今日は夕方から加美スクールがありました!!
今日は4年生が社会見学旅行があり、参加出来なかったのですが一人慶悠くんは遅れてまで参加をしてくれました。学校行事は大事ですし、サッカーが絶対優先である必要もないし、休む事も大事ですからこの季節の変わり目は体調を整える事を大切にしてほしいと思います。
という事で4年生以外という事もあり、少し人数が少ない状態ではありましたが今日も元気にがんばろうと思いました。昨日のスタッフミーティングにおいて、もう一度指導の現場の自分を振り返る良い時間があった事もあるし、加美スクールは今雰囲気が一歩前進している実感のある所です。今日も『目の前の子供達に変化が起こるように』という考えを持って大切な時間を過ごさせてもらいました。変化をさせる、ではなく『変化しようという気を起こさせる』ようなイメージで、与えるではなく、引き出す。そのような形を考えてやっていくようにしました。
今日は序盤はゲームをやってもらいました!!
その様子を見させてもらいました。最初は参加していたのですが、慶悠くんが合流したので交代して参加をしてもらい、外から見守りました。子供達は『一生懸命』でした。良さと言えば良さですが、とても窮屈な印象でした。一生懸命目の前の事を追う姿からは、『一回のミス、失敗への絶望感』みたいなものさえ感じます・・・。子供に余裕がないというのはこういう事なんだと思います。スクール前の一番何のプレッシャーもない自由な時間のサッカーで、こうした勝敗や得点にこだわり過ぎて目一杯になっている姿を見ると『ん〜〜・・・』ってなります。
もっと楽しんだほうが良いプレー、良い選択が出来るのにな〜。。。って思うのです。この現状を見た上で子供達の変化を促していきたいので、『よ〜し!!やるぞ!!!』って前向き全開の気持ちで今日も接していくようにしました!
まずはレベル9キャッチの練習ですが、その時から生徒と先生の関係を作って、お互いに教えたり学んだりしてもらいます!!
6年生の敦政くんは今日3年生の凛太郎くんに先生として選ばれました。なので、一生懸命自分に出来る事を、自分なりの言葉で伝えていました。先生が一生懸命だと生徒もがんばりますし、その成果もあって練習の時間にレベル6を成功させる事が出来たのです!!その時に飛び上がって喜んでいたのは、凛太郎くん本人ではなく教えた敦政くんだったのです♪ 非常に良い光景でした。教える側が喜んであげるというのは、自分の事のような気持ちになったという事だし、この感性、人と接する大切さを持っている敦政くんはまだまだ成長していくと思います!この他にも、今日は雄策くん、拓海くんが先生として選ばれていました!こうして子供同士にまず認められるという事を大事にしてほしいですね!
今日は6年生の翔太くんと敦政くんがレベル9を完全クリアしてくれました♪ 先生として結果でも残した敦政くんはきっと今日という時間を有意義に出来たと思います。慶悠くんもレベル8クリアの24回でした!!慶悠くんと翔太くんは記録的には完全にみんなの手本にあるのですが、どうして先生として選ばれなかったのでしょうか???ここに慶悠くんと翔太くんが一気に伸びる要素が隠されています!!是非探してほしいと思うし、答えは絶対に言いません。これがスクール生としての一番の『伸びしろ』になると思います!
その後はリフティングを色々やりました!!
近年子供達の環境はパソコンを使えばあらゆる動画、技の手本を観る事が出来ます。それも、本当に高いレベルのものが観れます。そういう環境の中で、どうしても発想は『自分の技を増やす事=うまくなる』と勘違いする気持ちが生まれます・・・。
ここが大きな落とし穴になっていると痛感します。技が出来るのは周りからすればすごい事のように見えがちですが、実は技がどうこうではなく、『そういう事をやってみようとする考え方』だったり、『思った通りに実現出来る喜び』のほうが価値があって、技の数で競ったり評価されるものではないと思うのです。
だから子供達にもその勘違いをしてほしくなく、『技を増やそう!』ではなく『考え方を大事にして!ボールと仲良くするんだよ!』という事を言い続けています。もっと笑ってボールを触ろう!もっとボールが喜ぶ工夫をしよう!と言います。ピンとこない子もいます。でも、そういう子は必ず顔が曇っています・・・。眉間にしわを寄せた人間に話しかけに行きたいとは思いませんよね?同じです。ボールだってそんな人間に蹴られたくはありません。人が寄っていける人間に!ボールに好かれる人間に!それを目指そうと言っています。
サッカーの楽しさって人それぞれですが、自分はこの年代を指導する立場として、『自分が心からしたいと思えるスポーツ』にまずはしてほしいし、そうならないとどんな事を伝えても空回りします。その基本の、根底の課題を無視して大人の言い分だったり、大人の感情を勝手にぶつけるから子供は萎縮したり、失敗を恐れるようになるんだと思います。
だから、一番大切な所を無視しないで、ゆっくりでも慌てずにサッカーが自分でやりたいスポーツなんだというその心を育てていく事から入っていこうと思うし、それがあればこの先、中学生、高校生になってもやってて楽しいと思う気持ちがずっとあるだろうし、それがある間はどんどん成長していくのです。逆にそれがないのに、やっているだけの選手が成長はしません。与えられた事が出来たとしても、それは一人の人間が成長するという言葉ではなく『言われて出来る事が増えた』というだけの事です。
この年代に関われている事に喜びを感じている今、指導の現場を充実させられています。これまでの自己満足ではなく『子供の表情』に違いが出てきました。お腹いっぱいにやらせようとしていた昔から、『もっとやりたいな〜!また次が楽しみだな〜!』って余力が残せるようになりました。
ゆっくりでも、しっかりと大事な根っこを育てていきます!目に見える茎や葉、花が咲くまでの一番必要な部分を自分は大事にしてやっていきたいと思います!