≪機関紙を振り返って≫
私達の活動は、2002年12月17日宇治市「宇治日和」での「スリーA研修報告会」から始まった。こじんまりとした宇治日和フリースペースには、認知症(当時は痴呆と言われていた)に関心のある54名の方々が集まられて、素人の私たち三人は、ドキドキする暇もなくあっという間の2時間の報告だった。
NPOの前身「痴呆予防教室を広げるネットワーク」の事実上「創立記念報告会」になった。
以降、「ミニ講演会・認知症は発病前に予防できる!」などと銘打って、
・「母の介護地獄を経験して」
・「スリーA研修報告会・増田方式のゲーム」
・「在宅での優しさのシャワー実践報告」
・「施設でスリーA予防ゲームを実践して」などと、
3人或いは4人が自分の体験を踏まえた「認知症予防」「スリーA方式」の話を、一人15分〜20分講演をして、参加者と一緒にゲームをして楽しんで頂いていた。一人の話す時間が短いので、「ミニ講演会」と私たちは呼んでいた。
約2年間講演会は数知れず、ある方からの寄付「足長基金」からの、交通費をやっと出るようなボランティア活動だった。
そのうち、このような大事な活動は「NPO活動にしなければ続かない」との助言を受け、2004年6月申請して9月に認定され、10月15日〜17日の「国際アルツハイマー病協会第20回国際会議・京都2004」の「ポスター発表」とこぎ付けた。
ちよネット通信(痴呆予防ネットの略・ちよネット)
「創刊準備号」2004年8月1日発行 A4一枚両面刷り、
いよいよNPO法人格取得へ「痴呆予防教室の輪をさらに大きく」と大見出しを掲げ、「NPO法人の目的と事業」「これまでの活動をNPO法人として更なる飛躍へ」を一面に掲載した。
裏には「国際会議でのポスター発表決定」を大見出しに、国際会議のテーマなどの宣伝と、スリーA増田末知子著「ボケからのカムバック」感想。
「創刊号」同年10月1日発行は、A3両面、二つ折り、
一面には「NPO法人としていよいよ活動スタート」として、「設立趣旨書」。二、三面には、二年間の「ミニ講演会」活動記録をぎっしりと掲載した。四面には、会員募集を掲載。
(文責:福井恵子)
創刊号