いよいよ今日から12月です!!師走と言われるこの月はみんなが慌ただしい時期でもありますが、変わらず、焦らず、ゆっくりとやっていこうと思います!

今日は前回のテスト休みの時に半分参加していたメンバーの反対となるメンバーが主体でした。なので今回も人数的には半分でしたが、このメンバーとまた一緒にがんばろうと思っていましたが、練習前にテスト結果の話を少しやっていくうちに全員が今どういう状況にいるのか?を一旦把握。そこから全員集めて少し話をしました。

点数だけで人の評価は決まるものではない。でも、それが評価の材料になる事も間違いないという事。良い選手を目指す為に努力している君達は、『選択肢を増やす』という事を目標にやっているという現実。だったら、勉強も、生活も同じで高校受験の際に『自分が選べるのか?』という事を考えてもらいました。この点数だからこの高校・・・って考え方になっていないか?それが自分のやりたい事を実現する為の最善を尽くした方法なのか?という事を話しました。

一昔前は、『勉強が出来なくてもサッカーさえ出来れば・・・』なんて言ってる時代もありました。

でも、今は違います!そういう選手がいるとしても考え方自体が大きく変わっています。サッカーも勉強も出来るという人間じゃないと社会では通用しなくなってきています。学歴がいるとか資格がいるとかそういう話ではなく、自分のしたい事を達成していく為には必要な選択肢が常にあるかどうか?なのです。それを自分で作れるか?なんです。あるものだけでどうにかしようとするのではなく、自分で必要なものを創るというイメージですね!

やりたいフェイントをやる為には、その為の予備動作だったりアクションが必要だって事。やりたいフェイントをやるだけ、で終わりでは通用はしません。サッカーをやる、という事とサッカーをうまくやる、という事は全く違うし、高校を受ける、と高校を選ぶでは全く違います。どういう人間を目指すのか?一人一人の価値観を高めてほしいと思います。

その話をしてから練習をスタートしました!!

最初はゆっくり思った通りの箇所で触れるように意識してもらいました。まだまだ意識の中で『これぐらいでいいやろ』って部分が見えます。自分の中で納得、妥協してしまうと上がなくなってしまう。もっと良くする為の方法を考える頭を使い続けてほしいと思います。

リフティングで扱いながら頭を使うという事で、リフティングをしながら、自分の好きなもの、好きな事を理由を付けて、好きな異性のタイプ、好きな日本代表のベストイレブンを発表してもらったりしました。特に異性のタイプなんかになると恥ずかしいという感情も入って言えない子も出たりしました。ですが、『恥ずかしい』『考えない』という逃げ方をするのは、やっぱり苦手な勉強も『合わない』『向いていない』って逃げます。やろうとする事と出来ないという事は別です。好きな子の名前を言えと言ってるのではなく、どういう異性だと良いと思うのか?って事が素直に言えない、自分と向き合えない弱さが見えました。

自分はこうだと勝手に思い込んでいるいる子、まだまだいますね〜。。。

自分はみんなを『自分達で責任を持てるチーム』にしたいと考えています。その為に今、ゆっくり責任を与えたり向き合ってもらったりしています。丸投げではなく、少しずつ、です。

自分達に起こった課題、問題は自分達で解決出来る力がほしいのです。でも、選手同士でやってきたこれまでのミーティングだったり、新人戦での交代出場の仕方などで多くの不満が出たのは本当にお互いが向き合っていないからです。大事な部分をお互いにオブラートに包んで出さない。隠して話をする。表面的だけ笑顔で接して奥では笑っていないような繋がり・・・。そんな隠した内面があるからこそ本気でぶつかれないのです。要するに、心から信頼しきれていないという事。

ここを改善していく為に、まずは単純にもっとお互いを知りなさい、という事を言いました。大きな組織のチームでもないうちが自分以外の子と話す事は難しい事ではありません。なのに、特定のグループみたいなものが必ず出来上がってしまうのが小さな子供の世界。そうではなく、自分の可能性を広げてくれるのは一歩勇気を出して踏み出したその先にあるという事を分かってほしいと話した上で、なるべく全員と対話してもらうようにしました。

やっぱりそれだけでも変化が出てきたし、その後のトレーニング、ドリブル、ゲームでも、工夫、アイデア、教え合い、学び合いの姿勢が増えた。

聞ける、教えられる、学べる、という事が一人の人間で出来るようになってきている。どれか一つ、ではなくどれも出来るようになってほしい。お互いにお互いの『違いを尊重』出来る関係性になってほしい。個性を認める。違いを楽しむ。そういう中で時に、イメージを合わせ、同じ絵を頭の中で繋げる事が出来た時、本当にうれしい瞬間が味わえるのです。

条件を付けたゲームの中でも良い発想が生まれてきたし、笑顔も増えてきたし、切り替えも早くなってきました。まだまだ『間を埋める』力が弱いとは思う。切り替えという言葉の場面だけではなく、自分自身が何が出来るか?を問い続けられる、関わり続けられる頭と心を持てていないのです。だから『空白の時間』が各自に多いのは今後の課題。ここが埋まれば本当に面白くなってくるだろうと思う。

急がずに、自分の出来る事を、表面だけではなく、中身から変える。本質を変える事を目指してやっていきましょう!!