今日は朝から練習試合を行う事が出来たので、全員で揃って準備から開始しました。
久しぶりに準備の段階から3年生がいた事もあって、テキパキと作業をこなしてくれました。1,2年生もルーキーリーグの試合で準備をやるようになってある程度出来る事も増えてきたし、それが融合されて準備はもう何も言わなくても試合が出来るのはもちろん、相手チームの事も考えて動けるようにはなってきました。
今日も全員が揃って試合会場でお互いに刺激を与え、また相手チームからも多くの刺激を受ける機会がある事に本当に感謝をしたいと思います。対外試合をこなすと自分達の足りない部分とかってやっぱりたくさん見える事もあるけど、それよりも『自分はこのファルコのチームの指導者が出来て本当に幸せだ』と思える事も多くあります。だからこそ、目の前の子供達にもファルコで本当に良かったと思ってもらえるようにしなければいけないし、その為にも自分がやらないといけない事がたくさんあるのでがんばろうと思います!
今日は2,3年生は最初は合同で、1年生は単独に近い形でやるようにしていきました。
全員が試合の中で何が出来るか?何をしようとしているか?チームの為か?自分の為か?という所にこだわってもらえるようにしたいし、自分はそこを一人一人見極めていきたいなと思いました。
今日の相手は神戸のレアルコリーダさんでした♪なかなかトレーニングマッチをする機会がなかったのですが、代表をされている新居さんは昔からよく話を聞かせてもらっている方でもあり、指導の方針と言うか自分の世界観をしっかりと持っておられる所に共感出来る部分が多くあり、今日も試合の合間などにたくさん話をさせてもらいながら、目の前の選手も見させてもらって良い刺激を受けました。
神戸地区の子供達の考え方や育ってきた環境ってやっぱりすごいな〜って思う部分が多々あります。こちらはどうしても環境的には閉鎖的だし、なかなか外へ出ていく機会が少ない中で育ってきているので自分達が思っている価値観自体が狭い事がよくあります。それをこうした交流によって相手から多くを学べるのが練習試合の良さだと思います!
今日は全部で5試合をしていただきました♪
一日を通しての寸評になりますが、まず3年生は『勝敗を分ける部分のすべき事』というのが分かってきています。しなければいけない事が整理されてきている印象があります。
だから、仲間への声掛けも、『単純に優しいだけではない』部分があります。それは怖いとか、嫌な言い方ではなく『納得させられる大切な事』という基準で言えるようになっているのが大きな成長だと思います。3年生もこうなるまでにはもちろん多くの時間を費やしたし、2年生の頃だって3年生の影に隠れて自分から何かをする子はほとんどいませんでした・・・。そんな3年生が3年生になって自分達でやる大切さを少しずつですが、しっかりと理解してきた事でチームの先発メンバーを決める基準もハッキリしてきました。決めるからには自分達が責任を持つ事も含めて、やろうとする姿勢が見えてきているし、今は残念ながら主将が離脱というどのチームでも一番厳しい状況ではあるはずですが、今の3年生はそれをマイナスに考えずにプラスに変換出来るようになっています。本当に多くの成長が見られる3年生は今日も中盤をやっている選手が最終ラインをしたり、サイドの子が前に入ったりなど、違うポジションもこなせるようになってきています!
2年生は今日はリーダー達と少し長く話をしました。
今、各自としての成果や目の色が変わってきた子もいる中でグループ、集団としては非常に良くない状態にある事も伝えました。学年の中でバラバラ・・・。考え方も、行動も、全員が揃わないのはみんなの中で『もういいや・・』『まぁいいか・・・』という考え方に逃げてしまっている子が多いからだと指摘しました。3年生チームに入って一緒にやっている時は伸び伸びプレーしている子も多いし、出来るのはやっぱり3年生のおかげであって、2年生だけのチームになると仕切るとか、まとめる力を発揮出来る人間がいないという現状です。
そういう中でも個別には変化、成長している子が増えているだけに余計に差が大きくなっていく前にもっとみんなで顔を合わせて対話をしたり、問題提起をお互いにやっていくべきだと提案しました。やる、やらないはリーダーが決めていくでしょうが、少なくとも『今のままでは良くない』という事だけはハッキリ伝えさせてもらいました。
試合のほうは各自の良さが出せた部分もあったけど、やっぱり『グループを機能させる』という力が薄い。各自が各自の為にがんばれているだけであって、チームにそれが還元されるような本人の考え方が必要だと思います。
1年生はやはりこの暑さの厳しい時期になると各自の『本音』の部分が露骨に出てきます。
お互いに声に出したり口にはしないけど、行動、プレーを見ればすぐに分かるし、『責任転嫁』と『期待』のほぼどちらかしかないという事。与えてもらうのが当たり前。自分は悪くない。あいつのあのプレーが悪かったから。みたいな考えばかりが脳裏を漂っているのがよく分かる。そういう精神状態では前向きにプレー出来ないのは当たり前。
そうではなく『僕自身はチームの為に何が出来るだろうか???』と考えられる選手になってほしいと言うか、ならないとサッカーは始まらないという事を分かってもらいたい。プラスっぽい言葉でごまかすのではなく、『プラスにさせたい気持ち』を言葉にしないといけない。
今日、プレーも出来ないのにみんなの応援だとわざわざグランドに来て、暑い中一日応援をしてくれた6年生の陽向くんの志だったり、気持ちのほうが強いのではないだろうか?と思う。1年生にもそれぞれ強い思いはあるだろうけど、出さなければ意味がないという事。
今の自分を勝手に自分で『僕はこんなものだ』と判断しない事!みんなの可能性は誰にも分からない話。3年生がこんな素晴らしい変化をするなんて誰も思っていなかった事。可能性はみんなにある。だからこそチャレンジしなければ広がらない。
最後にみんなに話をしたけれど、みんなは今の思考回路ではもうこれ以上に成長しないと思う。相手が最後の最後、笛が鳴る瞬間まで勝利を、得点を諦めなかった姿勢に自分は心を動かされたし、あんな風になりたいと思った。勝利という結果だけに浮かれて、それで良しと終わってしまうチーム。喝を入れられない、芯を通せないチーム。
こんなもんじゃないんだよ、君達は。
でも、何かが邪魔をしている気はする。プライド?照れ?向上心のなさ?
もうちょっと探りながらやってみようと思う。可能性を広げようと思ってくれるように・・・。
指導者って大事だな〜。。。って今更ながらに痛感した今日の時間でした。