今日はナイター練習でした!!

火曜日のメンバーからさらに唯一3年生一人だった岩田くんも今日から修学旅行に出発したので今日は3年生が不在という形でした。さらにテスト休みは続き、半分の17名での活動となりました。しかもハッキリ、スッキリしない天気でもあったので室内での活動となりましたが、今はせっかく人数が少ない時だからこそ対話すべき人間としていく時間を作りたいと思っていました。先週も同じ形で色々な子と対話が出来たし、今週もそういう意味では良い時間になっています。みんながさらに良くなっていく為に今何をすべきか?を『考えられる・考えようとする』方向へ持っていきたいと思います。

そういう意味で今日も序盤は自分が担当し、流れを作ってやりましたが、後半は選手に任せる形をしました。個別対話をして、室内なのでホワイトボードがあったので話だけでは伝わらない、分からない事を文字にして、明確にして話していきました。選手は自分自身の事をよく分かっていない子がとにかく多いのです。何事もやる前から『これは出来る、これは出来ない』と勝手に線引きをしたりして、どうにかしてそれを出来るようになろう!という発想へは向かいません。出来ない事が起きれば『これは俺がしなくて良い事。得意な事(好きな事)だけやれば良い』というような割り切りを始めます。だから進歩がないのです。

何度も何度も自分が、自分自身に問いかけている『育成』って何だ?って話。

育成・・・字の通りですが、育てて成長させる事

です。分かりやすい形でみんなが経験してきた(かな?!)事で言えば、朝顔の観察などです。日光に当たる場所で、水をやるとどんどん芽が出て、花が出て、って事。ですが、水がなければ枯れますよね?人間であるみんなだって同じで、肥料となる何かを与え、育つ環境があれば成長をする訳です。保護者の方々も、誰だって『成長してほしい』と願います。当然です!劣化を願う人なんていませんから。

ですが、成長というのは『良い思いだけを積み重ねる事』ではありません。成長とは正しい時期に、正しい何かを取り入れていく事で出来る事なのです。それは人それぞれです。同じものではありません。向かう方向、なりたい形、目指す理想像などが違うからです。今日個別対話をした子は『目指す方向』がまず全く定まっていません。何になりたいか?どうなりたいか?も考えた事がありません。だから当然日々行っている練習は『努力っぽい事』で終わるのです。努力とは向かう形であって、その形に向けた取り組みを言うのです。

何になりたいか?も分からずに、ただひたすら走っているだけの人を『努力している』とは言いません。

自分はこの指導者の立場になり、最初の頃は『指導者としての自分が好かれたい』という気持ちでやっていました。と言うよりは『気付いたらそうなっていました』というほうが正しいです。

でも、周りの目を気にして、自分がやるべき目的を見失っている事に気付かせてもらうようになってからは考え方も、もちろん行動自体にも変化が生まれました。気付く事から、見つめる事から人って変われるのですが、中には変わる事を拒む、余計なプライドなどで自分が正しいと信じ込もうとする人もいる訳です。それはそれで一つの生き方ではあると思いますが、自分は『育成の指導者』という立場で仕事をしている以上、『社会の中で自発的に機能させられる力を持たせる事』が目的になるのです。誰かの言いなりになって機能しているように『見せかける』だけの人材ではなく、指示されないと何も出来ないという人材でもなく、自発的にする事の価値を教えないといけません。

だから、今すぐに言ってる全てを理解しなさい、とは言わないけど自分の置かれている立場が『なりたい自分ではない状態』ならば『何かが良くない』とまず考えないといけないのです。満足に試合に出れているのですか?活躍出来ているのですか?誰とでもサッカー出来るのですか?そう聞かれたら納得いく形になっている選手なんて多分一人もいないでしょう・・・・

なのに、努力はしない。では『毎日を無駄にしている』と思ってほしいのです。

自分はサッカーを一緒にがんばっていた仲間をある日突然失う経験をしました。。。

本当にショックでしたが、そんな自分が今本当に毎日真剣にがんばっているのか?と考えさせられました。震災による未曾有の大被害が熊本で起こり、数年前には東北で大洪水があり、いつ何が起きるか?が分からないこの時代に、毎日をどれだけ大切に過ごせていますか?真剣に生きていると言えますか???

自分も、そんなショックな出来事があったからこそ変われたけど、失う前からがんばっていればもっと違う結果があったのかも知れないと今でも後悔する思いがあります。だからってそういう気持ちを子供に押し付けているのではありません。同じだけがんばれ、とか、ここまでがんばれ、とかそういう事を言ってるのではありません。ただ、みんなはどうなりたいと思っているのか?そして、その思いに比例するだけのがんばりを毎日やっているのか?です。

育成と呼ばれるこの時期(みんなにとっては関係のない事でしょうが)、自分が教えるべき事、伝えるべき事は必ずしも『本人にとって良い思いをさせる事』ばかりではないはずです。だからと言ってわざわざ嫌な思いをさせるのも違います。『良い』も『悪い』も、目指すものがある人には関係ないと思うはずです。全ての事が『良い』と受け止められるようになった者だけが前に、上に進むんだと実感します。

進めない人間とは『何で自分だけがこんな目に・・・』と思う人です。周りを羨ましがり、周りと比較し、周りに良く思われたい人間のする事です。自分はもうそういうのを経験した上で考え方も変え、子供にも対話を通して何かを伝えようと常に考えています。その場だけの感情でどうこうではなく、先を見た時に何が必要か?を考えています。この時、この場で困っている姿に耐えられない大人になっては育成の指導者なんて絶対に出来ません。勝った、負けた、活躍した、出来なかった、に一喜一憂している人です。

そんな選手もまだうちにはたくさんいます!だから指導者の存在はまだまだ必要ですが、いつか指導者である自分も必要ないようなチームにしたいと思っています。必ず出来ます。そうしたいと思って日々を送っている自分ですから必ずそうなります。

目的があるから日々の努力があり、日々の努力があるから目的への距離が見える。

みんなはどうですか?本当に自分という人間を考えた事がありますか?周りの評価で出来上がった自分ではなく、自分で自分を作れるように!!その為に、責任ある人間になりましょう!!

今日はトイレのスリッパも完璧でした♪こんな小さな事であろうと、きちんと改善に気付く誰かがチームにいる限り、ファルコはまだまだ良くなります!!がんばります!!