子供に伝えたい事!八千代小学校土曜チャレンジ!

今日は朝から八千代小学校さんでの『土曜チャレンジ』という時間の企画に参加させていただき、3,4年生の42名の子供達と一緒にボール遊びを体験してもらいました。

前回は1,2年生を対象に行い、今回が3,4年生で、次週は5,6年生という形で今回は終わりですがこの一回一回の中に伝えたいテーマがあって、それを少しのきっかけであってもいいから伝えていくようにしたいと思います。自分が伝えたい一番大きなテーマとしては『楽しさは自分自身がつくるもの』という事です。一番大事な年代に、一番大事な事として伝えていきたい事なのですが、ここをどうしても大人は見落としてしまいます。見落としているつもりはないのですが『大人の基準で楽しまそうとする』勘違いによってズレてしまう事が多いのです。今、自分がファルコで預かっている中学生を見てもこの年代にそういった大事な部分をきちんと教えてもらえていないという事を感じる事が多々あります・・・。だからこそ関われる時間にきちんと伝えていきたいし、みんなにとって自分がいる場所が楽しい場所であるように自分を変化させる、という事を考えてほしいと思っています。

自分の流れとしては最初に長々と話をしたくありません。コーチの事を知っていようが、知らないだろうが、関係なく自分で体感してもらう事で気付く事があるからです。話すタイミングというのは『起きた時』なので、起きる前提とか、起こそうとか、じゃなく『起きた時』を大事にしたいと思います。

最初に軽く体と心を柔らかくする事をやっていきました!そこで子供達の食いつきを確認します。どういうメニューがハマるのか?楽しいと感じるのか?という部分。今日は4年生よりも3年生のほうが圧倒的に多く、また男子よりも女子のほうが多かったという事もあって思い切りサッカー!ってやり方をするとどうしても難しくなってしまうので、少しずつサッカーっぽい形に近づけていくという流れにしていきました。

まずは手を使ってボールと遊ぶやり方をしていきました。簡単な事からちょっとずつ難しい事まで。ですが、この『出来そうで出来ない事』になった時には『話した事を思い出させる話』をします。今日は、楽しむ為に必要な事は?の話の時に『ルールを守る事』と『笑顔でやる事』の2大条件を確認してから始めたのでそういった『出来な〜〜〜い』って雰囲気になった時に、

『笑顔でやるんだよ!』って話をする事で無理やり笑ったりしながらも雰囲気を改善してく様子が明確に出てきました。

今日は『自分の隣・周りの子を楽しませよう!』という事を最大のテーマにやりました。

そこで、ボール遊びも一人の事から二人に発展させて『お互いの成功体験をつくる』事をいくつかやりました。協力しないと出来ない事をいくつかやって成功してもらった後に、一番難しい相手からのパスを背中でキャッチするというのをやりました。最初は全く出来なかったし、出来ない理由は『相手を成功させたい!』という気持ちがなかったからです。そこで、途中に止めて話をしました。

『もっと背中をこうして!とか、成功する為に一緒に相談をしてごらん?!そしたら成功した時一緒に楽しくなるんだよ』って話をして再度挑戦してもらうと、女の子が多かった事もありそれを忠実にやってみてくれました。男の子と女の子の決定的な違いとしていつも感じるのは『とりあえずやってみよう!』への割り切りが女の子のほうが早いという事です。男の子は基本的に『カッコつけ』なので、出来る事しかしたくないし失敗を見せたくない見栄っ張りな性質があるのです。そういう事も加味してやっていくと違いが出て面白いものです。

女の子の組はどんどん成功していきました!!そして一緒に喜んでくれていましたし、それが今回の大きな成果にもなりました!もちろん男の子の組も成功している所はあったし、もう諦めてやろうともしない組もありました(笑) ですが、楽しさは自分がつくるものですから絶対に強要はしないし、その結果楽しくないのは『それも自分だよ』って話をするだけですね!

協力していく形を発展させて、次はサッカーで言うドリブルをやってもらいました!

ですが、ここも一人ではなく二人、それ以上でやるようにしました。これも女の子が非常に上手でした!!ゴールも置いてシュートを一緒に決める、というメニューをしたのですが、男の子は相変わらず良いカッコしたいだけなのでゴールに遠い位置から無理にシュートして入らない・・・(笑) 女の子はしっかりと近くまで一緒に運んで一緒に決める、という見事なまでに構図はハッキリ分かれました(笑)

でも、男の子達もそれをチャレンジとして楽しんでいたし、男の子の良さでもあると思います。成功する事ばかりやるのも楽しくなくなっていくだろうし、男の子はそういった後先考えないチャレンジ精神という面では強みがあって良かったと思います。ここですでに楽しむ空気が蔓延してきたし、途中障害物を置いてドリブルで避けてもらったのですが、ほとんど苦になる事もなくうまく避けてくれていました。

最後は白熱の手繋ぎサッカーをやりました!

サッカーやっている子もいない子も、かなり楽しめます♪途中何度もこけている子もいたのですが、両手に友達がいると痛みよりも楽しさが勝つというのがこの特徴です。一人だとこけたらすぐに泣いてしまう・・って事が起きるのですが、こういう状況だと泣いて流れが止まる事はほとんどありません。実際に今日もかなり激しい雰囲気になりましたが、一切起きない事もちゃんと理屈でそうなるものだと改めて確認が出来ました。

とても白熱をし、最後まで男女の違いは明白で。。。

『やったね〜〜〜!誰が決めたか知らないけど、めっちゃ面白かった〜〜♪』って女の子と、

『こっちが勝ったんやんな?点数何点?絶対俺等の勝ちやわ!!』って男の子(笑)

『楽しむ』って事よりそういう事にしか目がいかない所が差でもあり、違いでもあり、個性でもあり・・・・『楽しい所』なんでしょうね!つまり、こういう男の子がいるから楽しくて、分からない女の子がいるから楽しい!違いがあるから楽しめる。こういう事がいつか分かる大人になってほしいな〜って思います!

1,2年生とはまた違う色々な面で成長している3,4年生との時間はまた自分にとって大きな収穫があるものとなりました。一人一人違うんだよ、って事をたくさん気付かせてくれたこの時間に感謝をしたいと思います!来週の5,6年生との時間も自分なりに楽しめる時間にしていきたいと思います。

八千代小学校の先生方、また子供達!ありがとうございました(礼)