経験の順序!松井小学校体育授業♪

今日もまた朝の1時間目〜4時間目までの体育授業をさせていただきました!!

今日は3,4,2,1という事で小さな学年が中心でした!昨日3,4年生は一回やっているので、今日で終わり。1,2年生は今日が初めてとなりました。メニューを考える際の大きな枠(軸)としては、2回目の3,4年生には『みんなが楽しめるように考えて動く』で、初回の1,2年生には『ルールを守る事・面白くない理由を考える』でした。

まずは3年生からのスタートでした!!このクラスは『ひとりひとりがたからもの』というスローガンでやってきていて、昨日はその事が本当に出来ているだろうか?って事を問いかけながらやりました。そして今日も同じようにそのクラスで一つになってもらえる為にも刺激を色々与えていきました!!

今日は3,4年生には同じ事を、1,2年生には同じ事を、って感じで2学年でメニューを区切ってやるようにしました。求めているテーマもあったし、結果的に言えば非常にうまく課題を出しながら進めたと思います。

まずは最初の2時間の3,4年生でしたが、クラスみんなでボール交換をするというメインの種目をやりました!

最初は二人で、次は班(グループ)で、最後は全体で!という事で『関わる人の人数が増えれば喜びも、課題も両方増える』事を経験してもらいました。二人で簡単に出来るけど、班になるともうすでに意見が食い違ったりしてうまくいかない・・・。それでも、うまくいかないのは楽しくないからってみんなでどこかに合わせようと妥協点を探す。そして、成功すると、楽しい!という流れが出来ます。

最後の全体になると3年生はやはり少し学年が幼い事もあり、全体になるとうまくいかない流れが出てきて自分勝手な行動が目立ち、『文句』が増えたのです。後の4年生はこの全体に入った瞬間から『アイデア』が出たのです。

この『文句』と『アイデア』が出たら結果ってどうなると思いますか???

ほとんどの方が分かると思うのですが、当然アイデアが出たほうが結果もスムーズにクリアという所に行き着きました!

ですが、3年生も最初はその文句により雰囲気も悪くなったので、少しだけ助け舟を出しました。

『ちょっと冷静に見てみようか?今失敗がずっと続いているけど、回数だけ繰り返すんじゃなくてどこでの失敗が多いだろう?』と聞いてみると、みんな起きている場所は分かっていたので、

『あの辺り・・・』という場所を指しました。

そこで、『その場所を見て何か思わない??』と聞くと、

『あ!何か間隔が広くて遠い!!』って気付いたのです。そこに、ちょっとした事に気付けただけであっという間に成功しました!!変化はちょっとですが、そこに気付けないとずっと不満のまま、ずっと失敗している子のせい、って感じで終わっていたのです。だから、こういう『うまくいかない時の原因を何か見つけられるといいね』って話したような事がこれからクラスでも出来ればいいね、とみんなに伝えました。

そして、今度はそのまま1,2年生の授業へ!!

1,2年生はやっぱり経験が浅いので、当然失敗、トラブル、喧嘩が多いものです。それも昔はそれが一つ一つ許せなくてイラっとしていましたが・・・(笑)

今では余裕が全く違うので、声を荒げる事もなければ怒るなんて事もまずありません。今日も予想通り?!以上?!のトラブルがありました(笑) でも、ゆっくり、対応していきました。大人が焦ってその場だけを取り繕うとすると、子供は何も理解しないままにただ言葉だけで謝まされたりして納得のいかないまま大きくなってしまうのです。それが積もり積もって、どこかのタイミングで爆発したり、反抗するのが子供の中に起きている『負のサイクル』だと思います。だからこそ、今『何が?どうしていけなかったのか?』という事にとことん向き合わせるのが大事で、それを口だけでは伝わらないのが低学年だから、経験もさせ、時には喧嘩も起きた時に必要な話をすべきだと思います。

今日の2年生は最後まで泣いて終わっている子もいました。。。でも、この学年はとにかく友達の文句、ヒソヒソ、不満、が多かったので当然こうなるのは分かっていました。でも、それを一つ一つ注意していくのではなく、そういう事をしているとどうなるか?を肌で感じるしかないのです。

泣く子が出てしまう理由は、『ルールを破る事』と『人のせいにしている事』だと言いました。

泣いている子供の前で、です!そして泣いている子はきっとその瞬間すら、『私は悪くないのに・・・』ってきっと思っているでしょう・・・。ですが、同じような状況の中で文句一つ言わずにやっていた子はニコニコして戻ってきたのです。怒る、泣いている時の理由の大半は『自分の中の勝手な期待』なのです。こうしてほしい、こうなるようにしてほしい、あの子が嫌、あの子がきっと悪い、あの子が変わるべきだ、ってね。

そうじゃなくて、反対の事をみんなは周りの為に考えていくんだよ、って話をしました。

友達がどうすれば喜ぶ?
どうすれば笑ってくれる?
どうすればみんなが楽しい?
どういうクラスにしたい?

という事ですね!周りに対する勝手な期待を持つと人はイライラするものです。子供がどうなるか?も囲む大人がどう見るか?です。関わる大人がそういう感性しか持っていないと必ず子供もそうなっていくということです。それを終わってから担任の先生とも話しが出来ました。大人が余裕を持って見守れるか?なんだ、と。起きる事、起きる事、に過剰に反応しても良くはならないし、大事なのは『どうして起きたのか?』の根っこなんだという事。

今日うまくいかなかった2年生ですが、『みんなの中のちょっと』を変えれば明日はみんなが笑顔で終われるよ、って話をしたし、今日は泣かなかった1年生には『明日どうすればみんなが笑顔になれるかやってみよう!』と同じような話はしました。状況によって違いますが、『もっとこのクラスが良くなる為に』って事は同じです!

明日何かの変化が見れればいいな〜って毎日、毎回楽しみで仕方がありません。うまくいかなかった2年生でさえも楽しくて仕方がありません!!だって『良くなるしかない』のですから。今日が悪かったからって明日も悪いのではなく、そういうのは全部自分で決まるって事。いつかのタイミングで伝える事にはなると思います!

成長しまくりの3,4年生と、これから色々学ぶであろう1,2年生という違いのある学年を見れて今日も楽しかったです♪みんなと一緒に今日も成長!!まだまだ良くなれると思うし、がんばっていきたいと思います!!