ツケというものは必ず回ってくるものです。

どんなにごまかそうとも、どんなに相手を欺いても。

結局は、自分という人間が全てを証明します。

言われないからいいや・・・
これぐらいでいいや・・・
まぁ仕方ないや・・・

そうやってごまかして、後回しにしてきたツケがしっかりと出てきています。

今日の練習試合は1,3年生という変則カテゴリー。A戦には3年生が、B戦には1年生主体でそれぞれ試合をしてもらいました。今は3年生の試合に多くの2年生が絡めるようになってきた事でチーム内は大きく活性化されてきました。それが今日はない状態で3年生の個々の幅がどれだけ広がっているか?などを観るには一番良い状況でした。

まずは1年生。

ここでもすでに『2ヶ月』の活動の取り組みに大きな差が出てきています。自分からボールに向かっていける子と待っている子。それは流れに入れている子とそうでない子とも言えます。いつも指示待ちを主体にしている子と自主的に動いている子。圧倒的にボールに触る回数に差が出てきています。近いポジションで比較してもその差は歴然です・・・。本人がどれだけ自覚しているか?気付いているか?になってきますが、明らかですよ。

最近は特に1年生には『常識』という点から首を傾げる事が多々あります。サッカー選手というよりも一人の人間として考えてもらいたい事がたくさんあります。『真面目』って言葉を勘違いしている事が多い。

どうしてでしょうね?言われた事をやるのが、受動的なのが『真面目』と言われる所以・・・。

結局、『大人にとって都合の良い子』を作ろうとするからそうなるんですよね。

やりやすい子に仕立て上げるから言われた事、反論する子を作らないで言う事を聞く子を増やす。それを『真面目な子』と評する。全然違うんですよ。

自分の意思を持ち、それに対して真っ直ぐ向き合える人間を真面目だと言うんですよ。

この差をまず本当に理解する事から始めてもらわないとサッカー云々の話ではありません。

今日の試合でも各自が簡単に他人任せにするシーンが多く、自分で自分の責任を負う、取り返すというシーンはほとんど見当たらない。やりたい事だけやるのは良い選手とは言えないし、サッカーでは通用しない。相手ボールの時間帯も多くあるスポーツだから、やりたくなくても守備をする。体を張る、がんばる、奪う、って事はしないといけないんですよ。まだまだ何も出来ていません。

でもね、『自分は出来ていない』と気付いてくれるかどうか?本当に全てはそこですね。

『つもり』で終わっている子が多いですから・・・。

この差をどうやって埋めていけるか?が夏に向けての課題。

ベゼルさんのトレーニングでも全然前に出ようともしない。いつも指示待ち。行動から変化しない限り、『変わる』なんていくら言っても変われません。

言葉では人は信用も信頼もしません。やるしかないんです。自分じゃなく、周りが納得するまで、ね。

そこを1年生はとにかく厳しく向き合ってもらいたい。可能性というものは『やろうとする姿勢』によって開くものであり、誰もが何もなく開いていくものではありません。ただ試合に来て、ただアップして、ただ試合をして、暑かった、しんどかった、何も出来なかった、ではどれだけ時間を費やしても同じ。

早く気付いてください!自分の甘さに。

続いて3年生!!こんな感じで撮りたかったらしく・・・。

まぁ逞しくなっていますよね。間違いなく!

1年生に言ってる事と同じ事を自分達も散々言われてきていますから。何度も悩み、何度も考え、それでも顔を上げてがんばっているんだから当然強くもなります。

意思もハッキリと持ってプレー出来ているし、武器もしっかりと出せるようになっています!良いゲームを出来ている時が『まぐれではない』事を証明してくれています。

ですが、最初に言ったように『ごまかしてきた子』『向き合わずに避けてきた子』はここで大きな差になっています。もちろん自分はコーチとしてみんなが同じタイミングで、同じ事に気付け、なんて思っていません。でも、平等に『今しておかないと困るよ』って話は1年生の時から何度も何度もしてきました。受け止める側が本当に努力をしたか?その具体的な行動の差なんです。

やろうと思っていた・・・
やっているつもりだった・・・
気分が乗っている時だけやってきた・・・

ここなんです。全学年、全選手に言える事。この自分の都合が選手としての自分の価値を、信頼を下げている事にいつ気付くのだろうか???

一生は一度しかない。

なのに、『後回し』にしていきますか?

今出来るのに。
今やれるのに。

君がゴロゴロしている時にも、きっと誰かががんばっています。そういう『ほんの一回』『ほんの数時間の差』が一年も、二年もすれば大きくなりますよね。

『つもり』の思い出作りで終わりますか?

最後だけ泣いて悲劇のヒーローぶって終わりますか?

今日という日にしかないチャンスを多くの選手が逃しました。いつか気付いた時に一人で悔いてください。残念ですがコーチとしてはそれしか言えません。

機会、設定、環境は用意しました。それでもやらない人間にいつまでもチャンスがある程世の中は甘くはありません。

勝ちたい?
強くなりたい?

どの口が言ってるのでしょうか???

そんな3年生の姿。良い面も、悪い面もハッキリ出た試合。

相手してくださった兵教大附属中の皆さん、ありがとうございました!