10月30日(日)午後1時半からの、沼田市地域包括支援センター主催による、ケアマネージャーサポート連絡会議に関わる方々を主に、一般市民の方あわせ約120名が参加された研修会に講師としてお招きを受けました。
関東平野を外れた山間の沼田市に招かれた経緯は、直接には去る4月9日、東京で開催された「スリーA方式認知症予防ゲーム体験フォーラム」に地域包括支援センターの職員の方が参加された結果です。10年ほど前に沼田市の保健師お二人が静岡でスリーAの研修を受けておられたにも関わらず、活用する機会もないままに過ぎていたとお聞きしました。介護を必要とする高齢者が増加するなか、現場では認知症の方への対応の戸惑いや困難さ、高齢者対象のレクリエーションのマンネリ化があって、地域包括支援センターとして現状打開への強い思いがあったと推察しました。
前半の講演では自己紹介からスリーAの説明をし、後半はスリーA方式認知症予防ゲームの体験という形式で、時間いっぱい笑って頂きながら、リードのコツもしっかりお伝えしました。ご参加の介護職の方々にも現状打破、起死回生といった思いがあった為でしょうか、常々私が口を酸っぱくしてお伝えしている声のかけ方、褒めるタイミングについて的確に受け止めて頂けました。
講演会や研修会後にアンケート結果をお知らせ頂くことがあり、今回も後日、回答のコピーを送ってくださいました。殆ど全ての方が「楽しかった、心の底から笑った」と書かれていて、「笑顔でこのゲームを予防教室でやってみる」と今からでも始めるように書かれているのも、その場の勢いではないと読めました。
回答の一つに『ゲームの最初、大きな声で初めて「よくできました〜」と褒められたとき、自然と出てきた笑顔、心から嬉しいと感じた思いを忘れず、今後利用者の笑顔を引き出していきたいと思います。』とありました。褒め方のコツが確かに伝わった手応えを感じ、これは私への褒め言葉として受け止めています。
その他にも、胸に響く嬉しい感想を幾つも読ませていただきました。少し、次に掲載させていただきます。
・ 笑いながら、が大切だということが実感できました。早速介護予防教室に取り入れてみます。
・ 楽しくゲームをやることで、自分でも、身体が温まり、笑いが自然にでてきました。毎日、認知症の人と関わっているので、是非、ゲームを(教えて頂いた)やってみようと思いました。楽しく行いたいと思いました。
・ ゲームがとても面白く、頭・手の体操になり、とても良かったです。一生懸命になることが大事、楽しむことが大事と先生がいわれ、「あーそうだな」と思いました。
・ 動作として簡単に取り組むことができ、徐々にスキンシップを行っていき、最終的に
は心の底から笑うことができました。また、物忘れ症状がある方に対して気づかれないように、元気を引き出してあげるという言葉に感銘を受けました。
・ 本当に自然に笑顔になれるゲーム。自分も利用者さんとの関わりの中で、このゲームをできるようになりたいと思いました
・ グーチョキパーなどただ普通に行っていたが、今回の研鑚会で教えて頂いた*方法を利用者さまと笑顔で行おうと思います。*(かけ声のスピードを始めはゆっくり段々早く、突然にスピードを上げるメリハリのつけ方)
沼田市にスリーA方式認知症予防ゲームが根付くことを祈っています。
高林実結樹 記