今日はナイター練習がありました!!

昼間は暖かかったのですが、午後には雨が降り、その雨と共に吹く北風が本当に冷たくて寒さが厳しくなりました・・・。グランドも全く使える状態になく、室内練習という事になりました。

昨日の試合、近日の試合を振り返ってもうちの選手の課題は多く、ハッキリ見えました。まだまだ最高地点の選手の状態が『一つだけの武器に頼っている』という状態であり、色々な相手に通用するような多様性を持っていません。それを今後広げていくのが自分の役目であり、みんなが目指してほしい形である事の説明を最初にしました。

どうして練習をやるのか?何をやるのか?って事。上辺の事をやるとか、認められる為にやるとか、方向性を間違えるといくらやっても意味がありません。では、中身を作るとか練習の価値を高めるってどういう事か?

自分を磨くという事につきると思います!

途中に話もしたけど、みんなが一番分かりやすい例えとして『スパイクってどうやって磨く?』という質問をしました。

まずは土を落として〜・・・って具合いになります。そこからクリーナー、クリーム、オイルなどを塗るというような作業をする、と。

それを自分自身に置き換えた時に、土を落とす『まず最初の作業』って何なのか?をまず考えなさい!と。自分に付いた土・・・必要のないものとは『自分基準のサッカー観』だという事。それを一旦落とす事です。その上で何を塗りこんでいくのか???それが『ボールを扱うという概念』だったり、『相手と遊ぶ』『仲間と協力する』って事なんだと思う。スパイクも一回磨いた程度では、使えばまた汚れるし、綺麗さを維持させるには何度も何度も磨かないといけません。そうやって自分の事でも一回や二回何かがあったからって(程度にもよりますが)、やめるのではなくやり続ける持続力が必要な事を話しました。

自分がどの程度ボールを扱えるのか?

を一番分かりやすいのは『数字で観る事』になります。リフティングでまず規制をしながらやってもらいました。ここの箇所は使わないで!と規制した時にもう手段が見つからなくなる子。分かってても出来ない子。それがハッキリ出ましたよね?

さらにドリブル!同じ距離を出来るだけ多く触りながら移動をするという事で回数を聞けば一番多い子は少ない子の倍以上触っているという現実。

練習の中、一日の中の『たかが数回の差』であっても、それが積もればやっぱり圧倒的な差となってしまうのです。だからこそみんなは、その『たかが』の一回一回を埋める努力をしないといけないし、その努力が出来るようになった子・・・時間を大切に使える子になればそれだけでも大きな成長と成果が出てくるはずなのです。

つまり色々な言い方が出来ると思いますが、ボールコントロールがうまく出来ない子とは時間の使い方がうまくない子、とも言えます。自分の時間なのに、人に言われた事、人に合わせる事しか出来ない子の事だと思います。自分の時間になっていない子なんですね。

みんなの中に出ている差は、『自分のものにしていない』という事です。

それは、自分で判断していないから、自分で決断出来ないから、自分で考えないから、なんです。

それを一回ではなく、一回通用してしまうとそれに慣れて『ずっと』だからなんです。どうしても差が大きくなるのはその事に気付かないからです。考えようとせずに、うまくやっている子の真似だけ、しかも『見た目の』真似だけだからです。中身を考えないからなんです!

例えば右に抜くフェイントがうまい選手がいたとして、ボールコントロールがうまく出来ない子は、それだけを観て『右に抜く練習』をしてしまうのです。でも、成長していく子は、『どうしてあそこで右に抜こうと思ったのだろうか?』と考えるのです。そういう差なんです。みんな同じ事をやっているので、一見分かりにくい部分でしょうがここは毎回一緒に練習している自分から観れば一目瞭然って事です。

形を整えないで中身を作ろう!という事で最後には、また一つ話をしました。

おいしい野菜、おいしい果実を作る上で大事な部分とは『根っこ』であるという事。

人目につかないけれど、根を張る事がいかに重要なのか?という話。

根を張る・・・『根張る(粘る)力』が必要だと伝えました。みんなの中には、
表情だけ・・・『顔張る(がんばる)』子が多く、見た目だけ整えようとする子が多いという話。

評価されない、信頼されない子はそうやって『顔張る』ばかりで終わる。逆に誰にでも評価される、信頼される子というのは『根張れる(粘れる)子』であるという事。

もう明日から年末休みにも入るけど、自分を育てる、磨く事は毎日どこでも、どの場面でも自分次第で出来る事なので、この冬休みも毎日、自分の中の何かを磨いていくようにしましょう!!