10月3日(土)、大阪府立健康科学センターにおける、第3回「認知症予防指導者養成講座」 は、今日で終了しました。
4回シリーズのうちの1回目、3回目、4回目の3講座を担当させて頂きました。最終日の今日も、原口、高林2名が伺いました。
今日の持ち時間は1時間20分と短時間でしたので、その時間で「ゲームその4」の残り全てをお伝えしなければと、控え室にいるときから心を引き締めて道具の準備を整え、会場に入りました。
2名は阿吽の呼吸で、予定どおり進めることができました。時間内で全てのゲームを伝えるためには、一部分を割愛しなければなりません。
割愛したのは、今日の講義です。その代りとして、話すべき内容を紙に書いて受講生さんに、「しっかり読んで復習してください」とお願いしました。
スリーAの予防ゲームは本当に楽しく、スタッフも笑ってしまうので、つい気持ちがゲームに傾きがちになり、本来の目的を忘れてもらっては困るのです。
養成講座は文字通り“一期一会”です。その思いで私は、現在到達した考えを惜しまずお伝えしたつもりです。スリーA予防ゲームの目的は何か、ということが肝心です。
認知症予防教室で楽しくなって、頭がいきいきしてきて、認知症の予防、認知症からの引戻しの成果をあげることが目的だ、ということを片時も忘れて欲しくないのです。
ゲームが綺麗に揃うのが良いのではない。間違っても○。ルールを完全に覚えて正しく行う事が目的ではない。認知症予防、認知症からの引戻し、その目的を忘れて、ゲームだけに気持ちが向くと、単なるレクになってしまいます。
これが講座最終回の私の願いです。充分に伝わったと感じました。
帰りの電車で原口と高林はそう確認しあって、別れることが出来てホッとしています。
約30人の受講生さんが巣立ってくださって本当に有難いことでした。この企画をたててくださったNPO法人生きがい大阪様に厚く御礼を申し上げます。 高林実結樹