今日はナイターで西脇スクールがありました!!

日中は非常に蒸し暑く、夜になっても室内はまだまだ暑い状態ではありました。少し動くと汗が噴き出すような感じでしたが今日も元気いっぱいの子供達と一緒にサッカーをがんばりました!!

二学期に入り、スクール自体もやり方は少し変わります、って事を最初に話をしました。みんなが主人公になるようなスクールにしよう!という事を言いました。みんな主人公って言葉、もちろん聞いた事があるし、何となく分かっているようで説明はなかなか出来ないといった感じでした。そんな中で答えてくれたのは『自分が中心人物としてストーリーが動くような事』という説明をしてくれた子がいました。そして、その言葉をそのままみんなにも当てはまるように、そんな自分がスクールを動かしているようなぐらいの意識でやろう!という事を目指す話をしました。

なので、出来るだけ『子供の世界』を作り上げていきたいと思っているし、その為の材料を序盤は与えていこうと思っています。

最初はレベル9キャッチ、次はリフティング、ドリブルという流れでやっていくのですが、段々と自分は輪から離れて子供達同士で、教え合う、学び合う時間にしようと思っています。興味を持ったら自分から聞く!出来た技は自分から見せる。そんな習慣を作ろうと思っています。今日も少しみんなの前でやってもらう時間を設けましたが、いつもなら出来るのに・・・そんな心の声が聞こえてきそうなぐらい人前だと緊張して出来なかった子もいました。最初はそうだと思います。

ただ、みんなは最初に確認したように『自分がサッカーを学びに来た人間』だという事であれば、やっぱり人の後ろばかりにいるのは違うという事を理解しないといけません。みんなの中に埋もれ、みんなと『同じような事』をして安心しているだけの子がたくさんいます。試合をすればすぐに分かるのが、『ボールを触れない子』です。そういう子には当然理由があります。

・失敗が怖い
・自信がない
・ミスしたら怒られる
・したい事がない

という感じ。そうやってサッカーという場、クラブ、チームに所属しているにも関わらず、実は内面はそんな感じの子って最近どのチームにもいるような気がします・・・。

仕方がない・・・で片付けるのではなく、『そこからのスタート』として受け止め、二学期、三学期でちょっとずつでも、確実に子供の空気、スクールの空気を変えようと思っています。大人のいらないスクール。そういう場所にしたいと思います!!

今日は早速、子供同士で技やレベル9キャッチの教え合い、見せ合いみたいな事をやってみました。そして、出来ない、苦手な子は自分で子供同士に聞きに行く、という事をやりました。すると、やっぱり子供同士の説明は理解しやすいようで、すぐに出来るようになっている子もいました。やっぱりこういう本来のあるべき姿(子供が子供を育てる環境)は大事だと感じました。自分の立場から一方的に言ってる事って、聞いているようで聞いていない、残っていないのが現状。大人なら子供相手に経験をたくさんしている事だと思います。

『何回言ったら分かるの???』

って腹を立てているような経験です。それは、伝え方が悪いという事だったり、その場では返事しないとまた怒られるから『とりあえず』している子が多いからなのです。だから、大人からの一方的な説明ではなく、『子供自身から出てくる疑問』がどれだけ引き出せるか?だと思います。例えば先日の日本代表の試合でも、賛否両論ある内容ですが、それを見た子供から『どうしてあそこであんなプレーをするの?』とかって会話出来るでしょうか?派手なプレー、得点シーンだけに目がいっていないでしょうか?

内容についての会話が大人と子供で出来れば絶対に子供は育つのです。サッカーの試合でも、『どうだった?勝ったの?点決めたの?』みたいな結果だけの短絡的な会話では子供の心は育ちません。『どう思った?何が発見出来た?これからどうしていきたい?』みたいな対話が親子で、大人と子供の関係で出来るようになるといいですね。

だから、自分も言葉掛けをする際には、

『どう?今何を考えてる?どうしたいと思ってる?』

って聞くようにしています。子供がやった『現象』ではなく、やろうとした『過程』を聞けるかどうか?それが重要だと感じます。

今日もいくつかの種目をやりましたが、その時みんなで見守る時も『さて、今どうしたいと思いながらやっていると思う?そこを観て!』という風に促す。成功した、失敗した、という部分ではなく『どういう風にやろうとしているか?』を観察出来る目を持てば、誰かの真似をする時も獲得しやすくなると思います。

今日一歩離れた位置でみんなの様子を観察していると、やっぱり取り組む目が違うし、生き生きとしていた。『やらされている』のではなく『何かを自分の心でやろうとする』のが分かるのはうれしいものです。

成功、失敗、だけで大人が評価をすると、子供はチャレンジをしなくなります。

都合の良い時だけ『そんな時もある・・・』なんて言葉を掛けるのも良くない。大人の寄り添い方。本当に大事だと痛感します。

今日もたった一回のトレーニングで、子供っていう素晴らしい存在を再確認出来た。本当によく考えている。考えようとしている。なのに、それを理解せずに『あいつはやる気がない』とか大人目線で勝手に評価している人が多いのが分かる。だから、自信を持てない子がとにかく多い・・・。出来る力があるのに人前に出る勇気はない。。。それが現状だけど、このスクールではどんどんやってもいいんだ!って安心感を持たせればきっと空気が変わる。そんなスクールの場を目指して、この子供達と一緒にそういった場を作り上げていく。

せっかく色々な地域から時間を掛けて来てくれているみんなをこれからも大切にしていきたいと思う。

『あ!出来た!!』

そんな声がたくさん聞けるスクールにしていきます!!