今日は朝から兵教大附属中さんにトレーニングマッチをしていただきました!
明日から始まる高円宮杯に向けて同じ時間帯にゲームが出来るのは良い機会になると思っていました。暑さがかなり厳しい中ではありましたが今年の夏はこの暑さとの戦いは避けられないし、どうせやるならば前向きに向き合っていくしかありません。
昨日の練習でも、今日のチームの課題は『雰囲気』だという話はしましたがなかなか中学生の幼い心は常に前向きに、というこちらの思う通りにはもちろんなりません。
ただ、うまくいかない時こそが『成長の過程』だと思える事が大切になってきます。
1,2年生はこの時期でも、自分に起きる状況を前向きに捉えてくれる子が多いのですが、どうしても3年生は『引退』がよぎるタイミングという事もあり焦りが見えます。みんなのサッカー人生はここがピークじゃなく、終わりでもない。一つの区切りにはなるだろうけど、どうしても美学を期待する大人に囲まれると子供は焦りが出てくる。
冷静に分析し、解決への道を見つけないと前へは進まない。その事を真剣に考えたい。
これまで何年も卒業生を送り出し、同じ風景を見てきているコーチにしたらもちろん目指したい雰囲気とか、やるべき形みたいなものはあります。
でも、子供がそこに行き着くだけの器量を持ち合わせているか?気付く習慣があるか?言うべきタイミングか?を観ないといけない訳です。良かれと思って言った事なんて大抵空振りで終わる。お互いに納得、理解の出来る関係性の中で話をしないと何を伝えても届かない。
子供を預かるという事と、育てるという事はその関係性を築く事だと常々感じる。
歯車が合わないとやっぱり全体もぎこちなくなる・・・。
そういう時には決まって『誰が悪い?何が悪い?』と考える思考の人が多い。実際応援するであろう保護者の方にもそこが当てはまる。そうじゃなく、『今何が出来る?』を考える方向へ持っていかないと流れは変わらない。心が未熟な年代だからこちらが伝えた事を理解出来るようになるには時間が掛かるし、『自分のもの』となるにはもっと時間が必要になる。
焦っても仕方がないのに、今花が咲かないと困る、って考えを持ってしまう・・・。無理をすると歪みが出るのは当たり前で、一喜一憂してしまうとなかなかそこが見えなくなってしまう。
自分にとってはこのチームの課題そのものが出た今日という時間を大切にしたいのと、引き出してもらえた環境をありがたく思うし、そこから見えた各自の課題だったり覚悟みたいなものがまだまだ差がある事をきっと本人が自覚している。後悔するだろうけど、それも各自が選んだ人生になってくる。『そうなるよ』と伝えても絶対に気付かない年代であり、今後悔で終わった子はきっと将来どこかで傷付く経験をする。
もっとやっていたら・・・ってね。そこまでの事を含めて預かっている立場上、後悔させるのも成長の過程だとこの仕事の難しさを肌で感じている。『うまくやる事が前提』になってしまうと子供にはストレスの連続になる。そんな指導もずっとやってきてしまったからよく分かる。大事なのは、自分が預かったメンバーを絶対に見捨てない事、見切らない事。裏切られても期待をする事。この学年には、その覚悟を決めている自分がハッキリ分かる。
子供が後はどうするか?どう考えるか?楽しみでしかない!明日は初戦。みんなの色がしっかりと出るように自分もがんばりたいと思います!