子供を育むという事!立花さんとの試し合い!!

昨日の夕立の影響が少し心配だったのですが、グランドはすっかり回復してくれていたので思い切り交流試合をさせていただく事が出来ました。

今日相手をしてくださったのは『情熱が歩いている』ような人でもある西野さん率いる尼崎からヴィヴォーリオ立花さんでした。西野さんは単車で来られるなどその行動力にはいきなり朝から驚かされました!その着いた瞬間から色々とお話を聞かせていただき、立花さんが取り組んでおられる考え方や目指している形など、本当に参考に、勉強になる事ばかりでした。ずっと交流をしたいチームの一つではあったのですが、自分自身の価値観が狭い時にはこの立花さんがこだわっておられるサッカーのスタイルを悲観的な目で見ていた事もありファルコとして交流戦をさせていただくのは初めての事でした。

以前のクラブユース大会で立花さんの試合を審判させてもらった時から『ちょっと違うぞ!』という思いを持っていた自分は、その違うというものが今のファルコのみんなにはきっと良い意味で刺激になっていく事を確信はしていました。その上でたまたま西野さんのほうから連絡をくださって今回の交流を出来るという事になり本当に楽しみな一日でした。

みんなもグランドの環境を出来るだけ整えて今日の交流を迎えてくれました!

今日は当初の予定ではA戦を3試合とB戦を2試合という形だったのですが、ちょっと色々と思いもあったりして合間を作り、A戦、B戦ともに2試合という形になりました。

予想していた通りの素晴らしいテクニックを駆使しながら攻撃をしてくる立花さんは、とにかくうまかったです!なかなか一人ではボールが奪えない。奪えない理屈の持ち方が当たり前に出来る。そういうチームでした!やりたくてもなかなか出来ない・・・そういう部分を持っているチームだったので直接対峙させてもらった事で多くを学べたと思います。気持ちだけでは奪えない。能力だけでは通用しない。その事を同世代から教われるみんなって本当に恵まれていると思います。

試合よりも大切な事が今日はたくさん学べたし、みんなも頭で考えながらうまい相手に体で奪う、何度も何度も粘るという事を一生懸命やりこんでくれた事もあって、楽しい試合としてA戦は特に観る事が出来ました。

B戦のほうはまだまだ誰かに任せる、『自分じゃなくてもいいや・・・』という部分が出ていたので、なかなかボールを高い位置で奪えなかったし、せっかく奪ってもほとんどミスでまた相手に渡している状態でした。相手は理屈を持って人数を掛けて来れるので、こちらがやっと奪っても、さらに人数を掛けてプレッシャーを掛けてくるので、頭の回転が早くないと状況を打破出来ない状態でした。その判断の遅さがB戦のほうでは目立ちましたね・・・。

でも、確実に言えるのはうまくはやれなくても『良い刺激』は確実にもらったという事!間違いないし、みんなが『こうやりたい』と思う一つの材料は確実にあったと思う。ドリブルだけじゃなく、テンポの良いパスが合間に挟まれる立花さんの独特のリズムはハマってしまうと手がつけられませんでした。。そういう『距離感』とか『感覚』みたいな優れたものに加えて『絶対的な技術』を習得しているからこそ出来るサッカーでしたね!

今すぐに真似しなさい、って出来るものではありませんが絶対に参考にすべきサッカーの一つです。

途中に、昼休みという事で少し時間を空ける事になったのですが、逆にその時間を利用して、

『ドリブルがうまくなりたい人!!』とファルコの選手を集めて、

『はい!!!』と積極的に来たメンバー達に、

『教わっておいで!』と立花さんに学びに行く事を提案すると、飛びついて行きました(笑) 良い意味で素直であり、余計なプライドがない分吸収も早くなってきています。自分達の知っている範囲の技術を越えたものを見せてもらい、『お〜〜〜!』という歓声も上がったりする中、それぞれがやりたい事を教えてもらっていました。

誰に聞いても色々な事が出来る立花さんはやっぱり本物だと思いました!丁寧に、優しく、気取らずに教えてくれる姿勢はとてもありがたかったし、素晴らしかった。学びたいはずのうちのファルコ生達はやっぱりまだ『聞き方』が上手じゃないから、いきなり『ドリブル教えて!』みたいな抽象的に入って距離感が出来る(笑) ドリブルの何を教わりたいのか?どういう事を知りたいのか?が明確じゃなかった事で序盤は緊張感もお互いにあったのですが、少ししたらあっという間に仲良くなって色々教えてもらっていました。

この空気感は最高でしたね♪

本来、『交流』って学び合いをするものだと思うし、それが今日は濃い形で出来た事に心から感謝をしたいと思います。

みんなをうまくするのは周り、外なんだとやっぱり改めて痛感させられた。自分が育てるのはあくまで『ベース』であり、全てではないという事。育ててくれるのはいつだって外の方々。いつもみたいにただ試合をして、勝敗をつけるなんて事をやる何倍もの価値を感じました。

良い指導者、良い考えをお持ちの方に触れている子供達ってやっぱり良い空気がある。立花さんは汚い言葉、プレーは一切ないしひたむきにうまい!ボールを隠す、ボールを晒す、そして運ぶという事が使い分けられる判断力も見事でした。これはしばらくまた立花さんに教わるしかないぞ!って気持ちです!色々なサッカーがあり、正解もいっぱいあるサッカー。

そんな中でファルコのみんなもきっとやりたい『個の技術』に関しては教えるより『肌で体感する』ほうが効果的だと分かった。この出会いがまたみんなを一皮むけさせる大切なものである事を自信を持って言いたい。

この出会いに感謝すると共に、その感謝をみんなの成長によってまた見せられるように切磋琢磨しながらがんばりましょう!!

一日たくさん交流してくださった立花さん、本当にありがとうございました!!