、好かれたいから自分からのアクションをしない』という逆に計算高い人間である事が分かりました。これをやれば責任を他人に押し付けられますからね。クラスで決めたスローガンなどでもうまくいかない時などに『俺はそんな意見言うてないし』とか後で言い訳をする子と同じ。結局率先して正解かどうかも分からない事なら最初からしない、という考え方の人間は『がんばれない』という事です。

サッカーって本当に良いスポーツだと思えるのは各自の人間性、本音がそのまま出るという事です。特にみんなが疲れた時や時間帯などではそのまんま出ます。うちの選手はほぼ全員が『どうせ俺はこれぐらいしか出来ない』と勝手に線引き、勝手に諦め、をすぐにします。そして、元気な時だけ『もっとうまくなりたいです』と言います。だから変わりません。その事を今日も一日かけてゆっくり話していきました。

昨日も今日も、前半は『眠っているような』立ち上がり。

簡単に支配され、簡単に失点し、簡単に下を向く。

『なにくそ!!!』と思ってくれたのがセンターバックの二人だけ。しかも二人も2失点した後で。。。残りの9人は『これ以上やられたくない』という思いで守りに入り、しかも守っているのはチームではなく『自分自身』。サッカーをやるどころか一人の選手である事すら忘れているようなお粗末な出来。これ以上ないぐらい最低のレベル。ある意味すごい!(笑)

ハーフタイムを境に目覚めたようにがんばり出したが、『過ぎてから』『結果が出てから』のこの気付きのタイミングの遅さにいつ気付くのだろうか???『今しかない』と思えない甘さと弱さ。こうやって後悔ばかりを残していくこの子達を見ていて残念でしかない。ただ、自分は指をくわえて見てるのではなく毎回、毎瞬間、『それでいいと思う?』という『今』の問いをしている。考えたり、気付いたりするのは自分しかいないのに、まだまだ周りの評価を気にする子が圧倒的多数。

本当に今のメンバーは大変です。ゆとり世代とか、そういう話で片付けたくはないが、やっぱりがんばってきたという価値観が狭すぎる。

ベゼルさんに毎月トレーニングをしてもらった次の日には各自何らかの筋肉痛になっている。それは『その箇所が弱い証拠』なのです。だから努力で強くなっていけるのです。そういうメニューを組んでくださるのです。同じです。試合でうまくいかない、コーチに言われて心が痛むのも『そこが弱い』からです。心を鍛えた事がないからです。やっぱり自分に甘いからです。だからトレーニングをしている隣で笑って談笑していられるのです。親や家族の支援を受け、期待を背負っているありがたみや感謝が全くないのです。だからこそ『がんばれない』のです。

これがこのチームの課題であり『のびしろ』である事を痛感。荷物を一番綺麗に整える学年でありながら、『一番物を雑に扱っている学年』でもあります。分かりますか???結局『見栄え』にこだわっているだけです。スパイクも同じ。高価な物で強くなった気になっているレベル。中身がない者がどれだけ強ぶっても無駄。そんなものは一度試合が始まれば全て浮き彫りになるのです。何度となく、フリーでミスをしまくっている選手。見栄えが勝っているからです。よく思われたい気持ちでがんばっている『薄っぺらい決心』だからです。

さて!本心を、考え方を、中身を、変えられるようにがんばりますよ!!