認知症予防講演会 京都警友会右京支部にて

11月27日(土) 11時〜12時半 於:コミュニティ嵯峨野

紅葉の本場、嵐山近くの「コミュニテイ嵯峨野」に、京都警友会右京支部のお招きをいただいて、認知症予防スリーAの紹介をしてきました。
今年の“紅葉狩り”も終わりとなる11月最後の週末のこと、JR嵯峨嵐山駅付近は繁華街並みの混雑で人波に埋もれて、お出迎えの方には出会えずじまいで会場へ。

会場はパーテイ会場のような6人掛けの丸テーブルが6卓、参加者は警察のOB、最高年齢は96歳の方、ご夫婦が数組、地区の署長さんを入れて40名ほど。
この96歳の方は、実に矍鑠としておられ、一人で、ご自分の足で参加されていました。お元気なご様子を見て出席の皆様が、感嘆しておられました。勿論私も感嘆しました。

大多数が男性ですので、認知症予防に関心が薄いのではないかと懸念して、「最近では妻の認知症を介護する男性が多い」と言う話から始めました。そのせいか、目を光らせるように凝視して聞いて下さる方が大勢おられました。
ほかの講演の場合には、
<自分は認知症にはならないぞ>
という決意からか、耳に蓋タイプの男性がおられ、腕組みをし睨みつけるようなお顔でゲームに一切参加されない方も、たまにはおられます。今回ももしや“睨めっこ”のような闘志の方がおられるかな、と思っていたのですが、あにはからんや、予防ゲームにも童子の如くに皆さんが乗って、笑ってくださいました。(%笑う男%)

宴会場形式の円形のテーブルでは座のとり方が難しいのですが、そこは臨機応変、その場の条件でできるようにする主義です。ゲームその1とその2、最後にじゃんけんタスキ取りゲームで楽しみながらスリーAを理解していただきました。

ゲームで思わず笑いがこぼれるのは、年齢、性別、元の職業にかかわらず、勿論、退職なさっても姿勢の正しい警察OB の皆さんも同じで、とても親しみを感じました。
最後は皆さまに、「身近でスリーAの予防ゲームを広めてくださるように」とお願いして、講演を終わりました。

そのあと引き続いて昼食を共にさせていただきましたが、次々と
「今日のような話は初めて聴いた」
「とてもよく判った」
「元気が出る話だった」
などと、何人もの方が声をかけに来てくださって嬉しくなりました。出席者の中には、よそでの講演を聞いてくださった方もおられ、身近に認知症と思われる方が居ると言われたり、在宅介護中の方もおられて、「怒ってはいけないと思いつつも怒りたくなる」と悩みを私に漏らしてくださいました。
私は自分の介護体験とスリーA増田先生のお教えをないまぜにして、心情をうんと肯定してさしあげ、スリーA方式のプラスアルファをお願いすることにしています。納得してくださるのを感じると同時に、今夜からの介護がうまく出来ますようにと願う気持ちで一杯になります。

中締めの手締め一本をご一緒させていただき、清清しくなったような、しかしうーん、これはやはり男性社会の習慣だなあと、改めて周囲を見直しました。実は私は“手締め一本”に参加したのは初体験だったのです。知らない世界は、広いのでしょうねえ〜

会場内とはうって変わって騒然とした駅の雑踏の中に入って、帰路につきました。