今日は午後から3年生の引退試合として同じ北播磨のM.SERIOさんに来ていただいて3学年全部の試合をしていただける事となりました。
天気はあまり良くなくて2年生の試合の時は一番強く降っていた時間帯もありましたが、最初と最後はどうにかもってくれて良かったと思います。今日で3年生はファルコとしての活動を終える事になります。本当に過ぎてしまうと早いものです。。。この3年生が最初に入ってきた頃にはサッカーどころの話ではない身勝手な選手が多く、非常に手を焼いたのを覚えています。なかなかサッカーに向かない気持ち、チームに対しての思いやりのなさ、そういったものが非常に強い学年だっただけに中心となった時にはどうなるものか?!と思っていたのですが、やはり子供達は成長するもので、こんな姿は想像も出来なかったし、みんなが人を思いやる、人の事を考える、みんなで何かをやるという事が高いレベルで出来るように大成長してくれました。
この3年生は初めて親子バレーの企画、運営までやってくれた学年で、何かイベントをやり遂げてくれたのは初めてとなる学年となりました。またそれを任せられるような成長をしてくれた事が本当に誇らしいです。
そんな3年生も夏休みの高円宮杯では残念ながら敗戦してしまい、本来ならばそこで引退という形ではあったのですが、一緒に相談し、『怪我して出来なかった田中くんともう一度一緒にしたい!』という思いを持って今日を迎えました。
その気持ちで今日を迎えたはずだったのですが、当日となった今日は『ベストメンバーで勝ちたい』みたいな気持ちが出てきて、今日という日の目的、感謝を見失っていました・・・。アップの時点でチームはバラバラ。。。全国大会でも迎えているのか?というような余計な緊張感を漂わす3年生と、その3年生に背中を向けて2年生のベストチームみたいなこれまた目的のズレたミーティングをしている1,2年生達の風景・・・。
あまりにおかしい違和感があったので全体を集めて目的の再確認。
『今日っていう日はどういう意味なの?君たちにとって勝たないといけない試合なの?』
という事。全く田中くんを意識しようとしない選手達。感じる力が本当に足りないな〜って改めて感じるものでした。
そこからは思い出したかのように雰囲気もガラっと変化しましたが、最後の最後まで・・・まだまだ自立には遠い選手達。課題は永遠に残るものである事を最後まで教えてくれる選手達でした(笑)
試合はやっぱり入り込んでしまい、見失っていました。
正直面白いとは言い難い内容で、それは選手達の表情が『必死』だったからです。がんばるとか、一生懸命を否定しているのではありません。昨日学んだ最大の成果は『余裕を持つからこそ見える、考えられるアイデアがたくさんある』という事。それを忘れて目の前だけを必死にやっている姿は『見ている側の苦痛』でした。
ハーフタイムには一応それを伝え、修正するとか、しないとか、そういうのは選手が決める事だったので任せる事にしました。後半は、それでも何とか自分を、チームを変えようとする努力が多少は見えました。それでも笑顔は見えないままでした。。。応援してくださる保護者の方々の声、顔もきっと見えたのかも知れません。期待に応えたいと思ったのかも知れません。でも、一番みんなが楽しいのは、選手が笑顔でキラキラしている形なんです。これはこれから先でもサッカーをする時には絶対に忘れないでほしい。みんながまとまれば人を楽しませる力を何度も証明してきたからこそ、信じてやってほしい。終盤は、うまくいかない中での『あがき』が見えた。これが未来へのきっかけになる。今は分からなくてもいい。。。
終わってからも話はしました。
まだみんなの全てが今日で決まる訳じゃないし、これからの為の今なんだと。これからの為のファルコなんだと。ここで学んだ事の本当の意味や価値は外に出ないと分からないもの。
1,2年生みんなを巻き込める人間力。いつの間にこんなに成長したんだろうか???
って思うぐらい1,2年生からも頼りにされ、引退を惜しまれ、一緒にしたいと思わせた。
どこからだろうか???
やっぱり各自1,2年生の時にいっぱいいっぱい悔しい、苦しい、嫌、逃げたい、面白くない思いをしてきたからだし、それを一つ一つ『丁寧に』乗り越えてきたからだと思う。経験は基本的に誰だってする。でも、その時の向き合い方で人は差が生まれる。この3年生はそれがうまかったんだと思う。自分との向き合う時間。それがうまい学年、選手達だった。そして、まとまれた。
一人一人がきちんと自分の意思を持ってまとまれた。集団の中にいるだけの子がいなかった。そのまとまりに関しては歴代でも1,2を争うだろうと思える。
試合の後は保護者の方々が考えた『親子のコミュニケーション』を取るゲームをしていただきました。
自分は『修了証』を渡そうと思っていたが、それよりも『感謝状』に変えた。いっぱい学ばせてもらったし、みんなのおかげで良い気付きが多くあったから。素直にその気持ちがあったから感謝状としてみんなに手渡した。
選手同士の出し物や、その時だけの即興を色々出し合ってくれていたけど、そのシーンを見ても3年生が1,2年生に好かれていたのがよく分かった。
良かったな〜
楽しかったな〜
と余韻に浸るのではなく、
これからもっと面白くしてやるぞ!
これからの自分が本当の勝負だ!
って気持ちでがんばってほしい。コーチとファルコはいつでもグランドで待っている!悩んだ時、訳分からない時はいつでもおいで!一緒に考えよう!!
節目は色々考えさせられる。やり残したと思う気持ちもいっぱいある。コーチとしては反省点のほうが圧倒的に多いけど、少なくともみんなとの時間は本当に楽しかったと言い切れる。
保護者の方々も、今日までのご理解、ご協力を本当にありがとうございました!お陰様で楽しい時間と思い出が増えました。またこれからも3年生との時間は繋がっていきますのでよろしくお願いします(礼)