9月になり、チームも新チームへと移行していく事になります。
今の3年生が残してくれた功績はとても多く、1,2年生が『あんな風になりたい』と思わせた事はとてもすごい事です。ちょうど一年前にこの3年生が『こんなチームにしたい』とミーティングからスタートして、わずか1年でそれを実現させたのは本当に見事だったと思う。そんな3年生の気持ちの入った試合を観て、経験して、という選手が残る今、どうしても『がんばってあんな試合を!!』って意気込んでくるはずです。
それを分かっている上で『気合いでがんばる力は最後に取っておく』ようにしたいのです。がんばれ!に対して『はい!』という関係はもうある程度出来ます。一番簡単にやれる事でもあります。ですが『もっとリラックスしなさい!』に対しては出来ない。本当に出来ません・・・。不器用軍団で有名なファルコですから!!(笑)
それを特徴のように思ってきた時期もありますが、そこから変革したいと思っています!
みんなは自分が好きでサッカーをやっているはずです!
だから『努力』じゃなく『自然』であってほしいのです。やるのが当たり前で、がんばるのが当たり前。
苦痛に感じているうちは本物ではない。という私の持論。
とかく好きな事に関しては絶対そうだと思っています。苦手な事をがんばるのは苦痛以外のなにものでもないけど、好きな事に関してはうまくいかない、しんどい事もひっくるめて『好きな事』じゃないといけないんですよね。
そういう事を思うからこそ、自分も毎回の練習で、出来るだけ子供との対話をするし、子供自身に自分と対話をさせていけたら、と思う。
だからボールの触り方を変えていきたい!
サッカーをやる根本になる部分にこだわっていきたい!
みんながサッカーをやっている理由はそれぞれだろうけど、サッカーというスポーツの根本はいつだって変わらない。
今日も手で扱う事が足で出来ないというもどかしさを体験しつつ、それを扱えるようになるまでやってほしい事を伝えました。エリート塾の小学生も積極的にやってくれていたし、小学生のほうが柔らかい頭と体を持っているから変化はもしかしたら早いかも知れない。ただ、どんな年代だろうが一番変化が早い方法は『目的を理解する事』にある。そこがズレたら力を抜く事はただの遊びになるし楽になる。目的って本当に大事になってくるし、その事は絶対にズレないように伝え方を考えていきたい。
今日は足の使い方、腕の使い方、体の使い方、など分けて話もしていきました。
どういう目的でそれをやるべきなのか?怪我を予防する意味でもとにかく柔らかくなる事!それはストレッチをやればいい、って話ではなく無駄な力を抜いて使えるという事。もちろん簡単ではありませんが、それが能力を正しく発揮していく方法なのです。
力む事は自分の動作にブレーキをかける事になる
と先日学んだ中での印象的な言葉。
力むという事は力を発揮する事だと思っていた自分としては衝撃を受けました。でも、先日の3年生の素晴らしい試合を見た時も思ったのですが、がんばる中でも笑顔だったり仲間と戦っているという楽しさみたいなものが伝わってきたのです。それは力みの中からは生まれませんし、決して手を抜いたのではなく余計な力は抜けた事を証明してくれたシーンだったと思います。
だから新チームとしての目標はまた選手みんなで考えてもらいますが、コーチとしてみんなに最低限身につけてほしい事は力を抜く事だったり、踏ん張らない事です。
誤解されたくないのは『がんばるな』と言ってるのではないという事。もちろん言葉でも『がんばるな!』という言葉を発する事はありますが、選手と話して伝えているのは『がんばるという勢いに頼るな!』という意味です。つまり、頭や考えは冷静に持つ事。その冷静さは余裕のある状態でないと出来ないからがんばるな、って言葉になっています。
選手が一番良い状態で、良い力を発揮出来るように自分も自分の指導力を磨いていけるように毎日がんばりたいと思います!