認知症予防研修会 7月に計7回

丹波市福祉部介護保険課予防係様から以下のようなメールを頂きました。スリーAが地域に根付くことを大いに期待し、転載させていただきます。(高林実結樹)
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介護予防事業『スリーA認知症予防研修会』を実施して

平成23年7月 社会福祉協議会共催で介護予防事業として、サロンボランティア研修及び生きがいデイサービス職員・認知症職員研修を企画し、NPO法人認知症予防ネット 理事長 高林実結樹先生をお迎えし行いました。

7月5日火曜日 氷上地域をかわきりに、毎週火曜・金曜日を開催日とし、旧町6地域6会場で計7回研修会を開催しました。

参加者はサロンボランティア164名、介護従事者職員37名、スタッフとして社会福祉協議会から18名、地域包括から4名 合計223名の参加となりました。

1回の研修時間は3時間、前半は高林先生の講演。後半にはスリーAゲームの体験学習を行っていただきました。

講演では高林先生ご自身の認知症介護生活実体験と在宅支援ボランティア体験から、認知症について・認知症の人の思いや家族の気持ちを裏づけを持って理論的に説明していただき、早期診断の必要性を説いていただきました。

そして、スリーA方式の目的とどのような効果が得られているかをMMSEを用い、データー的な裏づけと共に教えていただきました。

実体験だからこそ、内容は壮絶でありながら説得力があり、わかりやすいお話で、頭の中にスーッと入ってくる気がしました。

また参加者のアンケートでも「先生の講演はわかりやすく、認知症のことが正しく理解できた。」「他人事ではない、私も家族も誰がなってもおかしくない認知症について考えていきたい。」とコメントを頂きました。

ゲームの体験学習では、実際に参加された方々と『その1』からゲームを行いながら、言葉のかけ方・声をかけるタイミング・それが脳のどのような部分に働きかけるのかを説明していただきました。

ゲームの内容によって共に落ち込む場面あり、楽しくうまくいったことを喜ぶ場面あり、配慮しながら伝える技法など、いっけんどこでも実施されていそうなゲームも、進行と配慮ひとつで相手に寄り添い『ホワッ』としたきもちにさせられることを体感できました。

ゲーム20種目の中から、参加者の人数やその場の雰囲気にあわせ、10種目近いゲームを1回の研修でおこなってもらい、ゲームを重ねる毎に皆さんの顔が笑顔に変わっていくのがわかり、しかも、これまで顔も知らなかった人同士が顔を合わせて大笑いしておられるのを目の当たりにし、優しさのシャワーがこんなにも人のつながりを感じさせ、穏やかにしていくのだと実感しました。

参加された介護従事者から
「やったことのあるゲームだったが、今日のように脳への刺激や参加する人のことを考えたことがなかった。」

という意見や、サロンボランティアからは
「とても楽しかった。サロンにもぜひ取り入れたい。」
「もう少し長くやって欲しかった。」

と好評を頂きました。

今回の研修にスタッフとして全て参加し、毎回、高林先生の優しさのシャワーにふれることが出来て、私自身も気持ちをほぐしていただいたような気分になりました。参加者から良い反応をもらい『元の生活への引き戻し』『明るい生活への引き戻し』『転ばぬ先の予防』に効果のあるゲームの存在を理解していただくことができたと確信しています。

また、参加者の中からも『今後、このスリーAゲームを1度聞いた
だけでは、サロンでリーダーとしてやっていくには自信がないので、継続してリーダーの養成にも取り組んで欲しい。』との意見を頂きました。

 今後、この丹波にもスリーA方式ゲームが定着し広まっていくように、ゲームリーダーの養成・教室の開催に向けて検討中です。

 先生には今後とも、ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
 報告書のようになってしまいましたがお許しください。

 丹波市福祉部介護保険課予防係 金子・井上