友好団体スズメの学校

“スズメの学校”とは、昭和の頃に伏見で有名だった“スズメのお宿”に因んだ名前の、伏見で取組んでおられる認知症予防スリーA方式による予防教室です。その主宰者原様から報告文を頂きました。

認知症予防ネットさんとのご縁のきっかけを、どうしても思い出せないのだが、97歳になった母の認知症予防のために、大久保サテイの予防教室に初めて母を連れていったのは2007年4月。
 翌2008年4月にはよい人材を得て、独自に認知症予防教室を主宰することになり、
今年8月末で、60回の教室を積み重ねた。

 当初から参加の方や都合のつくときだけの参加などいろいろであるが、おおむね10人くらいの参加である。
 参加された方々の教室参加前、参加後の変化は格別のテストをするわけではないので、明確には言えないが、皆さんお互いによくお話をなさるようになった、率先して片付けを手伝ってくださる、などが顕著なところ。
 主宰者としてはご自宅での様子はどうなのかを知りたいのだが、お尋ねする御家族があまりいらっしゃらないので、知るよしもなかった。

 我が親は教室内で少し私がみえないと、どこへ行ったと探すのに、時々「この人、こわおすねん」とご参加のかたに大きな声で!囁いているとおり、家では客観的に変化を捉えにくい。

 そこへ、幸いに、母のリハビリに来てくださる先生が、ご参加者の方のところへたまたま教室の翌日にいっておられることがわかった。
 そのときの嬉しいお話しを後日聞かせてくださった。

 今は90歳に近いご主人と二人暮らしで、木彫や古典講読指導など趣味の広い方である。ご主人がデイサービスをご利用の間に、教室へは月に2度ほどの参加。
 教室に来られない週は先生が何か話の緒口をと色々話しかけても、簡単な答えしか来ないのに教室参加された週は、「昨日教室へ行ってきて楽しかった、」と自分からいいだされ、その週はしばらく、会話が発展し弾むという。
 スリーAの教室の脳活性化が数日間たもたれて、思い出して楽しんでおられるようなご様子を間接に聞いて、私自身の喜びも大きい。
 教室のお仲間さんをもう少し増やしてもいいかなと思っている。

 以上