出来ないからこそ!西脇スクール♪

今日は西脇スクールを行いました!!

3週連続で西脇総合市民センターの体育館でさせていただいているのですがとても綺麗な体育館なので毎回使いたいぐらいです♪ ただ、駐車場が遠いので荷物を運ぶのにちょっと手間が掛かってしまうのですがそれでも子供達は今日も高いテンションでがんばってくれていたので一緒にやっていて本当に色々と学ぶ事があります。最近考えているのは『何を伝えるか?』も大事なのですが、『何を求めているか?』を知る事も大事だという事です。パスにも出し手と受け手の関係があって成り立つように、指導もする側と受ける側の意思や意図が重なってこそ効果を発揮するものだと思います。それは親子の関係も一緒だと思うのですが、一方的な意見や考えを押し付けるのではなく一緒に考えていくという事が出来れば双方がどこまでも成長出来るのではないか?という考えを持ちながら今は現場をさせてもらっています。

そういう意味でもこの西脇スクールは色々な地域の色々な子供達が参加してくれる事で本当に考える事が多くありがたい限りです。3スクールさせてもらっているのですがそれぞれのカラーがしっかりと出てきているし、それぞれに合った形というものが少しずつ見え始めている所です。

今日も『いつものように』スクール前のゲームをやりましたが、『いつもとは違う雰囲気』になりました。それも当然だと思います!誰かの、何かが違うからです(悪いとかではありません)。先週はものすごく元気でも、週に一回しか会わないと全然次の時は元気がないとかあります。当然、ここに来る時がいつも最高の状態であるはずがないので。

だからこそその空気を感じながらメニューも変えていくようにしています!テンションの高い時にはこういう事を、低い時にはこういう事を、という感じで考えるようにしています。メニューを大幅に変えるという事はしていませんが、狙いを少し変えるとか声掛けを変えるようにはしています。最近自分自身が感じる事の大きな変化として『子供との距離感』が良くなってきたな〜って思います。いつもブログ用に写真を撮るのでカメラを持ちながらやっているのですが、当然子供達はそのカメラを壊さないようには気を付けてくれます・・・・気は付けてくれるのですが、悪気はもちろんないのですが・・・その近くにボールがどんどん飛び交います(笑) 危ない〜〜・・・って思うと同時に、子供達がずっとそういう近くでやりながら分からない所を聞いてくれたり真似をしてくれる距離感は今までになかったな〜って思うようになりました。

これまでは自分から『見て!』みたいなオーラを出していたかも知れないけど、今は自然と一緒にやっている感じ。真似をするならしてもいいし、しなくてもいいし、みたいな!

だからメニューをやりながらの会話とかアドバイスは格段に増えたと思うし、どういう言葉を言えば子供の中に入っていくか?を毎回探りながらやっています。調子がとても良い子に対して、うまくいかないって感覚になっている子に対して、状況に応じて声も掛けないとなかなか入っていかない事も分かっています。なので、今日もボールを扱う時のメニューではボールに対して自分自身の体を変える、という事を意識してもらう事や、出来ている事を認める事、失敗しても気にさせない事などをやっていきました。とにかく今は出来ない事のほうが多いのは分かっていて、それでも出来ない、って言うだけではずっと変わらないので、出来ないからこそやってみる!出来ないからこそ人より努力が出来る、という考え方を持ってほしいと思います。

ボールと向き合う姿、考える姿も非常に良くなっています!

『出来へん』という一言で済ますのではなく、

『こうやりたいのに・・・・』という前提が加わってきたのです!これは大きな変化です。自分のやりたいイメージがあって、そこに向けて出来ない現状の自分との葛藤。これはとても大切な時間。

『どこがおかしい?』と本人のイメージとの差を聞くようにしていくと自然と、

『あ!今出来た!!』とか成功の声がたくさん出てきたのです。ここがおかしい、ここを変えて、とか言ってしまうとどうしても受け身になるし、指示待ちになってしまうから、最低限そこは気を付けて、自分で発見する喜びを感じてもらいたいです。

その後の対人(1対1)をした時には回数をやるごとに集めて話をしていきました。『一緒にうまくなれる相手ってどういう子だと思う?』という質問をしてここでもイメージをさせます。

『真剣にやってくれる子!』と答えは出てきます。なので、『そしたらそれをやってあげて!』という風に言って再度やってもらって、また終わったら確認をしていきます。

その繰り返しをしていくと、最後に『ありがとう!』という言葉を相手に掛けられる。これもごく自然にあるべき事なのです。自分の為にありがとう!一緒にうまくなってくれてありがとう!です。そういう気持ちがない選手がうまくなるって言葉を使うのはおかしいし、うまくなっていく、最後に残る選手ってそういった感謝の気持ちの塊みたいなものを持っている人間だと思う。そういう人だからこそ周りに助けてくれる人が集まるし、みんなにもそんな人間になってほしいと思っています。

最後のゲームでも仲間みんなが喜べるように、って全員が得点を取れるように工夫をしたり、自分自身のチャレンジをどんどんやってみたり・・・と思いがそれぞれに出ていました。無関心、無神経、は困りますが何かの意図があればチームで揃っていなくても、バラバラでも今は良いのです!自分の表現がまず最初で、仲間との協力とか一緒に繋がっていくのは自分の表現を出来る上にやる事だと思います。

みんなの表情が少しずつ良くなっているのを毎回感じながらやれているので、考える習慣、良くなる為の習慣を整えられるようにこれからもがんばりましょう!!