今日は早朝から2,3年生で練習試合をしに三木防災公園へ行きました!!

せっかくの夏休み、せっかくの芝生のグランドで思い切りサッカーをさせてあげたい気持ちもあってみんなを連れてきました。そういう中でも、チームとしての団体行動を守れない選手もいたりして、やっぱり甘さや緩さが見えます。それは子供はもちろんですが、やっぱり関わる大人(保護者も含めて)の認識も甘いと感じます。保護者というのは責任を負わなければいけない立場であるという意味です。都合の良い時だけ、『悪いのは子供』ではなく、もっと大人も理解をしなければいけないと思います。夏休みは普段と違った活動が出来る為、生活習慣の悪さなども本当に見えるようになります。サッカーをしたい選手が遊びたい気持ちだけに身を任せて管理出来ていないと余計な怪我だったり、例えば海やプールで日焼けし過ぎて動けないとか本末転倒。そういう甘さを持っていながら『3年生の為に!!』って言葉を簡単に口にする。

行動が伴わなければ誰が何を言っても説得力はありません。それは自分自身が本当によく分かっている事です。だからこそ自分自身、きちんと規制をしてバスを運転する前には早く休むとか、体調を崩して指導が出来ないとかならないように細心の注意を払っています。みんながそこまでやっているのか?って言うと最近の2年生は本当に色々な部分で甘いと感じる。生活習慣は『別』だと思っている時点で甘い。一人の人間が良くなる為にはがんばる場所を分けたりしている場合ではない。忘れ物、怪我、体調不良、とにかく多いのは2年生。夏になって本当に目立つし、学校でも中間の立場にて色々慣れてきている弊害。要領を覚えるというのが悪いほうへ作用しているようではチームの迷惑にしかならない。もっと気を持って行動しないと困りますね。

今日の練習試合には、ロヴェスト神戸さんと別所中さんの2チームが参加をしてくれました!!

試合をする前には色々お話させていただき、その地域特有の悩みなども伺う事が出来ました。どのチームも運営をしていくという事は大変な労力が掛かる事だし難しいものです。それでも『情熱』がそれを可能にしているという事。そして、色々な方々の協力が必要であるという事。特に一番大切な保護者の方々の在り方は大事で、それはどのチームも抱える課題の一つであるようです。どうやって連携を取っていくか?どうやって理解をしてもらえるか?などです。子供にだけ何かをすれば良いのではなく、やっぱり保護者の方々の意見も聞ける体制は必要だと感じます。だからこそ、お互いに協力はしてほしいと思うし、それが出来ないのに指導者と子供だけで一体になるというのは困難な事。みんなが同じ方向を向けるように、考え方は違っても進んでいく必要があると思います。

今日は最後は変則になりましたが参加メンバーが全員多くの試合の場を経験し、その中でどれだけ甘えているか?どれだけやれていないか?が分かってくれたと思います。

まずA戦のほうですが、相変わらず立ち上がりが悪く中で声を掛け合うシーンが少ない。

チャンスやピンチを体験してからようやく重たい腰をよっこらしょって上げるような最悪のスタート。ここでも各自が口で言ってる事とやってる事が違いすぎる。

『最初しっかりやろう!』とか『集中』とか簡単に言うけど、簡単に言うから誰の耳にも心にも入らない。夏の大会は一発勝負のトーナメントなのにこんな甘い考え方では結果は残せない。大会になれば自分はがんばれるなんて考えているとすれば大間違い。過信、慢心、調子乗り。自分を正しく見えていないメンバー達の小さな発想と小さな視野で序盤は全く良い所はありませんでした。テーマは『守備のスライド』『攻撃の人数を掛ける』などと作っていましたが、『スライドしたから何なの??』ってハーフタイムにも思わず聞いてしまうぐらい、『スライドという動き』だけが目的になり、そもそもスライドをする利点も理解していないからスライドしようがしまいが、そういう事とは関係のないボールの奪い方をしている事を説明しました。

攻撃も人数を掛けると言いながら前半の3得点は全部個人の能力のみ。追い越す動きもおとりの動きもなく、『いつも通り』の個人で得点していました。

口で言うのは簡単。頭を使っていないとは思っていません。

でも、感情は使えていないと言うか『本気でやろう』とは思えていない。みんなで決めたし出来たらいいな〜みたいなノリ。

出来なかったという結果以上に、『やろうともしていない』事に問題。それならテーマだと簡単に口にするもんじゃない、って事も含め、いかに個々が決めた事をやる責任感すら甘いか?を露呈しました。

B戦のメンバーは『プラスの声を出す』というテーマを言うので、

『いつ出すの??』と聞くと、

『味方がしんどい時』
『みんなが苦しい時』

なんて事を言うので、

『そしたら疲れるまで、しんどくなるまでは何もしないの?もしみんながしんどくならずに試合を続けられたら何もしないのがプラスなの?』

という質問をした時点でもう答えられません・・・。というぐらいテーマを決める事すら甘く、やっているイメージ、みんなが出来るイメージもないままに試合をやろうとするから試合の中で出来ていない時も指摘すら出来ないのです。結局、プラスどころか何にもしゃべらず、各自の殻に閉じこもったまま、言われたら下を向いて終わり・・・って感じ。

収穫はほとんどなかったですね。

それでも収穫を見つけようとするのが自分の役目。自分の中の『マイナスを探さない』事を意識して良さも見つけながら、その選手の頭の中を探りながら監視。

後半、2試合目・・ちょっとずつ変化は出てきた。やろうとする選手も出てきた。

チームの為にがんばる回数が増えたが、正直『自分発信ではない』かな。言われてがんばっているような状況。でも、『言う側』が出てきたのは成果。大人ではなく、選手同士が甘えさせない、基準を下げさせない事がものすごく大事!!

自分はこの日、この時、この瞬間、というのをものすごく大事にしたい。もちろん指導自体は先を見据えて長い目で見ていくけど、その先の為に今をもっとがんばらないといけないという考え方はブレない。矛盾でも何でもない。先が、未来が輝く為には『今という時間の積み重ね』に決まっている。未来だけが輝く人間などいない。

今にもっと熱い気持ちを出してほしい。後悔なんかさせたくない。コーチは何度も、何人も、そういう人間を生み出してしまったし、ずっと、毎年後悔する場面は出てきてしまう。だからこそ毎日全力で、みんなにもっともっとがんばってほしいと思うし、毎日やりきる。もう後悔なんかしないし、させない。3年生に、1,2年生に『ファルコに来てくれてありがとう』の気持ちは毎日熱くやる事でしか返せない。うざったく思われようが、それは『今のコーチの評価を今の甘い自分がするから』です。卒業し、数年すれば『あの時のコーチの言葉を成長した自分が評価する』から見方も、考え方も変わる。

コーチは今のみんなに嫌われても仕方がないと思う。ウザがられると思う。でも、それはみんなが未熟で、経験が浅いから仕方がないんだと割り切れる。育成ってそういうものだと思う。一喜一憂せずに成長させる為には嫌がられたり、ウザがられる場面も必要。でも、それによって大切な何かを得てもらえるならば本望です。みんなが好きで、みんなとサッカー出来る事がうれしいからこそ手抜きをしないでがんばらせてもらう。

そして、いつか『頭じゃなくて心が理解してくれる』までやり続けたい。今も、引退しても、卒業しても、全員が本当に大切な自分の教え子。今週は遠征!!一生の思い出に残るぐらいの時間にしようと思っている。やりきるぞ!みんな!!