今日のナイター練習!!!
物事にはやはり【順序】があります。この地域の子にサッカーを指導していく際に、まず一番大事にすべき事は【一人に一個のボールを身近なものにする事】です。
よく観察してみてください。
あちこちの少年団の練習があるとして、その練習前の時間に子供達は何をしていますか?
この地域の多くのチーム、子供は、ゴールに向かってシュート(キック)をしています。キーパーを置いて、ひたすらキック!!という形です。でも、そういう子に限って、いざ試合でフリーキックの場面が来たら????【他人に譲る⇒少なくとも俺が蹴る!とは言わない】という事が起きるのです(笑)
つまり、日頃からの遊びは【遊びの為の遊び】なのです。
この感覚がとにかく根強い地域!だから、サッカーがうまくなるという事に対しての意識がどうしても低いと思います。メディアもそうです。日本はサッカーのうまさを【ボールを触った人のプレー】ばかりフォーカスしますから・・・。
でもね、サッカーの一つの試合であなたが触る時間、回数が一体どれだけありますか???って話。だからね、もちろん少ない触る回数で勝負を決められる技術は必要だから、とことんトレーニングしなければいけません!でも、サッカー全体を考えた時に多くの時間はボールに触れていない時間だから、その時間の質が結構問われると思うのです。
どこにいるか?どの向きをしているか?どのタイミングに、どの方向へ動くか?などが【サッカーのうまさ】だと言えるのです。
それを今、自分も兵庫の代表チームでプレーさせてもらって実感している所。
無駄に動き、それを【運動量がある】と評価されても結局は【サッカーがうまい】とは言われないって事。だから逆にサッカーがうまいと言われる人は、立っている場所、動くタイミングなどが非常に良い人の事を言うのだと思います。
何故かチャンスにフリーになれる人。何故か、ピンチに必ず救ってくれている人。周りにいませんか?そういう選手はサッカーを全体で観れる人には評価されるけど、技術目線しか持てない人には好かれない(笑)
こんな長い前置きになりましたが(笑)、今日のトレーニングはそういったボールに触れていない時間の動きをやりました。とにかく半分以上の子がパニクってました(笑)
パニクった子の理由は【サッカーの中の動きを陸上的な動き(直線的に決められた方向へ動く)しか出来ない】からだと思います。いきなりの変化は難しいでしょうが、今日をきっかけに何かが伝わればいいと思います!
レベルがあまり高くない所ではパスミスが出た際に【出し手のミス】のように言われますが、高いレベルになっていくと【受け手の動きの質の低さ】を指摘されるようになります。
この違いに気付いてきた子から大きな変化をすると思います!スペースに出しておけばナイスパスだと思ってはいけません!相手の事、受け手の事まで考えられたパスになるように、個の技術+しっかりと身に付けていきましょうね!!
出し手と受け手が重なればチームはものすごく活性化されると確信しています。その為にも、今日トレーニングした事をよく頭に入れておいてください!!がんばろう!!