仙台養成講座(宮城県仙台市宮城野区聖和学園にて)

2014年1月6日7日&11日
スリーA脳活性化ゲームリーダー養成講座と
東日本大震災・津波被災者仮設でのスリーAゲーム

〜〜〜〜〜写真…修了を記念して集合写真

出会った素晴らしい方々(仙台でのリーダー養成講座)

Itさん、リーダー養成講座主催者。
理事長を通じて東北でのスリーA関連の講演会などがないかと問い合わせが発端でした。9月にお会いし、ゲームその1とその2を少し紹介。とても気にいって下さり次回にはリーダー養成講座をとの話になりました。
急展開で養成講座日程が決まり、自らの広報で少数精鋭15名までと決められました。スリーAを広げるためには、きちんとスリーAを勉強してもらい同志として動ける人作りを考えられてのことでした。大成功でした。そのご努力に感謝申し上げます。

学園の先生方、KaさんKiさんKoさんIsさん。
主催者のIt先生からのお誘いだと無理強いで受講されたのかと要らぬ考えでした。皆さん自ら参加希望されたそうです!以下は自己紹介のコメントです。

Kaさんは保健室の養護教諭、生徒とのコミュニケーションツールとして使いたい。

Kiさんは保健体育指導で、生活習慣病を予防しましょう〜と教えているが、これだけ認知症が増えていると認知症予防も教えたい、母83歳なのでそれにも間に合うかも。

Koさん、高校2年担当、福祉科で3年での実習・レクに活用したい。ポーカーフェイスな彼女でしたが一番楽しんでいたように感じました。

Isさんは、祖母が認知症で母の介護の姿を見ていたので、自分も勉強したい。

Kuさん、看護師で現職は退かれたが、仮設でのボランティアなどをされていて、地域に広めたい。何で今頃、違うことの勉強をするのか?最初誘われた時には断ったが、再度誘われて、しぶしぶ承知した、今は来て良かったと本当に思っている。

Mさん、南相馬大熊町(強制避難地区)で、現在みなし仮設(行政が準備した仮設住宅ではなく個人で探して住んでいる)暮らし、自己紹介の時には、絶句をされて3年にもなる避難暮らし家があるのに帰宅できないキツイ辛い感情が噴出したようでした。ゲームの進行、講義での輪読をされるうちにどんどん表情が変わられて、優しい表情で声を出して笑って下さっている姿にスリーAの力は大したものだと再認識しました。

Tuさん、お母さまのことを思い出されて言葉にならない

Oさん、青少年アドバイザーで元教師、自分の名前と人物は正反対で「鈍」なのですよ〜。認知症はなぜ女性に多いのか、知りたい。

Suさん、青少年アドバイザー、これからの社会には必要なので学びに参りました。

Gさん、55歳の時に高齢者福祉を学びに学校に行き、その時に出会った「ボケなんか怖くない」ビデオのことで、認知症予防ネットの理事長と知り合い、大震災直後に長男が京都でスリーAについてを学びました。スリーAを知っていたが学ぶのは初めて。

Siさん、浄土真宗の住職、京都の大学を出て寺の跡継ぎで、地域の高齢者と話す機会が多いので、Gさんの紹介で勉強に来た。

Taさん、30年間ナースで病院勤務・施設勤務だったが、病院内ではなく社会で活動したいと思いいったので、現在は石巻の仮設では「吹き矢」で楽しんでもらっている。スリーAは知っていた。11月の二本松市養成講座で友人から誘われたが、日程が合わなくて今回受講で来て幸せ。

M.Kiさん、彼女は二本松市養成講座修了生です。修了後におぼろげながらもスリーAゲームをあちこちで披露されて、大盛況。スリーAの奥深さも感じての再受講でした。
大震災ではお家が全壊、強度の更年期鬱を再発、奥歯を強く噛みしめての生活で骨髄炎を起こして大手術、リハビリ中は元気になれなくて、会話も思うように出来なくて、人と接するのが怖かった。元気な若者との会話が怖いと感じ、子どもや高齢者なら大丈夫かと感じ始めていた頃に、スリーAに出会い、二本松で受講!!!、スリーAの魅力にはまり、スイッチが入ったというのがこの事かと思う。89歳の父に背中を押されて、スリーA紹介・再受講を決心した。

〜〜〜〜〜〜

14名の方々の受講直前の自己紹介コメントでした。

〜〜〜〜〜〜写真二枚目・・・グーチョキパー

私の養成講座は、理事長とは違った角度から入りました。
今回の受講生は、スリーA脳活性化ゲームを実際に体験していない、楽しさも雰囲気も理解していない方々でした。講義よりもゲームの体験をしてもらおうと自己紹介後は、輪になって座って頂きました。お隣に座るのは、いまお隣に座っていない人という条件でお願いしました。二日間の受講を色んな方々と交わって頂きたいからです。そして、二日目には全員の方にゲームリーダーを務めて頂くので、しっかりと聞きやり方を覚えて下さいとお願いしました。皆さん宿題が出たなぁ〜と少しだけざわつきましたが、リーダー養成講座なのですから〜。

それより私はその時、現職の教師、元教師、看護師などなどプロの方を相手に…お教えするのは凄く緊張していて血圧上昇中でした!

学園の作法室なので畳の大きなお部屋です。膝の悪い方など4名は椅子をお借りしました。ゲームのその2では、椅子と畳に坐しているかたと、膝の高低があるので工夫がいるのですが、その良い例にもなりました。

ゲームその1、1~10では、リーダーが大きく褒めて拍手してで、大爆笑〜〜!、難しい方の1~10では出来なくて出来なくて〜〜「自分が間違って恥ずかしくて大笑いは一番脳が刺激されて脳の活性化につながるので、OKですよ〜」この調子で、グーチョキパーでその1は終了。

当日、仙台はとても寒くて、また、冬休みの学園でしたので、お部屋でコートを着たままご挨拶をしたりしていましたが、暖房も効き上着を脱いでで体温調整をする方多数でした。
その2もずんずん進んで、講義の「スリーAの予防ゲームは何故効果があるのか?」を輪読して12時を10分過ぎて終了しました。

昼食をしながらあちこちで話も弾んでいました。Itさんからの美味しいリンゴの差し入れや、オカズをつまみませんかと回ってきたり楽しい時間でした。

お食事のすんだ方から道具を使うゲームの準備を手伝って頂きました。風船・ビーチボールを膨らませ、合奏の太鼓作り(100均のバケツに布テープをピッチリと交差させながら貼り、太鼓にする…音楽療法の方から教わりました)、楽譜を貼り出しました。何に使うのか?と興味津津のようでした。

昼食後の最初は、講義「スリーA増田方式認知症予防教室」を輪読。そののち、ゲームその3・4の実演でした。

・・・・写真3枚目、何故だか笑いが止まりません!

机に向ったまま、ことば集め(頭文字)とビンゴゲーム。ビンゴは「仙台の名物」でした。多くの言葉が出ました。

笹かまぼこ・萩の月・ずんだ・雀踊り・福袋・若葉城・東北大学・七夕(笹飾り)・伊達家・はせくら焼・菊福(大福)・はらこめし・浦霞(日本酒)・仙(千)クラッシック(千円で聞けるクラッシック)・アンパンマンミュージアム・回転寿司(発祥の地)・楽天イーグルス・けやき・広瀬川・仙台駄菓子・べガルダ(サッカー)・一番(仙台の銀座)・光のページェント・定禅寺通り・牛タン・むすび丸(ゆるきゃら)・やぎやま動物園・牡蠣などなどでした。

広告パズル・追っかけ将棋でその3は終了。その4を続けて二種類の太鼓の合奏、風船バレー、風船サッカー、シーツ玉入れ、じゃんけんゲームで、実演は終了。

講義「優しさのシャワーについて」輪読、残ったボランティア・道具の作り方の項は今回は割愛して、復習しながら必ず読んで下さいとお願いしました。「母と桜草」もHPから引戻し記録を参考にしてくださるようにと。そして、明日は全員の方に今日のその1と2の実際をやって頂きますので、復習して下さいねと宿題が出ました!

最初の夢の旅行を皆で話しながら京都からの菓子と準備して下さったお茶で、おもてなしをお仲間さんへの心遣い・優しさのシャワーをここでも浴びせてほしいと話して、第1日目の講座は終了しました。(長い報告を読んでいただき感謝)

**********写真4枚目、第1日目のシーツ玉入れ、皆さん真剣です!

第二日目
会場に着くとお二人がリードの練習をされていました!! 嬉しかったです。
とても素晴らしい雰囲気の養成講座で。

二日目も終了時のコメントを紹介します。

Itさん、南相馬・大館村出身なので支援に入る。この親密さで喜びを伝え繋がりたい、どこへでも輪が広がる。

Kaさん、自分脳にも効いた、脳活性化ゲームでした。

Kiさん、この二日間の刺激はとても勉強になった、考えていない部分に新しい刺激だった、自分にとって難しいが、サポートする機会があればやりたい。

Koさん、教材として役立てそう、経験を積んで失敗して学び、自ら施設で実践したい。自分が楽しくなければ、他の人も楽しめない。

Isさん、スリーAを知っていたら亡くなった祖母も変わっていただろう、コミュニケーションの大切さが判り、“間違っても笑って”とても楽しかった。

Kuさん、なんと楽しいこと! 自分のためになるかと考えている、認知症に入っているかと感じたが、自分・夫・年長者に対して、笑いヨガと共に役立てられれば良い。

Mさん、消極的な自分で、仮設住宅など周りに認知症の方が増えている、自分が心配なので参加したが、周りへ伝えられるか。

Tuさん、大震災では周りの方々に助けられた、認知症は誰もがなる、早く気がついたら本人も幸せ。忙しいと言い、一人ぽっちの老人が多い、混乱した老人、手がつけられない人が生きている、優しさのシャワーを浴びせられるように、役立てるようにしたい、仲間でやれば自分の力が大きくなり勇気も出る。

Oさん、二日間不安だったが、昨日より今日、今日より明日はもっと楽しいだろう!青少年アドバイザーの30年記念誌に「かけっこして一番じゃなくても、かけっこ頑張ったねと、褒めて貰いたいのに、お母さんは褒めてくれない、一番じゃなくても褒めましょう、褒め合ったグループは楽しいグループになり、前より良くなった。笑顔になった」

Sさん、何だか道を間違いやすくなった、来るときに道を間違って来たので、昨夜は暗くなりとても不安だったが、スリーA脳活性化ゲームのおかげで暗くなっていたにもかかわらず、道を迷わずに帰りついた、スリーA効果は即効性もある。子どもの頃はいつも人の後を付いていて、結婚しても三日も持たないだろうと言われていた、それでも良いと言う人と結婚して、子ども三人、孫七人。高校2年の時に好きなことをしたいとピアノを初めて先生をしている、パソコンも…夢は捨てないで実現できる。

Gさん、スリーAは即効に効きました、昨日は膝が痛くて水でも溜まっているのかとお医者さんに行こうと考えていましたが、昨日帰宅しても膝の感覚が普通になっている、昨日のゲームで笑い刺激を受けて、椅子に座り上半身だけで運動になっている、運動をやらないのに足・腰が鍛えられそう、パソコンの指導をしているが、小さいことも褒めるとやる気が出るのも経験している。

Siさん、誘って頂いたGさんに背中を押されてきましたが、住職は言葉を伝える仕事、スリーAは動きながら予防でき、言葉で人生が変わる、実際に引戻したい

Tさん、自分なりにスリーAを知っていた。二日間楽しいゲームと思いやりを感じた、周りには認知症の方が多くいる、施設から要請されているので、スリーAを取り入れたい

M.Kiさん、10年もの長い間、うつ・統合失調症、3ヶ月間出社できない時期もあり、人が怖くて話すのが怖くて、色んな資格はあるが指導はできない、昨年7月に大手術をして話すリハビリをして、人前でも大丈夫かもしれないと感じはじめ、やらなくちゃいけない、導かれたようにやろう、1人でも2人でも、やると皆が笑う、人を怖いのが少なくなり、自分が好きになった、Mちゃん凄い!褒められるのが気持ち良い、生かしてもらっている!
最後にItさんから、学園の福祉コースでやりたかったが、入試の事と重なり残念だったが、学園外の方々との巡り合わせに感謝をしている、心開かれるのはスリーA効果、良いことには、良い仲間が集まる、スリーAがフォーAに増えるように、今回の講座を大切に仲間として続けたい。

京都南部からは遠い地での養成講座は、済みましたが、実際にやりたくても自信がないので講座仲間が声を掛け合ってサポートしながらやりませんか?とItさんが音頭を取られ全員が賛成で「スリーA聖和の会」と名付けれました。

・・・・写真5枚目、さぁ〜何を出そうかな〜じゃんけんは幾つになっても勝ちたいですね

Gさんの熱意で、仙台市内の仮設住宅でスリーA脳活性化ゲームを受け入れて頂けることが出来ました。4日後の11日午後1時から〜養成講座仲間に連絡して、4名と気仙沼から帰路の私が「七郷中央公園住宅」に集まりました。
講座終了後の実習の場になりました。傾聴をしっかり、サポートはお仲間さんと一緒、教えない、出しゃばらない…

急な訪問でしたので、告知も疎かでしたが、医者に行くつもりだったが認知症予防だというのでこっちに来た、家で縫物の方が好きなのだが気になり来てみた、など7名が集まってくださいました。

ゲームはどれも皆さん大喜びでした。最後のじゃんけんゲームで勝ち進んだ方は優勝戦で大喜び!…実は最後に残ったお二方は、その仮設で御身内を亡くされた方でした。スリーAゲームは、いつも一番弱い方が優勝されます。不思議ですが事実です。
最後に集合写真を取り、お別れしました。

仙台市内の仮設住宅には、行政から派遣された方が自治会長と行政のパイプ役として常駐されていました。別室で自治会長とお仕事をされていました。「何だかここ仮設に来てあんなに笑っているのを初めて聞いた、定期的に来てくれるか?」と自治会長さんが喜ばれていました。次回の予定を伝えて名残を惜しんでお別れしました。

(運営委員 福井恵子)