今日は朝から台風の影響で、子供達も学校は休みだったようです・・・。
地域全体としてもその影響が出ないかと心配をしていましたが、被害はあまり大きくもならずに済んだようです。自分の家周辺も今日よりも昨日の夜中のほうが強い雨で庭が少し浸水してしまうような被害があって大変でした。
今日も日中はずっと風雨による警報が出ていたので活動もどうしようか?と悩みました。ずっとこまめに天気予報をチェックして台風の様子を伺っていました。幸いにも午後には雨もおさまってきたし、予報よりも台風の速度が上がったので被害はほとんどないままでした。練習のほうはそれぞれの地域の被害状況も分からなかったので、今日の活動自体を自由参加にして体育館だけを開放する形にしました。
すると、ほぼ全員が参加をしてくれて普通の練習時と同じぐらいの活気がありました。少人数でも、多くてもやろうとする事は変わりなかったし、今みんなの、チームの空気が少し変わろうとしている所だったので、場は出来るだけ与えていきたいと思っていました。
今はリフティングに特に凝っているみんなです。
昔もこういうリフティングにハマっている時期がありましたが、今は目的自体が変化しているのです。ただ技を増やすという発想ではなく、『どういう回転をかけるのか?』『どういう触り方をするのか?』など、考えながらやるという事です。見た技をやるだけ、では自分のものにはなりません。自分で考えて、工夫して、改善して、成功させる。この経験で人は変わります。
みんなのグループも変わってきています。これまでは『気が合う仲間』という勘違いで、『緩い気持ちを許してもらうだけの友達』だったのです。それが、今は高め合う、考え合う、学び合うような仲間に構築されてきているのです。この変化があちこちに出てきています。それを一歩離れた場所で見れる事がうれしいし、今日も代表と一緒に観ながら変わってきた雰囲気を実感出来ました。
今日は動画も用意して興味ある子に見せるようにしました。
本当ならば自分が全部見本を、って見せたいのですが、そこまでの技量はありません(笑) 一緒に学んでいるような状態なので、出来ない事は出来ないで文明の力を借りようと思っています(笑)
この年代の子供達は観る事ですぐに自分のものにしています力があります。それを活かしてあげるのも指導者としての役割なので、うまく手法を考えていきたいと思います。以前リフティングをさせていた時は『基本のタッチ』という事でやらせていたので、どうしても『やらされていた』から効果が薄かったと思います。そこでしっかりと出来るようになった子もいましたが、今は『主体的』なので、効果は圧倒的に違います。楽しそうに努力が出来るのが今のみんなで、出来る事が増えている事も事実。
時には苦しい事も必要なのがトレーニングですが、根っこはこうした『主体的』である事が全てですからね。
良い意味での『個性』が出てきました。
みんなで同じ事をやる、という大人が見た時の美学にこだわっている時期もありましたが、やっぱり試合とかになると個人の発想が一番大事なスポーツです。みんなで一緒に、って事は出来ません。なのに、その大事な習慣を普段は『みんなで一緒に』させておいて、試合だけ『個人で考えろ!』はやっぱり無理なんです。大人の勝手で子供に負担を掛けていた自分が指導者としてみんなの前に立っている事が恥ずかしいとすら思う過去もあります。ですが、こうして色々な子供や色々な大人に出会い、学び、そうやって自分も良いものを自分なりに取り入れて変化させてきました。
正しい事は一つではないでしょうが、大切な事は常に一つ!『主役が子供なのかどうか?』って事だと思います。その事を考えて今は常に環境を与えようとするし、その中で考える習慣を持ってもらうようにしています。
個人個人がバラバラでやっていたとしても、大事な部分でみんなが共通意識を持っていればそれでチームというものは機能するんだと思います。
最後のゲームをやる前にも、『予測・判断・決断』を合言葉に、各自が主体的にプレーをしているかどうか?にこだわってもらいました。
短い時間の中、プレーする機会が多くはない中で、どのように関わっていけるか?考えていけるか?を確かめながら観ていたのですが、本当に変わってきたと思います。相手の逆を突く喜びなどを見つける事が出来る選手が増えてきたのです。これまでは自分の事だけで精一杯の子が多かったけど、ちょっと視野が広がってきていると感じます。まだまだ伸びるし、まだまだ変われる。
『ようやく自分の足で歩き始めた』
という感じ。ハイハイから立ち始めたぐらいの変化。でも、この『ちょっとの差』が大きい。確実な成長のきっかけを得ている。自分の中では週末の鳥取での交流がまたみんなに大きなきっかけを与えると確信している。自分自身がそこで得たものも大きいからです。日々の大切さを理解しつつあるみんなの今後の変化を楽しみに、3年生は今週でファルコを引退という形にはなりますが、ファルコでの活動が全て、終わりではないので、今後の自分の人生の為にもずっと先にも繋がる大切なものを得て、学んでほしいと思います!