宇治市内には文教大学のサテライトキャンパスが、宇治橋近辺と西南の二箇所にあります。西南の「サテキャン大久保」は近くて便利な場所であり、無料で地域活動に提供してくださるので、感謝しつつ、ほぼ毎月2回のペースで、1時間あまりのミニ教室が続いています。3月から自然にずーっと続いています。よくもまあ続いているものです。
最初は地域の学区福祉委員会のお招きで、スリーAの体験をしていただきましたところ、もっと学びたいと言う方がおられて、有志の方たち数人と自然に生まれたミニ教室です。
大正生まれ、80歳代の方が多く、腰を痛められたり、足が悪くなられたりで少し人数が少なくなりがちでした。ちょうどその時期に、たまたま近所にある小規模多機能施設の方たち数人が、買い物がてらの散歩に立ち寄ってくださるようになりました。
一見シッカリして見える方たちですが、同じ輪の中のゲームでは、たまに理解力が乏しい場面も起きます。しかし、スリーAのゲームはとても易しいルールなので、ゲームを一緒に楽しむには何の差し障りもありません。よく出来ては笑い、失敗しては笑い、みんなと一緒に大笑いしていただいています。
隣の方の膝を軽くポンと叩くのに、思い切り力をこめて叩く元気な方がおられます。その方の隣には、つきそいの職員の方がさりげなく坐られます。言わず語らずさりげなくが、全体の温かな優しい雰囲気になっていきます。
その様子を見ているだけでも、こちらが嬉しくなります。
強いてレベルを揃えなくても、好ましい形に自然移行していくミニ教室が、無理なくこれからも続いて、施設から参加してくださる方たちの楽しみにもなっていきますようにと、祈りたい気持ちです。
高林実結樹