自分を見失うな!!

個性はみんなにあります。十人十色と呼ばれるように誰にでも良いものがあり、それが時には、人によっては悪いものとして見られる事もあるのです。そういうものが混在している場所を『社会』と言います。

その社会へ足を踏み出していくみんなが今知っておいてほしい事は、『一人の評価が全てではない』という事。例えば、親、先生、コーチ。誰かの評価に一喜一憂してはいけないのです。それを自分だと信じ込んではいけないのです。自信を持つ事はあっても信じ込んではいけません。信じるのは『自分自身』です。

今日対戦させていただいたのは北播磨の屈指のテクニック集団であるイルソーレ小野さん。やはりボールを扱う事と、崩すアイデア、共有、感じる力と圧倒的なものがありました。それは対戦しながらみんなも肌で感じたはずです。

気持ちは分かる。

コーチもずっとサッカーをしてきた人間。不器用にがんばってきたから、イルソーレさんのように足元の技術に優れていて、自信を持ってプレーする姿には憧れたりする事もありました。

でもね、サッカーが上手い=足元が上手い、だけじゃないって事をみんなで考えよう!日本代表を見ても、みんなが器用な訳じゃない。器用にこした事はない。なれるならなりたいものかも知れない。誰だって同じ!

でも、出来ない事だってある。どんなに努力しても出来ない事は誰にでもある。

だけど、それはイルソーレの選手にだって言えるんだよ。みんなが出来ない事、苦手な事があるんだし、それと向き合いながら毎日がんばっている事には違いはないんだ。

後は、『こんな選手になりたい!!』って強い気持ちがどれだけあるか?そこへ向けて行動を貫けるか?だけなんだよ。落ち込んでる暇なんてないんだよ!

いっぱい良いものを間近で見せてもらえたし、感じさせてもらえただろ?

奪いたいのに奪えない。
抜きたいのに抜けない。

上には上がいる!どこまでがんばってもず〜〜っとそうなんだよ。だからね、『負けを認める』んじゃなくて、『自分もあんな事をやりたい!あんな風になりたい!』でいいんだと思う。今は負けててもいいじゃないか!

だって競争を勝ち抜いて入団している彼等に、少年団のチームでも控えだった子がいるような自分達のスタートだよ。そんな簡単に追い抜けないよ。

と言うよりも追い抜かなくてもいいんだよ。

大事なのは、『どう上手いか?』を観る観点だ。

小学生の頃、ファルコの最初の頃は、『上手いわ〜、すごいわ〜』みたいな感想しかなかったみんな(笑)

それが今では成長して『何が?どう上手いか?』が分かるようになってきたでしょ?分からない子はそれが分かるように、そう考えるようにまずはならないとね。誰かとの比較だけで自分を測っていたら一生負け続けるよ。

何度も言うよ!

『君自身がどうなりたいの???』

って事。

強くなりたい?
信頼されたい?
中心になりたい?

その『目標との勝負』だよ、人生は。

今日のイルソーレさんからは多くを感じ取れたと思う。

ムキになればなる程に、その距離は離される事も。。。

でもね、気付いたかい?笑顔もたくさん出てきているんだよ。

今まではイルソーレさんとの対戦では負けたくない!!って気持ちばかりでムキになって終わり、だったのに。変化はしているんだよ!

君は君しかいない!代わりは誰にも出来ない。

ただ、君が君自身を信じないと君じゃなくてもよくなってしまう。

どんなに素晴らしい天気だとしても、顔を上げないと太陽は拝めない。下を向いていたら影しか見えない。未来をどうしたいか?

社会に出て、多くの目に触れる時に自分の真価は問われる。

悔しい気持ちも、うれしい気持ちも、両方たくさん、たくさん経験してきた奴はきっと多くの人に信頼されるし必要とされる。今日の経験はまたその中の一つ。

結果を急ぐな!焦るんじゃない!

何度も何度も同じ箇所を磨かないと光り輝く事はない。一度や二度で光るものじゃない。

肌で感じた事をありがたく感じ、明日からの自分に繋げていこう!!