加美のインフルエンザの影響もようやく落ち着きが出てきたようで、久しぶりの全員が揃ったスクールとなりました♪ やっぱりみんなが揃うとテンションも高いし、一人一人がやる気満々になっている感じがします。
スクール前のゲームでは随分と各自の成長した姿が見受けられます。ボールを大事に出来るとか、判断のスピードや量など非常に多くなってきています。特に5年生が柔らかさと視野の広さに大きな変化が出てきています。人数が多い5年生以外チームに対しても余裕を持ってプレー出来る子が増えている事と、その刺激を受けて下の学年が、特に4年生が良い影響を受けて成長している実感があります。
先日、ロサーノさんとの交流の際にも鳥取の坂口さんと話をさせてもらった中で出てきた中身に、『うまいのは当たり前』という基準の考え方。
確かにそうだと思います!最近自分が感じるのは『うまくなる事を目的』にするから実感がないとか、力が入ってしまうという事が起きるという事を現場で感じている所だったし、その話も出来たおかげで頭が整理されました。『うまくなる事が目的ではなく、自分がやりたい事をやるのが目的』であってほしい。その基準で一人一人と対話をすればなりたい自分を目指させるのでお互いにあまりストレスがない事が分かりました。うまくなる=一つの形を提示してしまうと『やらされる感』がまた強くなってしまうので、そうではなく『どうしたい?それが出来た?』みたいな質問、対話を増やしていくだろうと思います。実際に、そういう形にしているほうが子供のほうから質問してきたり、自分が出来るようになりたい事を教えてくれるようになりました♪
今日、途中にも3年生の仁くんに話をしたのですが
『失敗の仕方に目的を持たないといくらやっても同じになってしまうよ』という事を言いました。こういう風にしたい、それが出来なかった、という終わり方は何かを考える材料が得られるけど、何となくやってそれが出来ない、ってなるといくらやっても進歩も気付きもない。自分がこうやりたいという思いを持つ事が大事で、それに向けて練習をする、という事が出来ればもっとみんなの出来る事が早く、多くなると思います。
今日も一人一個のボールを使ってボールと対話してもらうようなイメージでやってもらいました!!ボールとの対話というのは向き合ってもらう事。うまく出来ない事をボールを介して考えてもらう事です。こちらが『これをやってみて!』といくつか提案するのですが、それが出来ない時に『こうなっているからだな!』とか気付ける子と、そうでない子との差があります。もちろんタイミング等もあって、みんなが同じ質問で、同じタイミングで気付くはずがないのは分かっているので焦ったりはしません。何度も何度も同じ事を伝えていくし、それがスッと入るタイミングを探っていきたいと思います。
イメージに対しての会話が出来る!というのが自分の中の成長の基準になっています。
『足をカーテンのように柔らかくしてボールを受けて』みたいな言葉を伝えた時に、『は?足をカーテンみたいになんか出来へんし』という子もいるでしょう(笑) 筋肉があるやん!骨があるやん!みたいな(笑) ですが、感性が育ってくると『あ〜こういう事・・・かな』みたいになってきて、『あ!分かってきた!!』という言葉になってくる。
出来た!!の前に『出来そうだ!!』というのが分かってくる。それが5年生の瑠くん、慶悠くんに多いし、最近は4年生の凛太郎くんにも増えてきています!!体を使うのはもちろんだけど、頭、心も一緒に使える子はやっぱり習得が早い。そしてコーチの指示『以上』のものを見つける事が出来るのです。
うまくなる事に偶然なんか絶対にありません。
なぜなら『自分がやりたいと思う事が出来る事』がうまくなるという事ですから!!だから主役にならないといけないのです!グループの端っこで、隅っこで、黙々と、ではなくみんなの前で、みんなの中で、みんなに教えられる事が本当にうまくなった子の姿だと確信しています!
偶然じゃないから自信になるし、自信があるから人前にも出れるのですね!そういう選手、人間になってほしいし、一人でも多くそのような形にしていきたいと思います!
絶対にこうなってやるんだ!という気持ちを持つ事!そこから始まります♪そうやって自分の行動を目標に近づけていく事が大事だと思います。その場にいれば、みんなと同じ事をやっていれば、言われた事だけやっていれば・・・じゃ良い選手、人間は育ちません。育てるという事は『自分自身にやらせる事』なので、そうなるようにがんばります!