「おはようございます」
長距離通勤先の駅を降りたら、かわいい駅員2人が迎えてくれた。
兵庫県が中学2年生を対象に行っている、1週間の体験型実践教育「トライやる・ウィーク」だと、すぐわかった。
この事業は、例の神戸の殺傷事件がきっかけになり、子どもたちが社会を知るとともに、地域が子どもたちを支えることをねらいに始まったもののようだ。

職場の”陸の孤島”についたら、7人の中学生が入ってきた。
どうやら、ここでも「トライやる・ウィーク」なのだ。
それぞれがひと言挨拶をして、出て行った。

昼前にロビーに出たら、2人がうろうろしているので
「午前中、何やった?」と話しかけたら、「えさ箱づくりです」
「えっ、鳥の・・・?」「ちがいます、オオムラサキです」
「あの、国蝶の・・・?」「そうです」
「へーっ、・・・で、餌は何をやるの」
「カルピス、ブランデー・・・」
「えーっ、ずいぶん贅沢なものを飲むんだね」

短い時間だったけど、中学生たちは、こうして社会に触れ、学ぶんだと思った。
そして、不良中年は、このとき、きっと5歳は若返ったと思った(笑)。