今日は朝から練習を行ないました!!
昨日も練習の最後には2年生のリーダーに話をした所だったのですが、今日も練習前に話をさらにしていきました。2年生のリーダーがどういう立ち位置でみんなをリードしていくのか?リーダーとはその通り『リードする人』の事を言います。ただ、リードの仕方は色々あって、何も絶対に上から引っ張っていくという訳ではなく、後ろから押すのも一つ、横並びで一緒に進んでいくのも一つ。やり方は自由だけど、4人いるリーダー同士でとにかくそのやり方からまとめてほしいという事を要求しました。そうしないと4人がバラバラではみんなも困るし、結局リーダーもやりにくくなる事を話し、今日は練習の合間にもリーダー同士で相談してもらって考えてもらいました。
リーダーはリーダーでそうやって考える時間を費やし、周りも一人一人が考えないといけない事を今日も練習の中で何度も何度も説明しました。全てが届くとは思わないけど、途中でも話したように『気のある人』には伝わる事だと思っています。
ボールを扱うという考え方を『技を増やす』という事にならない事!!
最初にそれを言いました。勘違いしてはいけない。うまくなるという事が技が増えるという事ではないという事。
ボールを思うように扱う。それが目的でやってほしい!だからこそ、一人一人の課題があり、一人一人の工夫がいるんだという事を考えてもらっています。一つのメニュー、一つのプレーに『自分だけの工夫』が入れば上達していくと思います。それがない選手・・・『やらされている選手』は上達などないし、うまくなる事もないし、楽しくプレーする事もない。ロボットのように指導者や大人の言いなりになり、言われた事をこなすだけの『幼稚で楽な選択』を選ぶのであれば好きにすれば良いが、それではチームを救う事も、喜ばせる事も出来ない。自分自身が言われた相手の満足で喜ぶだけの狭い価値観で終わる。それはもう『一人の選手』としての価値はない事を意味するのです。
サッカーがうまくなるというのは大事な事ではなく、人としての成長が一番大事な事。
してはいけない事をしないのが良い人ではなく、『こうすればもっと良くなる』というような事を率先してやれる人が良い人だと自分は思う。『してはいけない事という最低限の目標』しか持てない考え方の選手がまだたくさんいる。最低限で満足している人間が。
自分なりの工夫、自分なりのやり方を持って変化させている選手はプレーはもちろん変わっているし、人として今後も、どこでも通用する人間になっていく。口先だけでは、『うまくなりたいです』『勝ちたいです』『スタメンで出たいです』なんて事を言う子は全員ですが、本当にそう思って行動まで考えている選手はまだ半分ぐらいしかいないのが実情ですね・・・。そんなみんなに『俺はまだまだ考えれていないな〜・・・』って気付かせたいのが自分の狙いなのですが、最近思うのは、出来ていない子に限って『俺はがんばっている』『俺の事を言われているのではない』って感覚を持つのが分かった。要するに、『自己満足の基準が圧倒的に低い』のです。それがよく分かってきました。
考えと価値観が狭い事も話しました。
自分が苦しい、しんどいともう仲間の為なんて事は考える気もない。自分がしんどいんだからむしろ助けてほしい。そういう弱い人間だらけ。
そういう時こそ誰かの為にしないといけないって思えるような選手がほとんどいない。だから当然悪い流れが来ると圧倒的に弱い。すぐに自滅する。相手との勝負以前に自分との勝負に勝てない、というよりも自分自身と勝負しようともしない。
だから人が傷ついたり、人が悲しんでいても知らんぷりが出来るような人間が多い。サッカーがうまくならない要因でもある。『感受性が低い』というのが大きな要因。受け入れる、受け止める、考えさせられる、というような感覚が足りない。だから、自分の事も相手に伝えられない。現代の若者の問題とも言える『文章でしゃべれない』子がとにかく多い。
『今日、休みます』
みたいな具合い。
相手にしたら『どうして?』『なんで?』が必ず入る。
その質問が入らなくても良い言い方を最初から出来るようにならないと人とコミュニケーションなんてまともに取れないのは当たり前。
頭が良いとか悪いとかのレベルではなく、自分の思っている事を、考えている事を、順番に整理して伝えるという事が出来ないようではコミュニケーションなんて取れないのです。もちろん言葉足らずだとしても、例えば親子の関係とかなら相手の事を知ろうとしたり、理解しようとする『受け手の努力』があるから成立する事が多いだろうけど、一歩出た社会では、わざわざ理解しようとみんなが努力してくれる訳ではない。そういう中に飛び込んでいく人間がこんな単純な事が出来ないで成功するはずがない。
例え、先生だろうと、コーチだろうと、『僕はこう思うからこう考えました』みたいな意見は出来ないといけない。言われて『はい!』としか言えないような人間にはなってほしくない。何の為に自分達でメンバーを決めるのか?どうすれば全員が納得するのか?はここで決まる。自分の気持ちをきちんと言えて、相手の気持ちをきちんと聞ける。その能力が先決。うまくなるのも、興味を持った相手にきちんと聞ける子は教えてもらえるし、理解をするし、出来るようになる。聞くのは出来ません。きちんと聞けません。では教えてもらう事も、成長も出来ないのは当然の話。
ボールを思ったように扱える人間になる。それで良いのです。
サッカーって言葉を付けるから『うまいだの下手だの』が入る。人としてボールを足で思った通りに扱えるようにする、って考えるだけで自分のやり方は変わる。出来る事も変わる。その考え方が出来れば、サッカーの事もスっと入ってくるようになる。サッカーも人(人間)がやるものだって事。
だから技術や目先の事よりも、自分を育てる事、成長させていく事をしっかりと考えよう!
午後は県大会の審判をしに三木防災まで行きました。そこでも審判のせい、人のせいにして自分の事しか考えていない大人がたくさんいた。平気で批判している発言をする大人。子供を見下し、子供よりも優れていると勘違いしている大人。いくら目先の勝利があっても、人間が育つというのはそういう事ではない。結果によって見失う事が多々ある。だからこそ焦らず、ゆっくりと自分達のペースで大事な事を、大事なものを育てていこう!改めてそう感じた時間だった。
自分はこのチームでやれて本当に良かったと毎日思っている。
大事な事を伝えられる大人でありたい。