まだ自分と向き合えない自分達。
自分の本音を知ろうとしない自分。
前へ進めないという本質はそこにあるはずです。
誰も何かをすれば悩んだり、考えたり、落ち込んだり、喜んだりするものです。
でも、それは『こうやりたい・こうなりたい』という思いがあるからでしょう!うまくやりたいという思いがあるからでしょう。その思いには全力で応えたいという風にスタッフは思っているのです。
ですが『どうなりたいのか?もどうやりたいか?もありません』の状態ではこちらの与える全ての事が結果的には『押し付け』になるのです。
ミーティングを通しても伝えた『0.99の状態』と言うのは、言われた事しかしない、人のせいに、何かのせいにする人間であると言いました。
一人前って言葉があるけれど、それは自分の責任を自分で取れる事です。そうじゃない人は全部『半人前』って言うのです。まさしく今のみんなの状態です。
そんなみんながいつも言うのは『やってるつもりです・・・』というセリフ。つもりになる事さえも『ある程度の達成感』があってこそ成り立つ。何も出来ていない状況の中でやっているつもりもない。それはその言葉を借りて誤魔化しているだけで、本当はやっていない自分の事もよく分かっているのです。だけど・・・言えない。
言えば怒られるから。
なんて事をきっと考えているのでしょう。
本来スポーツとは、自分の気持ちで始めるものであり、自分の気持ちで楽しむもの。自分のペースで楽しむべきものです。
その観点から見ても『やらされる』のはおかしいのです。だけど、時代の変化により情報が溢れ、やりたいスポーツをやれる場所が増える事により『自分だけのワガママ』すら通用してしまう部分がある。『自分が』合わなかったらチームのせいにして、辞めたり、移籍をする。そういうのは『合わせる事も出来る力があってこそ』通用する言い訳です。大抵の人は、そんな自分が合わせる力もないだけなのに、周りのせいにしてしまうのが現状。
そんな大きな話ではないのですが、毎日チームの中にもそういった問題があります。ただ、問題というのは大小関係ないし、大きさではありません。たとえ小さくても大切な事ってたくさんあるし、その積み重ねによって大きな何かを成し遂げるものです。小さなものを小さいからって見ようともしない、考えようともしない。それが今のチームの中にいる成長を止めている子の思考だと思います。
考えが噛み合わないのはまだ良いです。考えって個性だからズレる事もあるのです。
それは構わないのですが、論点がズレるというのは困ります。質問に対しての返事がズレたり、目指しているものがズレたり、それが入ると言ってる事、やっている事が全て『おかしい』となります。そこでやっている事のズレが『自分の原因』だという事で思考を向けられるか?相手のせいにしてしまうのか?が大きな差。
ゲームの途中にも話をしたけど、相手に何かを期待するばかりの子は大抵自分は何もしない。何もしないから平気で相手に期待が出来るんだって事。もっと自分から自分のやるべき事を見つけて、失敗でも、今は間違っているとしてもやってみる、という習慣が必要。うまく、じゃなく『やってみる』習慣。そうしないと始まらない。うまくいかないと止めてしまうとか、下を向いてしまうとかじゃなく、やりこんでいく強さ・・・それこそが『好きかどうか?の本心』ではないかと思う。
強くなるのも、うまくなるのも、最後の最後は『覚悟』だと思う。
どういう事を教わったのか?じゃなく、何が起きてもやります!って覚悟。
体罰が大きく取り沙汰されるこの時代に(時代は関係ありませんが)、ぶっ倒れるまで走れ、なんて事はしません。選手を潰す為にやっているのではありませんから。ただし、『自分に出来る事までやらない』というのは違う。失敗も含め、自分が今出来る最大限の事をやる責任は本来みんなにある。
未熟だから出来ない、って言い分も分かるけど『そのままではダメなんだ』という理解も必要。成長していくって事は、出来ない事が出来るようになっていくという事。だからこそ『隠してたらダメなんだ』って話。自分のありのままを丁寧に、しっかりと出せる事で前に進める。仲間に気に入られたいから、コーチに、大人に気に入られたいから、やるのではありません。自分が好きだからやるのです。
好きだから覚悟を持ってやりなさい!!
今の自分をまだ隠そうとする弱い子、逃げ腰な子が多すぎます。言い訳が先に勝つような選手がまさしくそう。やっているつもり・・・を最強の逃げ文句にしようとする子が一番弱い人間。言い訳などせず、満足もせず、自分を磨く事。そこが全て!!!
もっともっと自分自身と向き合いましょう!