梅雨らしい日が続きます。
蒸し暑さ、湿度の高さに苦しめられますが今日も昨日同様にテストが先に終了したメンバーとトレーニングを重ねていく事になりました。朝にも強い雨が降っていたので室内での活動となりましたが、今日は練習を始める前にミーティングから開始しました。
『自分だけの特色』
をいつでも、どんな相手でも、どんな状況でも出せるようになろう!という事で話をしました。今現在それを成し得るのは簡単じゃないでしょうし、このファルコに在籍している3年間のうちに見つけるだけでも大きな価値があると思っています。だからこそこへの挑戦の軸はブレません。誰にもそれぞれの良さがある。でも、チームとして動くと、クラスの集団として動くと埋もれてしまう・・・そのほうが『楽』だと思いがちです。多くの人が知らず知らずのうちにそうなっている事が多いのです。そうではなく、『自分が・自分は・自分だけは』というような気持ちで自分をしっかりと持ち続けてほしいと願います。その為の話からスタートしました。
鳥取での時間によってみんなは『うまさ』について学ばせてもらいました。今までとは違う観点で物事を捉え、人と接する事で新たな自分を発見してきました。地元の小学生との関わりなどにも影響が出てくるぐらいにうまくなったし自信も芽生えてきました。
ですが、『試合・大会・公式戦』となるとどうしても硬くなり、緊張し、目先にしか頭がいかずに終えてしまう経験も重ねてきました。その経験も含めて考えてほしいと思って今日話したのが、
『うまさと強さ』
です。うまさは笑顔や余裕を持つ事によって生まれてきましたが、強さというものは別物で『負荷』が必要であると話しました。負荷の意味から考えて字のごとく『荷物を背負う』という事です。しんどい、きつい事なのです。それが強さというものを生んでいく事を話しました。プロの選手もリーグが開幕する前には体と心を追い込んでいます。華やかな場面が多く流される中でみんな努力をしているのです。この強さも身に付ける必要があり、その為に『外的と内的』から刺激を与える工夫をするように言いました。
外的とは『物・道具』などを使って負荷をかける事で、内的とは『自分自身との戦いをする』事になります。これをやり終えるまで遊ばないだとか、これが出来るまでご飯を食べない、みたいな自身へプレッシャーを与える事です。
この両面の外的要素と内的要素をどちらか、または同時に与えていきながら体や心を強くする手段も持っておいてほしいと伝えました。どうしても知識のない子供が自主練習をすると、厳しい事、しんどい事は避けているものです。知らず知らずうまくなる為の事しかしていないって子も多いはずなんです。今は仕方ありません。
1年生も3ヶ月が過ぎて11人制の大きなコートでのサッカーに慣れつつある今、こういう考え方も知ってほしいと思います。自分という一人の人間を大きくする為にはうまさや技術が必要であり、忍耐や持続、我慢が出来る強さも必要になってくるという事です。暑い季節になってくると余計にそういった部分でのお互いの助け合いや励まし合いが大きな力になってくるので一人一人が強くなってほしいと思います。
そんな話をした後に、それぞれで工夫をしてやっていました。
今日は多くの道具を持参していたので、色々使いながらやってくれました。ダンベル、コーン、バランスディスク、テニスボールなどなど。。。
負荷をかけるトレーニングは長時間出来ないものです。でも、今日のように自分で工夫し、仲間とやるとしんどい事もがんばれると思います。与えられると本当にきついけど、自身でやるから楽しくなる。今後は一人の時間にも自分なりに取り入れてほしいと思います。
どういう負荷をかけて、どういう自分になりたいのか?サッカーの技術とは直接関係のない事であっても、大事な技術を発揮する為、または継続して発揮し続けられる為には強さの部分は必要です。前向きな取り組みをどんどんやっていきましょう!!
最後はゲームでここでも自分と向き合いながらプレーをしてもらいました。
ゲームの前には3年生と個別に色々進路の事も含めて話させてもらいました。もうそんな事を考えないといけない時期なんだと改めて一年の早さを感じます。それだけに毎日、毎回出来る事をしっかりとやっていく事にこだわりたい。
子供にとって大切な大切な3年間。何をやったか?じゃなく、何を残せたか?が大事。
誰かが決める一番になる事も大事だけど、自分が自信を持って言える自分の長所の部分を大事にしてほしい。サッカーとは自分を表現しつつも仲間の為に何かをやり続けないといけないスポーツ。自分勝手では成り立たないから素晴らしい瞬間がたくさん出てくるスポーツでもある。自分を磨き、仲間と一緒にその自分を輝かせられるように毎日出来る事からコツコツやっていきましょう!!