南山城村やまなみ大学第3講

2010年1月22日(金)10時から12時まで、京都府の最南東に位置して、滋賀県・三重県・奈良県と境を接している南山城村に講演に伺いました。
相楽東部広域連合教育委員会生涯学習課からのお招きで、認知症予防の学習会でした。
参加者さんの熱心さと、道中の山・川・空の清々しさは格別に素晴らしいものでした。

山の上の集落からは足の便が悪いはずですが、誘い合って参加してくださったそうです。ここでも高齢女性の一人暮らしが増えているとのことでした。
認知症予防の必要性を身近に感じておられるようで、講演でスリーAの成果の話に入りますと、次第に身を乗り出すようにされて、何度も笑顔で頷いてくださっていました。

ゲーム体験では男性も女性も楽しさに溶け込んで、いっぱい笑ってくださって、笑いの意味もスリーAの予防ゲームの意味も、すっかり理解して頂けたような手ごたえを感じました。
講演の終わりにはいつものように、認知症予防ゲームをひとつでも二つでも覚えて帰って、皆さんで楽しんで予防してくださいと締めくくりました。アンコールのような拍手を頂き、廊下に出ましたら、ばったり出会った高齢の方が、
「一人がひとつしか覚えられんでも、10人でひとつずつ思い出したら10やからな」と、実に満足げに積極的な将来展望を言われました。嬉しいお言葉でした。

南山城村はまだ限界集落には至っていないとのことでしたが、各地域の集落の寄り合いで、自然発生的にスリーAの予防ゲームが役立っていく…、そうなってこそ、目標のポストの数の実現ですし、網の目“認知症予防ネット”の事業達成です。
(高林実結樹)