今日は朝から快晴に恵まれた中、嬉野台生涯教育センターにて『HAP研修』を行いました!

H・・・兵庫(ヒョウゴ)
A・・・冒険(アドベンチャー)
P・・・研修(プログラム)

という言葉の略であるように、今日はチーム内でお互いの事をもっともっと知る為に意見交換したり、アイデアを出し合ったりしながら課題をみんなでクリアしていくHAP研修を一日掛けて体験させてもらいました。

全体の案内をしてくださった管理人は八千代や中町の小学校の先生もされていて自分も大変お世話になっていた恋田先生でした。その恋田先生が全体の管理をされて、実際の講師のほうは青木さんと建部さんというお二人でこの場ではいつもニックネームで呼ぶ決まりがあり、『クジラさん』と『KONさん』という呼び名のお二人に指導をお願いしました。

当初は2グループで分かれて活動をする予定だったのですが、当日の打ち合わせで一緒にやっていきましょう!という事にしてくださったので、全体で全てのプログラムを一緒にやっていく事になりました。

最初にここでの4つの約束事の話があり、簡単な説明を受けて早速スタートしました!自分は今回このHAP研修を頼んだ狙いとして、

『一人一人がアイデアを考えて出し合えるように』

という目的を最初にお願いしていました。その事を引き出してくれるメニューを色々用意してくださって、午前の部と午後の部に分かれて一日一緒にみんなでがんばってもらいました。

最初は簡単な動きのものから少しずつ動きの負担も増える中で、それでも絶対に『アイデアを出し合う』事は条件に入ったメニューをしてくださるので、みんなは体よりも頭が疲れたとは思います。真剣に、でも、大半は楽しくやれる雰囲気とても良かったですね!

簡単な課題からどんどん難しくなっていく課題へと移るメニューの流れはとても面白く、子供達が飽きる事なく夢中にやっていました!

ルールは基本的にシンプルで難しくありません。ただし、頭は使わないとクリア出来ないという形が用意されていたので、子供達はとても大変そうでした(笑) 最初は軽い気持ちで取り組むのが段々うまくいかない時間に支配されてきて、そういう中で本音みたいなものがそれぞれに見えてきて・・・

『あ〜こういう粘りを出せるんだな!』とか『みんながやれば大きな力になるんだな』という事が確認出来て良かったです。一人では絶対にクリア出来ない事ばかりですが、アイデアを出し合って協力をする事により、その場では成功しない事であっても『課題に取り組む過程の大切さ』が分かるから文句という形にもならない。常にアイデアを出し合える空気はとても良かったし、それが時間の経過と共にどんどん増えた事が良かったですね!

午後の最初の大縄くぐりは予定時間よりもはるかにオーバーしたのですが(笑)、それでもみんなの前向きな空気が途切れなかったからクリアまでやらせてくださったと思うし、それが最後までクリア出来た成果は大きかったと思います!

午後は『ハイエレメント』と呼ばれる厳しい課題に取り組むメニューも入れてもらえるようにお願いをしていたので、今回は宙吊りの不安定なはしごのようなものを2人で協力してどこまで登っていけるか?という課題へチャレンジさせていただきました。

足場の不安定さによって腕の本来の力も発揮出来ない状況の中で、アイデアを出し合って、体の全部を使って助け合ったり、支え合ったりする事がどれだけ出来るか?が試されるものでした。そこに輪をかけて『高所』という事も加えられていたのでかなり勇気の必要とされるミッションでした。

だからこそ『人としての本質』みたいなものがハッキリ見えました。追い込まれてから強い人間、どうしても自分の事しか考えられない人間、仲間を想う人間、恐怖に勝てない人間、など。全員がチャレンジしてもらう為に時間がだいぶ延びてしまったのですが、かなり価値のある経験が出来たと思います。

見るのとやるのとは大違い!!!

よく分かったと思う。下でフォローしている時には言いたい事を言ったり出来るけど、いざ自分がその場所に立てば怖くて何も出来ない・・・。という経験をしました。

中に入ってしまうとなかなか見えない、分からない事が外だからこそ分かるという事。だから迷った時は外から、違う角度から見る事もきっと大切なんだと思う。見ている人には分からないものが実際のピッチの中にもありますから。

苦しくなっても、お互いに声を掛け合ったりアイデアを出し合ってやろうとする前向きな姿勢は最後までしっかりと出せていたし、最終的に全員が笑顔で終えられた事は全員の勝利というような価値だと思います。楽しい事ばかりじゃなかったし、しんどいメニューも、何回も何回も失敗したメニューもありました。大縄くぐりは40分間やり続けるぐらいうまくいきませんでした。

それでも、諦めずにやりきれた時の喜びや達成感はやった人間にしか分からないのです。どうしても人間は弱い生き物だから、その喜びに触れる前に自分から辞めたりする事も多いし、今日だって最後までチャレンジが続かなかった子もいます。それでも、大事なのは『何かにチャレンジした確かな意識』です!!それがあれば十分です!!

困難に一人じゃ解決出来ない時に周りの力を借りる。借りたらいつか何かで返す、そういった経験はこの場だけじゃなく、他の場所でも十分に活かせるものです。今後大きな意味を持つであろうこの経験を大事にして、またこれからの活動の際にも『あの時の、あの考え方』みたいな自分自身へのヒントになればいいと思います!

貴重な時間をありがとうございました!!(礼)