今日は午後からファルコの練習がありました!!

天気が微妙でどうなるか分からなかったので室内練習を行うようにしました。この室内の狙いとしてはボールコントロールがしやすい、考えやすい状況にある事と、ミーティングをするホワイトボードが必要だった事があります。今日はメンバーの半分が登校日などで休みだったのですが、残りのメンバーでもすごく価値のある時間にしてくれたと思います。一人一人が動き始めてきたという事!実感しています。

昨日のミーティングで出た宿題の『チャレンジ(挑戦)の定義を決めよう!』という事についても同時に考えてもらいながら今日もじっくりとトレーニングをやっていくようにしました。ボールを触る、ボールと仲良くする。これまでになかったファルコとしての時間を今は使えるようになってきています。

まず序盤の1時間はとにかくボールを扱うという事に目的を置きました。

リフティングを一つの基盤としながらも、そのやり方は色々変えました。小さなボールだったり、技だったり、発想だったり、というものを求めながらやりました。それぞれの考えで工夫をしてもらう・・・これが一番の狙いになります。これまでのファルコは形を与え過ぎて子供のほうが考える余地がなかったのですが、最近はこうして自分なりの工夫というものを練習の中で、しかもこの序盤のアップの中で柔らかい形で導入していくと、その後の練習でも積極的にアイデアが出てくる事がよく分かりました。

最初はずっとボールを各自に一個の状態でやってもらうようにしました。考えて触る。イメージして触る。細かいタッチが出来る、など工夫した形を体現出来る回数も増えているし、明日はそれが大きなコートの中でどれだけ出来るか?がまた楽しみですね!

自分には、自分だけの課題があるように、ファルコとしてもファルコだけの特徴があります。

それは課題という言い方もありますが、良さもあるという事!だから、良さを引き出し、課題と向き合っていくという時間を大切にしていきたいのです。子供達から意欲的な姿勢を引き出せば自然と課題に目を向けてくれるものです。課題に最初から目を向けて修正しようとすると、どうしてもうちの場合は『やらされる感』が出てきます・・・。なので、この新チームには特に課題を自分で向き合ってもらえるような提言、言葉掛けをしていきたいと思います。

後半は対人の中、プレッシャーが掛かる中でのボールコントロールを中心にやっていきました!それまでの自分の中でのイメージとは異なる経験をしてもらう事でまた違った良さが各自から出てきたと思います。

1対1の状況と言ってもサッカーにおける1対1は、正面から向き合うようなシーンはほとんどありません。全くないとも言えません。

ただ、多くある1対1は『他の選手が絡んでいる中での1対1』なのです。だから、その周りの状況を理解し、見える中で勝負出来るかどうか?だと思うのです。プレーで言うと、ドリブルだけではなく、敢えてキープをする(仲間の動きを活かす為に)、とかパスも出来ると相手に思わせる、シュートもあると思わせる、中での1対1ですから駆け引きが必要になります。今日のみんなは、そういった『これもあるよ』というプレーを出せていたし、相手にとって嫌なプレーが出来るようになってきています。

良い意味での『遊び心』が出てきているので、予想していないタイミングでの股抜きなども出せるようになってきています。仲間を感じたり、相手の位置が見えたり、明らかにこれまでの視野とは違うようになってきています!

最後は流れの中での交代を自由にしたゲームを行ないましたが、どんどん良くなっています。

交代に入る意図や意思がハッキリしてきました。

『今』『俺が』『これをしたい!』というような『タイミング』『自己主張』『狙い』が合わさってきました。それがプレー中の『瞬間』に出来るという所に意味が大きいと思うのです。それが出来るまでの準備が良くなっているという事だし、観る目が肥えてきているという事。今後はきっとこのメンバーはテレビでサッカーを観る時も、『見ている所』に違いが出てくると思います。

派手なゴールシーンだけではなく、観る人が見ないと分からないようなおとりの動きや駆け引き、守備のカバーや立っている位置など、ちょっとずつ分かるようになっていると思います。成長している部分はミーティングの時の意見にも出てきています。『自分なりの』言葉で言えるようになっています。全員ではないけど、ちょっとずつ確かな変化をしています。こうしてチームは前に進んでいくと思うので、一人一人が自分がやってやるんだという意識を常に持ってこれからもがんばってほしいと思います。