今日は朝から秋季大会の決勝トーナメントが行われる赤穂海浜公園グランドへ堀金コーチと帯同しました。

3年生としては公式戦は負けた時点で最後という形になります。ただ、そういう試合だの、公式戦だの、という考え方ではなく一人の人間が成長をする、という事が大前提にある我がチームでの活動は一生続くと言っても良いです。選手との関係性が途切れる事もないし、人としての成長を辞める事もありませんから、ずっと、どこでもがんばってほしいと思います。

試合前には審判があるので到着を早くして現地でゆっくりミーティングからスタートしました。

ここで3年生一人一人の思いも言葉にしてもらったりして時間を過ごしましたが、色々な場面を思い出しながら言葉が詰まる選手もいました。

そんな思いもたくさん凝縮されたこの活動が君達一人一人の財産になっていくのだから大切にしてほしいと思います!

アップはみんなに任せて審判の責務をしっかりと果たし、試合を迎えました。

・・・・説明が非常に難しいです。

負けたら最後、という言葉を出してしまうと、どうしても【最後なんだからがんばりなさい!】みたいな言葉がセットになってくる・・・。そういうのがすごく嫌で、このチームには雰囲気というものをものすごく重視してきました。どんなやり方にも色があり、長所があれば短所も出ると思う。

自分は、自分という人間性から考えた時に【勝たせるコーチではない】という事がまず出てきました。そしたらコーチそのものをしたらあかん人間なのか??と思う事もありましたが、育成年代という部分ではもっと大切な事を学んでほしいという願いが常にあり、心の部分をずっと大事にしてきました。

地域特有の雰囲気や【伝統】というおかしな言葉の使い方によって子供達は【僕は、僕のチームは、こんなもんや】というのを植えつけられてファルコに入団してきました。

そんな子供達に【考え方から変えないと】という大きな課題に直面し、そこから変えていくのに半年、一年・・・。やっと変わってきたらようやく自分の武器というものに向き合わせ、それが色づいてきたら仲間との絡みを考える・・・。サッカーってスポーツの基盤の基盤に本当に3年間の全てをかけないと間に合わない地域。

今日、帰りのバスで1年生と話していた中で出てきた会話に【少年団の最後の試合は何となく終わった】という事実と現実。悔しさなんて微塵もない。そんな子供達が、ようやく負ける事が悔しくて悔しくて・・・って気持ちになり、それをさらけ出し、向き合い、ぶつけ合い、本当の仲間になるまで3年間でも足りないぐらいの作業になります・・・。その上、テスト休みだの、体調不良だの、怪我だの・・・ってなれば時間が足りないのは言うまでもないのです。

だけど、当然のように月日は流れ当たり前のように最後の時は訪れ、親や大人は成長と結果を期待する・・・。

そこからは相反する結果に終わり、自分の力量不足がハッキリ実感出来た試合でした。目先を修正し、選手を鼓舞し、自分の言葉で戦わせる事は簡単に出来るからこそしませんでした。最後まで選手に預けましたし、ようやくそれが出来るコーチになれました。

この地域で生まれ育ったみんなが、ようやく中学校生活最後に【自らの意思で戦える・楽しめる・悔しがれる】までに成長出来た事で満足は出来ていませんが、納得は出来ています。この自らの意思で、という経験さえあれば今後自分を奮い立たせる事は必ず出来るのです。

今日で公式戦は終了し、3年生の代がついに受け渡される事になります。ここに残してくれた様々な力を今後は1,2年生が自分達なりの強い力に変えていってほしいと思います!!

対戦してくださった長洲SCさん、審判してくださったチームの方々ありがとうございました!!そして、最後まで大きな声援を送ってくださった保護者の方々、今日だけでなくこれまでの大きな力の支えになってくださった事、本当にありがとうございました【礼】