今日は朝からトレーニングマッチを加古川中さんと行いました。
新学期が始まっている学校もあるので、ナイター練習の予定でしたがせっかくの機会の打診があったので子供達にとっても試合形式のほうが良いと思うし、参加させてもらいました。
会場を設営してもらい、テントまで用意してもらい、自分達は弁当を作ってもらってユニフォームを綺麗に洗濯してもらって、バスで送ってもらっての参加・・・。ここまで贅沢させてもらっている事への感謝がまずありません。
この夏、自分の母親が手術を行いこれからも通院生活を送ります・・・。
手術は無事に成功したので退院出来る事になりました。病院生活の間は心も身体もしんどいので早く家に帰りたい・・という一心でしたが、実際復帰して帰って来て、いつもの生活に戻ればまた些細な事でイライラしてしまう・・・。
こういう経験からもまた思いました。。。。
子供達にも今日の試合の後に伝えましたが【イライラするなんて事自体が贅沢な感情なんだ】という事です。自分の身体や心が健全ではない時にはありがたみを感じ、【いつもの環境】に感謝が出来る。でも、そのいつもの環境が続けば不満が出てくる・・・。結局、【いつもの状態こそがすでに贅沢なんだよ】という事にいつ気付くか?です。
うちのチームがもう一歩がんばれないのは、やっぱりこの【贅沢な環境が普通】だと思っているからです。
そこが基準だから、
・ちょっとしんどい
・ちょっと痛い
・ちょっとダルい
・ちょっと面白くない
・ちょっとうまくいかない
が、心の中のウエイトを大きく占め、まるで大きな不安要素かのような悩み方になる。だから、がんばれない。
言い方が酷く聞こえるかも知れませんが、怪我やうまくいかない状態をたくさん経験してもらうのが一番効果的だと思っています。
本当にその状況になって、そういう時にこそ自分と向き合う経験をしなければ一生分からないからです。困る前に与えてもらえる環境がある時点で【苦しい時の一歩】が出ないのは当然なんです。
【もっとがんばりなさい!!】
と言いながら簡単に手を差し伸べている環境を理解出来ているでしょうか???がんばらせたいならば離れる事をオススメいたします。多感期な今、そういう経験をどれだけさせられるか?で決まってくるんです。体力や筋力を付けるという行為も、一度は筋肉の繊維を破壊するから新しい頑丈なものが生まれてくるという仕組みをご存知でしょうか?心も、身体も、人間自体がそうやって【強くなる】という事をよく理解してほしいと思います。
今日のゲームの中で得たものは本当にそれしかありませんでした。
目の色変えて高円宮杯をがんばっても、こういう日々の積み重ねの時にはやらない。親がいないから?応援がないから?結局、見られた時しかがんばらない程度なんですよ。
こういうのはこちらがいくら熱くなった所で、当の本人がやろうとしなければ、変わろうとしなければどうしようもないって事です。コーチは魔法使いではないし、心まで変えられる力はありません。どれだけ各家庭で【やれる事は自分でやりなさい】の基準を持ってくれるか?でしょう。。。
親の関わりの成果は【親がいない場所】でこそ初めて評価されるものであり、自分の目の前で見えるものじゃないのです。応援に行った時に映る我が子よりも、いない時の我が子への興味をまず持ってもらいたいです。この地域での大人の一人一人の感覚を変えないといけない・・・心から思いました。
準備、運営、対戦、片付けとしてくださった加古川中さんの皆さん、ありがとうございました【礼】