消防の練習が始まり、木曜日はグランドが使えない日がしばらく続きます。
それと同時に野外活動、中間テスト、修学旅行と、行事が多いこの時期は全員がなかなか揃う事はありません。またゴールデンウィークという大型連休を終えると楽しみにしていた分、疲れも出てくるこの時期は体調不良も出てきます。様々な条件下でとにかく一人一人が毎日しっかりと成長出来るようにがんばってほしいと願いますし、それしかありません。コーチの欲を満たす訳ではなく、親の期待に応える訳でもなく、自分自身がやりたい事で、なりたい自分になる為です!弱音なんて吐いてる場合じゃないのでしっかりと向き合っていきましょう!
という事で今日は体育館でのトレーニング。
室内だからこそ!出来る事もあるという前向きな考え方。
今日はリフティングからスタートし、ドリブルをやろうとしたのですが、やはりもう一つ目的たるものが見えない・・・。
火曜日には1年生にもお揃いのジャージ、ユニフォームも渡して格好は揃いました。その格好が揃った事で『それが当たり前』では困る訳です。決して安い物ではないし、そのありがたみとか分かっているのでしょうか???服装だけでサッカーがうまくなる訳もないので、みんなは『自分の体』という武器を使いこなせていないと思うので、上から身に纏ったソックス、靴を脱いでもらいドリブルをやってもらいました。
足の全部の神経を使う。どうして足は手よりもミスが増えるのか?
やっぱり使う頻度もあります。赤ちゃんの時からハイハイをして、ようやく2本足で立つ前に手はすでに使っている事もあります。足は常に靴で覆われるけど、手は出ている事のほうが多い。その習慣の差は大きい。
そこで、もう一度理想のボールタッチをイメージしてもらう上で、足での感覚をボールに習慣化させようという事で取り組んでもらいました。
ちょっと脱いだだけで、ドリブルすると『痛い』って顔をしている子供達。
やはり・・・裕福病ですね。
そんな所に意識がいってるから足元の感覚も鈍る。神経を集中させている子はそんな表情一つもしません。やはり環境が子供を弱くしている部分が多いとハッキリ分かりました。
けれど悲観的な話はせずに『君達が今、ドリブルでさらに自分を高める為にはこの素足での感覚を上げていく事は大事。伸びしろはここにある!』と伝えてより細かい意識を持ってやってもらいました。当然意識を変えてからのタッチは違ったし、雰囲気も少しずつ『やってやろう!』という感じにはなってきました。
それと、ドリブルをしている最中に一人のサッカーノートにあった質問をせっかくの機会なので、みんなに聞いてみました。
『楽しむとふざけるの違いを説明して!』と。
だ〜〜〜れも答えられません・・・。答えられないという事は、自分の中でも区別をつけられないって事ですよね。だけど、『そしたらふざけた経験のある人?』と聞くと、ほぼ全員が手を挙げました(笑) なのに・・・・説明は出来ない。
だったらどうしてそれをふざけたと言えるのですか???本当に子供達はこういう一つ一つを考える時間をもらえていないようです。大人が決まった言葉を押し付けるだけで、中身が全然行き届いていない事が多いという現実。やっぱり時間がいくらあっても足りません。
その質問をした背景には、『うまい自分を目指しているのか?』『強くなりたいのか?』の目的がみんなから見えないからでした。
つまり『違いを理解せずにひたすらやっている』からです。それは楽しむとふざけるの違いも同じだと思っていたから質問をしたのですが、やはり答えられなかった状態を観ると、いかに考えていないか?って事になります。
がんばって習慣にさせたい!改めて思いました!!
そこで『幅』を持たせる事を考えます。みんなが同時に、同じ事を同じようにやるメニューを減らす。考えられる場面を増やす。それがいると思ったので、最後のランのメニューも、『自分のペースで』を条件に入れました。
ですが、自分の声掛けはがんばろうとしている子に向けて出していきました!自分に甘えている子にがんばれなんて言っても無駄ですから。
それよりも戦っている子に『このがんばりが効いてくるよ!』という風に声を掛けるようにしました。差がついてからじゃないと気付かない残念な子供も毎年います。ですが、それは絶対に仕方のない事です。それまでの環境がそうさせているので、すぐに変わるものではないからです。
親が、大人が自分の甘さにきっと気付いていないからだと思います。子供はいつの時代も同じ。変わらないといけないのは関わる大人である事を子供に関わる全ての大人が理解しないと状況は変化しないものです。
自分が目標に向けて毎日を目指す習慣を持つ事。
コーチはそれだけを願って毎日向き合います。自分ともそうしています。
比較はこれまでの自分、過去の自分としてください。
習慣になるまで粘れるか?少しでも早く気付けるか?みんなが今やるべきはそこです!
高校に行ってから後悔しないようにしてくださいね・・・・。と先輩の声が聞こえてきそうです。。。。