20140112 福島県南相馬市 見聞

〜〜〜〜〜写真一枚目 仮設の小学校

12日夜に、福島県郡山市に入り、二本松市養成講座の終了生(仙台でも受講)歓待してくれたK友人の迎えで郡山の美味しいお酒を飲みました! 彼女には南相馬市を案内して頂くことになっています。ありがたいことです! 郡山から南相馬市は二時間ほどかかるので8時過ぎに出発でした。
ホテルに8時(朝食が7時、同席した南相馬市の方と話しこんで大慌てで10分遅刻^^;;;)…Kさんの運転かと思いきや、K友人Oさんのご厚意で一日案内をしていただきました。感謝です。

地理に不案内なので、いまだに何処を走ったのか判っていませんが、郡山から高速道路で二本松市、そこからひと山峠越えがあり、一か所ガチガチに氷っていたそうです…ハートに雪が積もって見えるところ、磐梯山の山々が美しいので車窓かの風景を見たり話に夢中で気がつかない私でした。

まず最初に「仮設の小学校」…人々の暮らしの仮設住宅ではなくて、仮設のプレハブ小学校が目に入りました。

「ここが飯館村ですよ〜」

昨年5月に福島市の仮設住宅でのスリーAゲームのときに伺っていたように農村地帯でした。「寒暖の差があり、山からの風のせいで美味しい野菜が出来るんだよ~」を思い出しました。そこはそれほど荒れてもいなくて、野菜を作れるのではないのだろうかと思われる風景でした。現在、どのような指導がされているのかは聞いていません。

〜〜〜〜〜写真 小高地区信号機と道路

飯館村を通り過ぎると、南相馬市にはいりました。京都にいる私は、南相馬=原発被災地と考えていましたが、全てがそうではないようで、飯館村より発電所に近い小高地区などは郡山や二本松より線量は低いそうで、お昼間は帰宅OK、宿泊はNO。

小高地区の商業地域の通りに立つと…信号だけが動いています。シーンと静まり返った通りの車道の真ん中に立ちカメラに収めるのは不謹慎かと感じましたが、発信するためにはと収めましたが、寂しい辛い…ここは日本! 3年前には活発に動いていた街、大震災当日そのままの姿でした。建物が傾いてはいますが、全てぺしゃんこになった建物は見なかったです。行きかう車も、人の気配もありません。

〜〜〜〜〜3.11その時に止まったままの時計

小高地区から避難生活をされているWさんとお会いしました。Oさんの御計らいで現地までご足労のお約束をされていて、今もまだ震災当時そのままのお店でお話を聞かせて頂きました。

写真は撮っても良いよ〜とのことでしたが…震災当時のままとまったままの時計、当日予約の入ったメモ、飾り付けもそのまま…とても美味しいお菓子を作られていたそうで、その工房の冷蔵庫か冷凍庫にはそのまんま状態だそうで、開けるのが怖いと呟かれていました。Wさんは元気を出さなくちゃ〜とかかってくる電話には大きな声で話されていましたが、こんな俺もどーんと落ち込むこともあるんだよ〜夕べがそうだった!今朝起きるのがつらくて辛くて…と。

お店の前の縦長看板には「菓子工房は 小高区民と共に 必ず復活!!」と大きく掲げ、洒落た電灯が昼夜問わずに点けられていました。

〜〜〜〜〜小高区 復活!!看板

Wさんに私たちの活動、認知症予防の運動や仮設でのスリーAゲームの話をすると、即座にWさんはドクターを紹介すると連絡をして下さいました。その場で電話は通じませんでしたが、後日その先生とお話しができました。

お電話で話しただけなのに、南相馬市に入るときには電話を1本入れてくれれば、仮設でのイベントを社会福祉協議会が仕切ってくれるから、私からそこへ紹介するとのお約束をして下さいました。

個人で行くには峠越えがあるので少し暖かくなったほうが良いかもしれないともご意見を頂きました。南相馬市などの海岸側はほとんど雪の心配はないそうです。

Wさんのお話しを終わり、この街にはトイレをお借りするところはありませんか?とおたずねすると行政の方や東電の方が居られる場所に案内して下さいました。

ここの出逢いが奇跡なのでした!

「認知症予防のチラシや名刺を置いて行きませんか?」とKさんに促されました。認知症予防のことや仮設でのイベントにその脳活性化ゲームをさせて頂けないかを説明したところ、たまたま自宅に戻られていた「県外避難者世話人」Mさんを紹介されました。

名刺を見、チラシを読み、話を聞いて下さるうちに「18日に実は取手で交流会をします。子どもたちのヒップホップダンスチームも来てくれるイベントがあります。認知症予防の話しやゲームをして頂けますか?取手に来て下さいますか?」資料と少し話を聞いて下さっただけなのに、スリーA認知症予防を信頼して下さったのは、この運動をしていて私は初めてでした!とても嬉しくて感動でした。

私はとっさに18日OK!京都に戻ってすぐだけど、福島なら日帰りできると考えて「取手は福島の何処にありますか?」なんと頓珍漢な質問をしたのでしょう!「取手は茨城県、福島の隣の県です」

詳しい打ち合わせもせずに、次の行動になりました。

〜〜〜〜〜〜写真5 この写真を写したのは2014年1月12日です!

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次の記事には写真にキャプションで 報告とします。
(運営委員 福井恵子)