日本認知症ケア学会大会でのワークショップ

9月24〜25日横浜での
『認知症本人の究極の願いに応えよう!−認知症予防と引き戻し−』
を成功裡に終えました。

応援していただいた多くの方にお礼申し上げます。簡単ですが報告です。

25日、開始時間午前10時の10分前には、70人の予想が外れて満席になり、急遽イスが20脚運びこまれました。持参した資料は70部+50部と余分は多めだったのでしたが、不足するという有様でした。計算がどうも合いません…。120人の参加だったという人もいますが確実なことは判りません。資料が無い人もおられたそうです。(後で聞くところでは最大時には140人だったそうです)
当初、壁際に立ち見の方がぎっしりという状況で、どうしようかと思いましたが、運営スタッフがどうやら諦めてもらわれたようで、床に座られた方を含め100名以上の参加となりました。

ゲーム体験では部屋一杯の人口密度(!)のため輪になれなくて、一方を向いた講演会形式のまま、という臨機応変スタイルになりました。
認知症ケア専門士を目指す優秀な意識の高い若い職員さんたちが、まるで遊びに来たかのように純真無垢(!)に大声で何度も笑ってくださいました。漫才のように笑いをとるのではないのですが…。高齢者レクのプロという参加者さんですから、さすがに笑いながらもスリーA方式をしっかり観察・評価しておられたようです。最後に10人ほどの方に感想を述べて貰ったところ、「仕事に取り入れたい」と仰る方が殆どで、中にはスリーAをご存じの方もおられました。「こんなに良いものが、なぜ一気に広がらないのでしょう」という質問には、「私たちの努力がまだ足りないから」と言うしかありませんでした。
何れにしてもケア学会の名に恥じないレベルの高い現場の職員さんたちの参加で、頼もしい手応えでした。

散会後、展示ホールに行く道筋で、次々と何人もの方が親しげに声をかけてくださって、「感動した」などと言う人もおられて、うぅっとこちらが感動しました。スリーAの良さは、伝わったのですね。

横浜に向かう前に私に、「ワークショップを楽しんで…」と何人かの方が言ってくださいました。「楽しさ」はずーっと尾を引いて増してくるようです。全国各地からワークショップに集まられた100人を越える人々! 大会が終って地域に戻られて、全国の100箇所以上に、一気にスリーAが広がるでしょうか?
きっと広がる! そんな希望溢れる確信を抱きました。

高林実結樹