今日は朝から北播磨リーグがあったので滝野中学校さんへ今中代表と帯同しました!

早朝になったのですがそれより先に準備をしてくださった滝野中学校の皆さん、本当にお世話になりました!

こうして試合が出来るという機会は子供にとってものすごくありがたい事です。それが子供の中には『当たり前』だったり、『休みのほうが正直うれしい』という子もいると思います。心から喜べる、楽しめるという感覚を持てていないままこうして休日は試合を重ねます・・・。それがかえって良くないのか?当たり前に感謝が出来ないみんなが試合をすると、結果にしか目が向きません。どんな内容でも勝てればOKみたいな目指すものとは逆方向へ急発進します。

そこに対してきちんとブレーキをかけるのも仕事。見守る大人の中にもどうしても結果を急いてしまう人だっていると思います。それは子供を観れば分かります。焦らされている、プレッシャーを掛けられているなんてすぐに分かるものなんです。もっとゆったりと見守れる環境を作りたいと思います。

いつもやっている事でアップもやっていきました!!

いつもの中の一日だからです。試合は特別ではありません。毎日の成果を試す場です。この日だけ特別な自分を出す日でもありません。

今日はある学校の担任の先生が生徒のがんばりを観る為にわざわざ足を運んでくださいました。学校とは違う一面をこうして足を運んで観てくださる事は本当に素晴らしい事だと思います。興味を持ってくださった事にも感謝です。

ただ、選手のほうがそれによって『何かを見せたい』と思ってしまったのがモロに出てしまったのは残念。自分の見せかけのものを作ろうとする無駄な努力は何の価値もありません。大きく見せようと、背伸びしようとしたって、あるものしかない。それを認めたり、向き合ってこそ前に進むのですが・・・・誰かに見られる事を『何かを見せたい』とがんばってしまうような時点で『応援される自分』にはならないですね。子供です、仕方がないです。

でも。。。そうじゃないんだと伝えます。

本当に価値あるものとは、日々の自分を磨く事にしかありません。

世の中で『一流』と呼ばれる方々はみんなそういう思考を持っています。他人との比較どうこう言ってる人はいません。今の自分を高めようとがんばる事だけを考えているのです。そういう真っ直ぐな姿勢、気持ち、行動こそが人を惹きつけるし、その人の魅力となるのです。

今日のみんなはそういうものを積み重ねようと日々やっている事を自分達で台無しにしてしまうような振る舞いをしていた。勝ちたいと思う気持ち、勝とうとする気持ちを否定しているのではなく、『その為にすべき大切な事を見ないで自分の事しか考えていない』事が今日の感想。それしかなかった。

周りの為、チームの為ってやれていたのはごく数人。そのメンバーは普段の練習から文句一つ、不満一つ言わずにやっている子。今日だけのものではない。

普段そういう事をちょっとずつでもやっている子は、こうした試合の場でも『自分の気が乗らない・うまくいかない』って場面になるとすぐにマイナスな思考をします。

まだまだ甘いですね!

技術は上がっているけど、技術を使う、活かす本人の思考が育っていない。言われた事だけやろうとする、自分の意思と判断で出せない所が問題。

見た目の技術ではなく、技術という言い方をするのすら良くないと思える『自分の思う通りに扱う事』という考え方でトレーニングが出来ていないと思えた。

表面では価値は伝わらない。価値は人が見ていない場所で磨かれるし、育つものだと痛感する。

まだまだこのメンバーは成長すると大きな手応えを感じた今日。

それをみんなが、各自が、どうなりたいと思うか?

頭や腕、足、という『目立つ場所だけ補強』をしても、『間を繋ぐ関節』がなければ良いものが自由には動けないという考え方。

関節になるという考え方を持ってほしい。人を活かす、人に活かされる、そんな人間になろう!そうすれば自然と魅力は溢れ出すものだと思う。

この先も、きっと目に見える箇所の強化はしてもらえる。でも、『関節』を育ててくれる人、場所は見つけないとなかなかないように思う。それは下のカテゴリーも同じ。みんなが見る場所の強化をすれば変化が分かりやすいだろう。でも、活かす方法を知らないと強化も無駄になるという事だし、ケガに繋がるだけの事。

ずっとこの年代に関わってこられて、毎年色々な発見があるけれど、ずっと思う事は自分の思いの半分も絶対に伝わらないという事。伝えたい価値を誰も理解しない。未来が分からないから当然なのだろうけど、結局、好奇心があったり、学校での周りからの目、異性の目、保護者の目、そういう色々な条件の中でやっぱり余計な思考が子供は勝つからだと思う。

目標に対して純粋に努力が出来ない事。いくら伝えようとしても、素直に聞けない人間性。だから伝えたいもののほとんどが伝わらないままに引退を迎え、卒業してからしんみりと伝わっていく事がほとんど。。。。

それでいい、と言うかそれしかないのかも知れない。今100%伝えるほうが無理だとも思う。でも、半分で良いなんて思ってもいない。もう1%でも伝える努力をしていくし、みんなも理解の努力をしてほしい。見た目ばっかり磨こうとせずにそろそろ本気で内面を磨いてほしいと願う。その覚悟を持てた子は行動が変わる。

余計な思考が目立てば、またリセットさせる事をしないといけない。この繰り返し。本当に骨の折れる作業だと思う。一歩進む為には、何度も何度も進んで、下がってを繰り返してようやく一歩って形を得る。それが数ヶ月掛かる事だってある。

積み上げるもの、作り上げるもの、壊すもの、固めるもの、柔らかくするもの、入れるもの、抜くもの・・・本当に色々な要素が入り混じって一人の選手が成長していくって事。パッと見て分かるような単純なものは一つもない。あるように見えるとすれば、それは見る側の目が偏った基準しかない場合の事。

育つってそんな簡単なものではないという事。

ゆっくりやる!!ブレーキをきちんと踏んで進んでいこうと思う。