12月に開催される第2回東京フォーラムは、
『スリーAの「認知症予防ゲーム」は認知症に限らない、もっと広い分野で活用しよう』
という狙いで開催されるわけですが、思いがけなく京都で、その先駆けのようなスリーAの拡大活用の成功報告がありました。
以下はゲームリーダー養成講座の修了生でデイサービスセンターの管理職である柴田さんの寄稿です。
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去る11月14日、京田辺市日本語読み書き教室のご依頼で、スリーA増田方式認知症予防ゲームのリーダーをさせて頂きました。
参加された皆様は、中国残留孤児として、長年中国で生活されていた方々や家族の方です。
ゲームはルールの説明を中国語に訳して頂きながら、日付の確認、自己紹介、指の運動、数え歌、グッパー体操と進んでいくうちに、始めの緊張した雰囲気がうすれ、シーツ玉入れでは、ルールを度外視してボールの行方をワァー ワァー キャー キャー と声をあげながら、楽しい笑顔に皆が包まれました。
ゲームが終了した後は日本語を話せない方達が、こぼれそうな笑みを浮かべて寄って来られ、少年・少女のような輝いた表情で「たのしかった」と日本語で挨拶をしてくださり、お別れが名残惜しい気持になり、再会を誓って会場をあとにしました。
今回は日本の童謡などになじみのない皆様に、どのようにゲームを進行していけばいいのか、高林さんにご相談しましたら、場の雰囲気を感じてやればいいのよ、と背中を押してくださいました。リズムの時の歌選びに困りましたが、色々な歌の中から、メロディを知っている方が多かった「星影のワルツ」にしました。又、日本語読み書き教室のボランティアの皆様、特に主催者側からゲームの種目選定についてのアドバイスもあり、なるほどと思いながら、私もゲームを心から楽しくご一緒させて頂き、スリーA方式のこのゲームの素晴らしさを再確認させて頂きました。
11月19日には、京田辺市社会福祉協議会主催の“ささえあい広場”におきまして、スリーAゲームのコーナーを設けて頂きました。
80歳から小学1年生までと年齢層の広い参加でしたが、ゲームでは年齢に関係なく皆さんに笑っていただきました。言葉集めゲームでは国の名前をテーマにしたところ、サッカー人気を反映して、“ウズベキスタン”“タジキスタン”などサッカーの強い国の名前が子どもたちからドンドン出て来て、知らない国の名前の続出に驚きました。(柴田田鶴子記)
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日本語が判らなくて認知症には程遠い大人のかた、また子どもたちにもスリーAの予防ゲームが大好評だったとお聞きして、ブログに寄稿して頂きました。
スリーAのゲームは、認知症予防だけでなく、言葉の障壁や年齢差を超えて共感し合い、相手を認め合い、仲よくなり、自然に優しくさせていく方法なのですね。〔高林実結樹〕