今日はナイターで西脇スクールを行ないました!!
夜になってきて一気に寒くなってきたので体調管理もしっかりとしていかないといけませんね。そう自分にも言い聞かせて今日も元気にがんばりました!
練習前には陽向くんと一緒に壁当てトレーニングをしました!この小学校の体育館には二階に違和感のある壁が存在します(笑) どうしてこういう作りになっているのか?は不明ですが、ちょっと興味のある壁があり、そこに当てて落とさずに何回も繰り返すという遊びをしました。その遊びに5年生のメンバーも寄ってきたのですが、難しさになかなか成功者がいませんでしたが、その中で一番うまかったのは陽向くん!6年生という事よりも、彼がファルコの中学生と同じ感覚で学びを取り入れてから非常に技術が上がっているのが目に見えて分かりました。コツコツ努力している姿を何度も目にしているだけに、こうして目に見えて違う成長の形が見えるのはうれしいものですね!
みんなにもそういう機会があると思うし、その楽しみがあるから指導は辞められないんだと思います。子供のいつ変わるか分からない成長を楽しみにしたいと思います!
今日もまずは最初に『学び合い』の時間から開始。
レベル9キャッチを使ってお互いに教えてもらう、教える立場を体験してもらいます。技術があっても先生として指名されない子もいます。それはどうしてなのか???後のメニューでも再三意識してもらっている『笑顔』がきっとキーワードです。好きな事をやっているという意識や雰囲気がその人から出ているかどうか?なんです。
例えば学校でも、生徒を前に『授業が楽しい』と思っている先生には教えてもらいたくなるはず。でも、『面倒やな〜・・・』って仮に思っていたり、『今日は気分が乗らないな〜・・・』って思っていたらその先生の授業はつまらないのです。
だから、子供達に今変えてほしいのは、『もっと柔らかい心でボールを触る』って事です。途中にもみんなに聞きました。
『みんなはどうしてサッカーやっているの?』と。
『うまくなりたいから!』って絶対に言います。みんなはすでに『うまくなる事が大切なんだ』という価値観でやっているのです・・・。実は『それが良くない』って事をどうか親御さんにも理解をしてほしいのです。
自分もずっとうまくなる為、させる為にやっていると思っていました・・・。
でも、思うようにいかない、出来ない、強くならない、勝てない、なんて現実にずっと顔を下げて一生懸命、必死になって、努力して越えようとしてきたのです。
でも・・・・それでは長続きしません。面白くありません。
好きで始めたサッカーを嫌いにさせるのは、嫌にさせるのはいつだって『大人』です。我が子に、教え子に、勝手に期待をして、勝手に押し付けて、勝手なサッカー観を与える。その大人の自己満足に多くの子供が犠牲者となる。悲しい現実です。
最近あちこちで子供に関わりながら一番気にして観ているのが『うまくいかない時の表情・雰囲気・態度』です。それで全てが分かります。周りの大人からどのように関わられているか?が。
人間はうまくいかない時にその人の本音、本質が見えます。
『よし!もっとがんばってみよう!』『良くなるまでがんばろう!』『これがあるからまた学べる!』みたいな『前向きな発想』なのか?
『あかん・・・』『俺は下手や・・・』『うまくいかへん・・・』『面白くない・・・』って感情、雰囲気、言葉に出している子がほとんど。自分の子、自分のチームの子はどうでしょうか??
そういう子に『うまくなったら面白くなる!』とか無責任な言葉を言ってませんか?そのマイナス発想になった時点で成果なんて残らないのです。だから変えないといけないのは、『失敗が前向きに出来る子供にする』事です。失敗が悪い事だと思う価値観の大人の前では、下を向いたり、恥ずかしがったり、チャレンジ出来なかったり、人のせいにする子供が育ちます。みなさんはそうなってほしいですか???
ずっとスクールを観てくださっている人がいれば、自分の指導が変わってきているのも分かるかと思います。
『がんばれ!!』ではなく『がんばるな!』って言葉になる(笑) これは『手を抜け』と言ってるのではありませんし、サボれと言ってるのでもありません。『余裕を持ちなさい』という事です。人間全力で走っている時には視界が狭くなりますよね?同じです。一生懸命、必死、ってさせてしまうと子供はどうしても一点集中になります。集中力がつくという考え方もありますが、それしか出来ない人間というのは壁に当たった時に越えられなくなります。
色々な事が出来る。多様な考え方、多くの選択肢。
そういう選手、そういう人間になれば困難を『チャレンジ出来る場』と受け止めます。そういう子供って素敵じゃないですか?だから大人の『関わり過ぎ』の干渉の仕方を変えないといけないのです。この西脇スクールには多くの地域から来てくれているし、普段の練習の様子、態度も同時に伺えます(全てではない事も理解しています)。
逆に指導に染まっていない子(初心者の女の子達)のほうが、回を追うごとに笑顔が増えて、それと同時に出来る事が増えています。
どうか、子供に『どうしてサッカースクールに行くの?』という質問に対して、
『もっと自分の思うようにボールを触れるようになりたいの!!』って答えが返ってくるような子供にしていきましょう!!
『うまくなりたいから』と言ってる子供の大半は、『うまくなりなさい』とどこかで責任を押し付けられている、期待を押し付けられている子供の言葉なんだという事です。
自分の気持ちがボールを触りたくて仕方がないと思う子供は放っておいてもうまくなります。
うまくなりなさい!と言うまでもありません。うまくなりたい!って思うから自分から動きます。心が動き、体が動き、頭が動く。そうなるように引き出していきたいものです!子供の持っている感性、子供の持っている考え、子供の持っている目標や夢、そういったものが一緒に語れる大人になりたいです。
『これが良いものだ』という大人基準の押し付けでは子供は育ちません。育てるという事!大人が考えないといけない所です。
私はサッカーが分からないから・・・と思われる親御さんもおられると思います。そういう方こそ『笑顔でやっている』事を大事にしてあげてください!眉間にしわを寄せて、必死になって、泣いてボールを触らせているような時間では子供は本当の強さが分かりません。必死ながんばりを経験させてしまうと、必ず大きくなって『お前もやれよ!』って基準を押し付け、人のせいにする選手になります(自分の経験談です・・・(笑)
広い気持ちで見守れる大人の前では、優しい心を持った子供が育つ事を知っています。分かっているからこそそこへの挑戦を『狭い心の大人』である自分がしているのです!まだまだ道半ば!!みんなの笑顔を引き出せるようにこれからも子供達と一緒に『笑顔スイッチを入れられる自分』になりたいと思います!