今日は午後から大阪にある興国高校さんへ体験練習会に参加する為、ファルコ生を一人連れて行きました。もう一人連れていく予定でしたが、怪我の為出来ないという事もあって一人だけの参加となりましたが、近年興味の強い高校の中の一つだったので是非体験させたいと思いました。
プレーに選択肢があるように、進路にも選択肢というものがある。人はどんな環境で育つのか?は先に分かるものではありません。ただその進路先が何を大切にしているのか?どういう雰囲気なのか?は感じる事が出来るし、聞けば分かる事もあります。そういう材料を参考にしながら自分の性格や能力に合った場所を選ぶ事になると思います。
まだファルコからはこの興国高校さんへお世話になっている子はいません。でも、どういう高校か?を自分の肌で感じる事で何か新しい刺激を受けてほしいという願いがありました。体験練習会も自由な参加形式だったし、一度自分も目で見て感じたいと思ったので今日はとても楽しみでした。
サッカーってルールは共通ですが、『手法』は様々です。
色々なチームがいて、色々なカラーがあります。自分は鳥取で大きな出会いをいただき、先日学んだ古武術の考えから『体の使い方』に非常に興味があります。その観点からも、今日のこの興国高校さんはとても体の使い方がうまいと感じました。
無理をしない、力まない。
でも、迫力があるのです。
これを実現させようと思ったらなかなか出来ないものです。迫力を表現しようとしたらついつい力が入りますよね?
ところが、ここではそれがありませんでした。
開始時刻よりも1時間以上早く着いたので、高校生のトレーニングを見学出来ました。そこでも厳しい言葉が飛び交うかと思えば笑いが起きる。全体的に『緊張感』ではなく、『躍動感』でした。
あ〜いい空気だな〜・・・って思いました!!
体験参加者も50名近くいたと思います。それだけ評価の高いチームだという事が分かると思います。最初にドリブルをして、リフティングをして、パスをして、対人をして、ゲームという流れでした。
その一つ一つがとても『しなやか』でした。高校生の手本が常にある状態でしたが、やはり真似をする中学生とは別物でした。同じような『形』であっても、中身が全く違う。それが一番顕著に出たのが最後のゲーム。気合い、力みでボールを扱う中学生と、『自然体』でヒョイヒョイかわす高校生。足元に強い当たりが来ても『受け流せる』ドリブルは先日の古武術で聞いたような形そのものでした。
当たり前に出来るリラックス感は練習前の時間にも、練習の合間にも、終わった後にも出ていました。ダラダラではないけど、リラックスしている雰囲気。言葉じゃなかなか伝わらないけど、とにかく『各自が自分でやっている』事だけは確かでした。
途中に、監督からの怒号も鳴りましたがそれも監督の思いを押し付けるのではなく、『チームのコンセプト』について。さらに言えば『意思のない適当なプレー』についてでした。そういった線引きがハッキリしているからこそ成果と結果が出てくるんだと思う。
直接体験した子も終わってからの表情を見れば、緊張した様子は伝わってきたものの、緊張だけで終わった感じではありませんでした。冷静にうまい選手のうまい部分が見えていたし、感じ取れていました。
比べるだけじゃなく、取り入れられる事も出来るようになってきました。
素晴らしい環境の中で、素晴らしい選手達を見させていただきました。
6時〜8時の予定だった練習会も終わったのは10時前でした(笑)
大阪の夜景を子供と見ながら楽しい体験話をして帰ってきました(笑)
欲しいと思ってもらえるか分かりません。行きたいと選手と、行かせても良いと家族が言うかも分かりません。ただ、自分の中にまた一つ大きな選択肢が増えた事だけは間違いありません。育てる材料としても大きなものを得る事が出来ました。
またこれからも自分の現場に活かしていけるようにがんばりたいと思います!