今日は朝から全学年で姫路の広畑グランドのほうへ向かい、津田さんと練習試合をしていただきました!!
例年この津田さんとは『縦縞兄弟』としてファルコ立ち上げ当初から交流を頻繁にしてもらいながら年度の最初にお互いの1年生を試合させる機会を必ず作ってきました。今年度は少し日が過ぎましたがこうして出来た事をうれしく思います。ファルコ一期生の時から選手達はお世話になっているので指導者としてはこのグランドは『来た』というよりも『帰ってきた』というような感覚です。そんな津田さんと今日は3学年が試合をしてもらう事となり、うちにとっても非常に良い機会となりました。
まずは最初が2年生の試合だったのですが、行きのバス内で敢えて1,2年生だけを一緒に乗せてメンバーを決めるミーティングをしながら到着したのですが、スタメンには2年生だけが名を連ねていました。その様子を口出しせずに見守ってもらうようにお願いしていた3年生の主将にバス内の様子を聞いていても、『全員で決めた』というような内容ではなく、一部の子だけがしゃべっていつの間にか決まったような状態だったようです。
選手で決めるというのは自由な事と同時に責任があるという自覚がかなり薄い2年生はこの試合でも『とりあえず』全員を使うという形にしました。
試合をしている最中に出ていない1年生に聞けば全員が2年生の試合に出たい!と意欲を燃やしているのに対し、後から2年生に聞けばそんな1年生の気持ちを誰も知らなかった・・・という結末。この時点で『話し合っていない』のは分かりますよね?どんな決め方でも良いのですが、一番大事なのは『出れない子が納得しているかどうか?』なのです。そこへ目と心を配れる2年生にならないと身勝手なだけになているのは少し気になりました。そして、同情のような形でとりあえず全員を使うなんてゲームに魅力はもちろんないし、目的も、狙いも、各自の成果も何も残らない試合でした。。。
もちろんこれも経験ですから先に口出しはしません。ただ、『意味はあった?何かを残せた?』と聞いたらやっぱり残っていません。理由を一緒に考えて、次の2年生のゲームには1年生をしっかりと混ぜて、一緒に決めるように!!という事だけを伝えると今度は2年生のゲームのスタメンが8人1年生という事になっていました(笑) 自分達よりもがんばっていると認めたのか?諦めたのか?まだまだ考えも、行動もとにかく浅はかな2年生達・・・・これがスタート!!やるしかないですね!実際、自分達だけで決めたのも今回が初めてに近いし、これからだと思います。
試合のほうは、1年生もだいぶピッチの大きさにも慣れてきたし、選手同士の狙いや協力も増えてきました!!
出来る事は増えてきたし、その上で2年生と一緒にやっても遠慮をする事なく良さをどんどん出せていました。ただ、やっぱり『もう一歩、半歩のがんばり』という部分で弱い所があるのでチャンスを失うとかピンチを招くシーンも多々あります。そういう『勝負所』が見えてくればもっともっと良くなります。それが見えるようになるって事は要するに『全体を観る』という事です。今自分が何をすべきか?を全体の中で気付けるかどうか?です。
2,3年生の何が良いのか?どうすれば自分にも出来るのか?自分の武器は何だろうか?どうすればそれを出せるのか?などをどんどん考えながらやってほしいと思う。前向きな姿勢は見えるので、後は考え方の質になってくると思うからチームを助ける為の事、相手を崩す事、自分のポジショニングなどをよく考えながら出来るようになる事を今後の楽しみとしておきます!
続いて2年生!!
自分達が『間の学年』になり、余裕が出てきた反面『甘えてきた部分』も露骨に出てきている時。一つ上の学年だから・・・ってくだらない理由を正当化しながら1年生と接するから心の距離が広くなっている事をまずはリーダー自身が自覚しないと1年生と一番距離が離れているのがリーダーという現実。拾うべき意見を拾えないのはグループとして前に進めないし成長がなくなる。全員が意見出来る、その意見を聞ける集団となっていけるようにしよう!
最初の2年生だけのゲームよりも、1年生を入れたゲームのほうが遥かに内容も良かったし、こういう割り切りをしながら『このままではいけない』という危機感みたいなものを各自が真剣に持たないといけない時。やれば出来るけど、やらない甘さがとにかく多い2年生は今変革時期だと思ってがんばってほしい。やっている子はそれだけの成果がしっかりと出ているのも事実。問題なのは『自分自身に危機感のない人間』。
このままでいいや・・・まぁいいや・・・どうせ・・・という言葉が自分の言い訳になっている子が完全に集団から遅れて足を引っぱっている状態。もっと奮起しなければ何も残せないままに引退となってしまうので、自分に厳しくなってもらいたいです。
最後は3年生!!
大会という真剣勝負の舞台を経験したメンバーの粘りや『ここぞ!』の踏ん張りは明らかに良くなっている。不器用なのはどうしようもない中で、自分達がやれる事はどれも手を抜かずにやれるようになってきた。後は『もっと良い方法はないだろうか?』と自問自答出来るかどうか?それが全て。
全体の良い手本になりつつある3年生はどこまで細かい部分に神経を回せるか?になってくるので、2年生同様に『あぐらをかいた状態』にならないように常に向上心を持ってやるしかないという事。どのチームもクラブ大会を終えて夏に向けて努力を開始しているのだから、そこにまた負けないように、そして大会でもう一度自分達が届かなかった相手に挑戦出来るような舞台を自分達で作り上げよう!!そういうがんばりは必ず報われるし、やった分だけ残っていく。がんばりましょう!!
全学年ゴールを決める形はそれぞれだったけど、特徴のある良いゴールが多かったです。2トップの特徴に任せた3年生のゴールと技術や能力のある2列目が決める1,2年生のゴール。形は違うけど、各自の良さはたくさん出ていました。守備も狙いを持って奪える子が増えているので、協力して奪う楽しさを試合で獲得してほしいと思います。
こうして全員が試合を経験しながら何かを得ていく事が出来るのが練習試合の良さ。勝った、負けた、ではなく全員が何かに挑戦し、何かを残せる試合をこれからもやるようにしていきましょう!!